銭湯の散歩道

神奈川、東京を中心とした銭湯めぐりについて、あれこれ書いていきます。

日の出湯(東京・稲荷町)

2019-09-03 06:55:04 | 銭湯





東京メトロ銀座線の稲荷町駅を降りると、田原町方面へと3分ほど歩いた先に、日の出湯がある。
古代檜風呂や炭酸シャワーがあるなど、ちょっと風変わりな銭湯だった。


【日の出湯】をザックリいうと
◎古代檜、炭酸シャワーあり
・マンション銭湯
・店主は若い
・緑の内壁







▲降りるのは稲荷町駅


▲住所は元浅草の2丁目10番。なので駅前の地図をみると、左ちょっと上


▲目の前の横断歩道(1つ目)を渡ると、次は右の横断歩道(2つ目)も渡る


▲1つ目の横断歩道を渡ったところ。次は右(2つ目)の横断歩道


▲2つ目の横断歩道を渡ったところ。今度は左




▲ここらへんは、やたら仏具さんが多い


▲ここを右


▲右に向いたところ


▲そしてすぐ左


▲すると、もうみえてくる




▲見上げれば、現代的なマンション


▲到着。江戸時代末期から明治時代に掛けて創業した歴史ある銭湯らしいのだが、そうした歴史は微塵も感じない作りである


入り口を入ると、自動扉が「ガガガッ」と大きな音を立てて開き、すぐ左手に下足箱。その上がった先の右手に受付のフロントがある。
立ってるのは、20代前半ぐらいの男性。銭湯業界では異例の若さだ。こういう若い人がスタンダードだと銭湯の未来も明るいのだが…。
「貸しタオルありますか?」と聞くと「大きい方と小さい方とありますが」と聞き返されたので、「小さい方で」と答えると、priceless(と紙に表記してあった)だった。
横にラックがあり、「帰りはこちらに置いてください」(ニコッ)と笑顔をみせてくれる。
今風のさわやかな髪型に背が高めでスマートな体型。
おばさんたちに愛されるタイプだろう。


浴室は週ごとに男女入れ替えらしいのだが、今回は二階が男湯だった。
階段を上がると、のれんをくぐれば脱衣場だが、かなり狭い。入ってすぐ左手に洗面台。綿棒やティッシュなどのアメニティが置いてある。
それと右手にロッカー。木のロッカーで、趣がある。


扉を開けると、目の前にみえるのが檜の浴槽。これが、ここで一番の売りである古代檜だった。ふつうの檜と違うらしいのだが、体感的にはなにも分からず…。
※日の出湯のホームページから檜の解説を引用すると…
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
古代檜とは海抜2000メートル以上の深山幽谷の地に自生し、樹齢千数百年を越える巨大な樹木を言い、一般のヒノキとは全く異なります。
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だそうである。
生命力に関して木材は古さが尊ばれ、人間は若い方が好まれる。まさに日の出湯は生命力ある銭湯だ。


浴室は都内だと珍しい配置になっていて、真ん中に浴槽が2つ並び(手前に檜、奥がタイル張り)、左右の壁にカラン。
それと、手前側の浴槽は天井が低いが、奥の浴槽になると天井が一段高くなる。
手前右側に、立ちシャワー。この立ちシャワーが面白い。
一つは炭酸シャワーで、100円を入れると5分稼働するというもの。その奥にちっちゃく通常のハンドタイプのシャワーもあった。
炭酸シャワーを使ってみようかと思ったのだが、あいにく100円を切らしてたので使えなかった。


出典:東京銭湯ホームページ引用


カランはふつうのカランで特にめぼしい点はないが、ここの特徴は内壁だろう。
鮮やかな緑色をしていて、こんな緑色のした浴室ははじめて。なぜ緑色なのか分からないが、目に優しいからとか、そんな感じだろうか。


奥の浴槽も檜風呂と同じく白湯で、43℃ほど。縦長で、奥にジェットバスがついていた。ただ、水風呂まくらはあるものの冷たくない。


さらに左側には露天風呂がある。
実際は、露天風呂じゃなくて完全室内なのだが、天井部分が外気を取り込めるようになっていて、外気浴用の椅子も用意されていた。
扉を開けると、かなり広めの作りで、この露天風呂がここでは一番大きい。
右端がジェットバスで、左端がバイブラ。温度は39℃なので、夏に入るには最適。


出典:東京銭湯ホームページ引用


とこんな感じで、マンション銭湯という制約がありながら、シンプルだけど面白い作りをしている。


客は、自分以外だと2人しかおらず、両人とも高齢者。なのですごい静かだった。最後は自分一人で貸し切り状態。


帰りは階段を降りると、若い店主が、これまた若奥様風の女性と楽しそうに話をしていた。他の銭湯では見られないロマンある風景である。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 稲荷町
経路 田原町方面へ
周辺の環境 住宅

●空間演出
建物外観 マンション
壁画・眺望 緑の壁面
統一感 あり
置物 なし
照明 ふつう

★設備
休憩所 フロント前の椅子
脱衣所 狭い
シャワーの出 ふつう
浴槽の種類 古代檜、ジェットバス、露天風風呂
サウナ なし
温度 39℃、43℃
棚 あり
男女入れ替え なし

■サービス
接客 さわやか
清潔さ ふつう
貸しタオル あり(フェイスタオルなら0円)
備え付け なし

◆人
受付 20代前半ぐらいの男性
客層 高齢者


【案内】

営業時間
15:00~0:00最終受付23:40

定休日
毎週水曜日

露天岩風呂
男湯と女湯が一週間ごとに替わります

住所
111-0041 東京都台東区元浅草2-10-5

電話番号
03-3841-0969お問合せは営業時間内(15:00〜23:40)までにお願い致します。

入浴料金
大人(中学生から)¥460中人(小学生)¥180円小人(未就学児)80円レンタルセット(バスタオル、リンスインシャンプーボディーソープ)¥150

※日の出湯ホームページ転載