銭湯の散歩道

神奈川、東京を中心とした銭湯めぐりについて、あれこれ書いていきます。

金森湯(東京・町田)(アヒルちゃん)

2020-02-15 06:25:00 | 銭湯






#金森湯














✔店主が上品
✔アヒルでほっこり
✔賑やかな浴室












#町田駅

▲JR横浜線の町田駅




▲今回はターミナル口から出発


▲中に入ると


▲そのまま突き抜ける













▲抜けたところ


▲そのまま下って


▲右に進む










▲大通りに出たところ



今回目指すのは、金森湯。
町田には銭湯が2つしかなく、一つはデザイナーズ銭湯で知られる大蔵湯だが、金森湯は真逆の昔ながらの銭湯である。
歩くと30分ぐらい掛かるので本来はバスを利用すべきだが、今回はタイトルにこだわって歩きを敢行した。
ほとんど土手沿いなので経路は分かりやすい。





▲境川に到達したら


▲左に進む。ここら辺は青山学院の選手たちも走ってる場所だという


▲市民ランナーも走っていた


▲とりあえずずっとまっすぐ




























































▲ここでストップ


▲左に向いて


▲あとはまっすぐ
















▲ここらへんで金森湯がみえてくる


▲駐車場もある



















▲到着


入り口に入ると狭い下足箱スペースで、左が男湯になる。
扉を開けると、狭い間口になっていて、すぐ左手にアメニティグッズ、右が番台の受付。そのときは誰もおらず、女性店主が男湯の脱衣場で男性客となにやら話をしていた。
「お願いします」と言うと「はい、いらっしゃいませ。はい、いらっしゃいませ~」と言いながら番台に戻ってきてくれた。
みた感じ80代ぐらいの女性であるが、ちゃんとした身なりでお化粧もしっかりしており、なにより話し方が上品である。
なんともいえない感じの良さだ。
番台の左上には2013年の「町田私の好きなお店大賞」の表彰が飾られてあったが、納得である。


脱衣場はやや狭く、所々にモノがあふれている。家庭的な雰囲気で、心地よい雑多感。
入り口左に島ロッカーがあり、左壁にもロッカーが並ぶ。左奥側にソファーとテーブル。洗濯機は2つあったが、一つが荷物置き場になっていたので、使えるのは実質一つのみ。
右には洗面台。観葉植物などが所々置かれてあった。


出典:東京銭湯ホームページ引用


扉を開けると、浴室もまた狭く、コンパクトに作られている。
真ん中に島カランがあって、左右の壁にもあるが、数はそんなに多くなかった。
左手前には立ちシャワー。天井は低く、ビル銭のような作りである。


浴槽は奥にあって、この日は薬湯が「アヒルちゃん」(効能=少しほっこりする)ということで、縁の部分に無数のアヒルが並べられてあった。
基本的に黄色であるが、水色やピンク色、一つだけラッコもいた。黒アヒルもいるが、よく脱走するという。約200匹動員と書かれてあったので、置くだけでも一苦労だろう。


出典:東京銭湯ホームページ引用


浴槽の作りはゆるやかな曲線を描いたL字型で、左の手前に突き出た部分が座湯。座る部分がくぼみになっていて、足下にもジェットが噴出している。水まくらは機能してなかった。


その奥がバイブラで、湯船の中は赤外線が灯っている。
右に進むとボディージェット。
一番右は壁で隔てられた深浴槽で、浴槽のお湯はすべて白湯。温度は44℃ほどとけっこう熱めだ。


出典:東京銭湯ホームページ引用


出典:東京銭湯ホームページ引用


ここは客層が多彩で、脱衣場では30代ぐらいの息子さんとお父さんがおり、多分息子さんは知的障害者だと思うのだが、こうした親子は銭湯だとよく見かける。
小学生とお父さんの組み合わせも二組いたが、一組は子どもが熱くて入りたがらないのを父親が一生懸命誘っており、最後は観念して頑張って入っていた。
入浴客にしきりに声を掛ける高齢者がいたり、女湯側からは小さな女の子の高笑いが聞こえてきたりと、入ったときから出るまで終始にぎやか。
こうした明るい雰囲気は、やはり店主の人柄が反映されてのことだろう。


どんなに豪華な設備をそろえても雰囲気が良くないところもあれば、目新しさがなくても気持ちよく入れるところもあり、やはり銭湯は人であると感じる。
それと金森湯の徹底した清掃も特筆すべき点だろう。
最初はかなり綺麗だったので、一度リニューアルしたのかな?と思いきや、なんと30年前に改修してから変わってないという。
タイルにはヒビが入っていたりと、年季を感じさせる部分もあったが、新しいと勘違いさせるぐらい磨き上げられた浴室には頭が下がる思いだ。
このあたりからも店主の誠実な人柄が垣間見える素晴らしい銭湯だった。


出典:東京銭湯ホームページ引用


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 町田、バスで行くなら成瀬
経路 境川沿い
周辺の環境 住宅

●空間演出
建物外観 昔ながらの銭湯
壁画・眺望 アヒルの大群
統一感 あり
置物 色々ある
照明 明るい

★設備
休憩所 脱衣場兼
脱衣所 家庭的
シャワーの出 使い勝手が良い
浴槽の種類 座湯、バイブラ、ボディージェット、深浴槽
サウナ なし
温度 44℃
棚 あり
男女入れ替え なし

■サービス
接客 上品
清潔さ 綺麗
貸しタオル あり(30円)
備え付け あり 

◆人
受付 80代ぐらいの女性
客層 いろんな客層


【案内】

住所
〒194-0012
町田市金森3−22−21

電話番号
042-796-5926

アクセス
横浜線「成瀬」駅よりバス。「南中学校前」下車、徒歩3分

休日
1、10、20日

日曜、祝日は翌日休

営業時間
16:00−23:00

※東京銭湯ホームページ転載

居心地よい空間とは? サードプレイスの観点でみる銭湯の再生

2020-02-13 08:18:00 | 銭湯考

時代はさかのぼること1989年。
アメリカの社会学者レイ・オルデンバーグは上梓した『The Great Good Place』の中で“サードプレイス”という概念を提唱しました。


サードプレイスとは?
その名の通り、自宅、職場(あるいは学校)とは異なる第三の場所を意味します。
生活の基盤である家族や仕事仲間とは異なるコミュニティーの場と言い換えていいかもしれせん。


たとえばカフェ、クラブ、公園などが例として紹介されますが、ほかにも床屋や美容室、ファミレス、居酒屋、ネットカフェなどもそれに該当するのではないかと思います。
特に日本では、昔から銭湯がその役割を担ってきました。


一方で、従来の銭湯とは違った形として進化しているのがスーパー銭湯です。
スーパー銭湯は特に滞在時間を長く過ごせるように設計されていて、家族が丸1日でも過ごせるようになっています。
この形態はあきらかに日常で使われる銭湯とは異なる進化です。


とくに家庭をもつ女性をターゲットにした点が特徴で、子供の遊び場やみんなで寝ころべる休憩所、食事処などがあります。
遊んで休憩してご飯食べてお風呂に入って、帰ったら寝るだけ。
家庭の煩雑な仕事から解放される仕組みが導入されています。


こうした女性やファミリー層を意識した取り組みは、かつての銭湯になかった視点ではないかと思います。


もう一つ、まったく異なる視点でコミュニティーの場を提供するのが、特定の人向けに作られた施設、「マギーズ東京」です。
これは岩波新書『〈いのち〉とがんー患者となって考えたこと』(坂井律子、岩波書店、2019年)で取り上げられた施設なのですが、自宅と病院しか居場所がなかったガン患者にもう一つの居場所を提供するという点で従来になかったサードプレイスではないかと思います。


マギーズ東京は、ガン患者やその家族の相談に乗る場所として作られた施設ですが、なぜマギーズと名乗るのかというと、イギリス人のマギー・K・ジェンクスさんという女性がガンになった際に病院ですら患者たちの居場所がないことを痛感し、それに特化した施設を自ら作ったからでした。
そうした考えと行動に共鳴した各国の人たちがマギーズハウスを作り、日本でもまたマギーズ東京が生まれたのです。


豊洲にあるマギーズ東京を訪れ、そのホスピタリズムを賞賛した坂井律子さんは、NHKで福祉や健康について番組作りをしていた方で、50代半ばのときに膵臓ガンが発覚します。
ガンが発覚した時から治療や食事に関してなど様々な面での経緯を詳細に語っているのですが、特に辛かったのが近づく死と向き合わなければならなかった不安だったようです。
どうやって多くの人はこの不安を乗り越えたのか相談したくても相談相手がいない。
そんなときに知ったのがマギーズ東京でした。訪れてみるとその居心地の良さに感銘を受けたと言います。
マギーズは、そのコンセプトと条件を明確にしていて、

・自然光が入って明るい
・安全な(中)庭がある
・空間はオープンである
・執務場からすべて見える
・オープンキッチンがある
・セラピー用の個室がある
・暖炉がある、水槽がある
・一人になれるトイレがある
・280㎡程度
・建築デザインは自由
※出典:マギーズ東京ホームページ引用

と箇条書きに記されています。
こうした項目は必ずしも目新しいものではなく、多くはガン患者を迎えるにあたって当然の部分もあると思うのですが、坂井さんはスタッフやセンター長の気遣いにとても感動しています。


マギーズ東京はボランティアスタッフで運営されていて、お菓子なども提供されるようですが、少なくとも豪華な食事やおもてなしが施されるわけではありません。
しかし、不安を抱えてる中で親身になって話を聞いてくれて、気遣ってくれる。
やはり、居心地のよい場所とは、迎え入れてくれる人の存在そのものではないかと思うのです。


人はなぜ家でも職場でもない第三の場所を求めるのか。
それは人が家庭や仕事場とは異なる解放された社会にも居場所を求める生き物だからです。


現在の銭湯にもまた、新しいサードプレイスとしての役割を担おうとする潮流が生まれています。
たとえば高円寺にある小杉湯は新しい場として「銭湯のあるくらし」「何者でもない自分」をコンセプトに「小杉湯となり」という施設を春に開業しますし、渋谷にある改良湯は、様々なイベントの場として銭湯を提供しています。
このような若手による新しい取り組みは、銭湯を再生するうえで大切な試みではないかと思うのです。
しばし斜陽産業として語られる銭湯業界ですが、こうした新しい挑戦は、銭湯を人々から改めて注目してもらうための重要な一歩になると信じています。


富士乃湯(横浜・綱島)

2020-02-11 07:48:00 | 銭湯 温泉






#富士乃湯













✔解放感ある作り
✔水槽に棲む大きな鯉
✔すべて網羅










#綱島駅


▲東急東横線の綱島駅


▲改札口(工事中)


▲地図をみると、下が北になるので、西側の右に進む


▲西口に出て


▲振り返ったところ


▲西口をでて右側に行くルートもあるが


▲今回は左側のこちらに進む


▲進んで


▲右に曲がる


▲そのまま歩く










▲十字路。ここからも2つのルートをたどれるが


▲分かりやすいようにまっすぐ進む
















▲ここでストップ


▲左を向く


▲渡ったところ


▲クリエイト(ドラッグストア)がみえてきたら、手前の細い道を右折する


▲ここを曲がる


▲すると左手に煙突がみえてくる


▲煙突




▲左をむくと、富士乃湯の入る建物


▲卓球場もある




▲右にピザ屋さん。トラックを改造したお店だ


▲この時点ではオープンしてなかったので、夕方頃開くのだろう




▲ここを左折






▲こっちは卓球場入り口


▲その隣が富士乃湯入り口






▲到着


入り口に入ると、右に自動扉がある。
中に入れば、すぐ目の前に小さな休憩室。テレビや椅子、テーブルもある。


出典:ベビーキッズTVホームページ引用


受付は左側で、フロントに座るのは50代半ばぐらいの男性。
男性から言葉掛けはなかったが、「こんにちは」といえば「こんにちは」と返してくれる。
「貸しタオルありますか?」とたずねると、後ろから薄ピンク色の貸しタオルを出してくれて、返すときはフロントに戻すように言われる。
「中にはなにも(備え付けが)ありませんが大丈夫ですか?」と聞かれたので「大丈夫です」とこたえれば特にとがめられることはなかった(銭湯によっては買わされることもある)。


男湯は左側で、のれんをくぐると、広めの脱衣場。ここはマンション銭湯であるが、とにかく天井が高い。なので開放感バツグンだ。
広さもあって、特に混んでるわけでもなかったので着替えやすかった。


出典:ベビーキッズTVホームページ引用


出典:ベビーキッズTVホームページ引用


脱衣場を見渡すと、入り口から左手にベッドマッサージ機とガムテープで補強されたマッサージチェア。マッサージチェアは故障中とあって、かなり古いので今後生き返ることはないだろう。


出典:ベビーキッズTVホームページ引用


その奥左側に喫煙所がある。
喫煙所と言っても、電話ボックスみたいな狭いものではなく、かなり奥行きのある快適さを追求したスペースだった。


出典:ベビーキッズTVホームページ引用


一番奥にトイレ。
ロッカーは壁際と島ロッカーがあり、手前右側には洗面台。ドライヤーは昔らしく有料である。
写真も飾られてあって、何十年も前のお祭りの時の集合写真だった。カレンダーも最近のお祭りの時の写真が掲載されていて、比較してみると時代の移り変わりを感じ取ることができる。


出典:神奈川県公衆浴場業生活衛生同業組合ホームページ引用
▲女湯の脱衣場


浴室への扉を開けようとしたら、黄色い用紙に注意書きがあった。
富士乃湯からのお知らせと題して、釜・シャワー・蛇口の配管が老朽化してサビついた茶色のお湯が出ることがありますので、その時は透明になるまで出し続けてください。とあった。
なにか怖いものを読んでしまったような気分に…
配管の改修となればしばらくは営業を止めなければならないだろうし、なかなか難しいのだろう。


扉を開けると、浴室も当然ながら、なかなか広くて天井も高い。
全体的に淡い色使いで落ち着いた雰囲気。
島カランが2つあり、左右の壁にもカランが並ぶ。右手前には立ちシャワーが2つ。
ここの立ちシャワーはカーテン付きであるが、そのカーテンがピンク色で上半分だけしかなく、下半身が丸見えである。銭湯だから見られて困る話ではないが、なぜ上半身だけなのだろう?(後ろで並んでる人が分かるようにした配慮か?)


カランは通常のカランで特に可も不可もなく、普通のカラン。念のためお湯の色を確認したが、特に違和感は無かった。


ここで注目すべきは、左側にあるサウナスペースである。
サウナとかかれたガラス扉を開けると、中に入れば左側にこぢんまりとしたサウナ。こちらは有料(別料金)である。
そのサウナの横、すなわち扉を開けた目の前に水風呂がある。水風呂はもちろん無料(入浴料込み)で、手を入れてみたところかなり冷たい。たぶん14℃前後か。実際に温度計もそれぐらいを示していた。



出典:ベビーキッズTVホームページ引用


右に目を転じると、外気浴スペース。
足もとは人工芝で、白い椅子が3つ並び、テーブルまである。
3人が同時に座っても余裕ある空間で、ここまで外気浴のためにスペースを確保した銭湯は珍しい。
ただ外気浴といってもすべてを解放してるわけではなく、横の窓が開いてるだけで、実質室内。それでも冬ならしっかり体を冷やすことができるだろう。


出典:ベビーキッズTVホームページ引用


入り口に視点を戻すと、浴槽は奥にあって、その浴槽の上に水槽がある。
水槽自体は正直汚くて、所々黒ずんでいた。おそらく清掃するのが億劫なのだろうが、もう少し手入れをしてもよさそうな気がする。
その水槽の中には、色んな魚が泳いでいて、とくに目立つのが白い鯉。
水槽で飼うにしてはかなり大きめで、悠々自適と回遊していた。


浴槽は左側が浅浴槽の白湯でバイブラ。かなり勢いがあって、5人ほどが入れそうなスペース。その中に電気風呂もあって、一人でヨガポーズを決める高齢者が独占していた。
さらに右に続いて座湯が2つ。こちらもジェットが強めで、水まくらもちゃんと機能している。
その右がスーパージェットと命名されたジェットバス。
そこから壁を隔てて、黒湯。ラジウム鉱泉で、この地域ではもっぱらよく見かける冷鉱泉である。
温度は、白湯が42℃ほどで黒湯がたぶん43℃ほどと、ほかの銭湯と比べたら控えめな温度だろう。 



出典:ベビーキッズTVホームページ引用


出典:神奈川県公衆浴場業生活衛生同業組合ホームページ引用


壁絵はタイル絵で、天井まで描かれていて迫力がある。
客層は、だいたい高齢者がメイン。その中に中年や若者が数人見かけるぐらいだった。
高齢者同士は交流があって、挨拶しあったり、ガッツポーズで合図を送ったりしていた。
入れ墨した人はみかけず。


ここに来たのは二回目で、最初は受付が20代前半ぐらいの若い女性だったが、今回は50代ぐらいの男女が受付に座っていた。貸しタオルは前のときだと生乾きだったが、今回はしっかり乾いていた。
当時は多くの銭湯を見てきたわけではなかったので比較して評価することができなったが、今回は来てみると、色々とよく出来た銭湯だと改めて感じた。
老朽化は店主も認めてるように多少ガタはきているが、それを含めても横浜を代表する銭湯の一つと言えるだろう。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 綱島
経路 住宅街へ
周辺の環境 住宅やピザ屋

●空間演出
建物外観 マンション、テナント
壁画・眺望 滝と富士山のタイル絵
統一感 あり
置物 なし
照明 ふつう

★設備
休憩所 ロビー
脱衣所 広い
シャワーの出 勢いがある
浴槽の種類 バイブラ、座湯、スーパージェット、ラジウム鉱泉
サウナ あり
温度 43℃前後
棚 あり
男女入れ替え なし

■サービス
接客 ふつう
清潔さ ふつう
貸しタオル あり(0円)(乾いてる)
備え付け なし

◆人
受付 50代の男女
客層 高齢者メイン


【案内】

住所
〒223-0053 
横浜市港北区綱島西3-22-18

電話
045-531-6890

営業時間
15:30〜23:30

定休日
毎週木曜日

※神奈川県公衆浴場業生活衛生同業組合
ホームページ転載

大久保湯(東京・浅草)

2020-02-08 07:08:00 | 銭湯



#大久保湯 











✔地方の銭湯みたいな雰囲気
✔昔ながらの作り
✔地元密着型の銭湯













#浅草駅


▲東京メトロ銀座線の浅草駅




▲改札口を出て左側


▲改札口そばにあった地図。右下側にみえるのが浅草寺。左は隅田川


▲出口は、123どちらでもよし


▲進むと


▲手前左が2。左奥が1。右は分からない


▲浅草らしく御神輿が飾ってあった。祭りは地元の誇りなのだろう


▲今回は出口1をでることに




▲出たところ


▲雷門通りを歩く




▲この日は雪混じりの雨が降るかなり寒い日だった


▲右に雷門がみえる


▲寒くて観光する気分にもなれずスルー






















▲右に八ツ目鰻本舗。ヤツメウナギは普通の鰻とは違い、生きた化石とも呼ばれていて原始的な魚らしい。口が丸く、なかなかグロテスクな魚である


▲こちらには行かず


▲この横断歩道を渡る


▲渡ったところ。交番を横切り












▲ちょうどお寺の真ん中あたりに来たところで


▲車でみえにくいが、右の道を進む






▲左の公園では、傘もささず立ちながらカップラーメンを食べてるおじいさんがいた。たくましい

▲イオンの看板を目印に左折




▲曲がったところ






▲この大通りを渡って右に行きたいので


▲ひとまず先に右を渡り


▲つぎに左の大通りを渡る


▲渡ったところ


▲右に進む




つぎの道を曲がるので


▲ここを左折する




▲すぐ右折




▲またすぐ左折


▲もう見えてくる












▲到着


下足箱に靴を預けて自動扉をあけると、いきなり広くて古びたロビー。ほどよい寂れ感がある。
右にフロントがあって、座るのは30代後半から40代前半といった感じの女性。
奥さんか娘さんだろうか。
銭湯の受付では今までにいないタイプの人で、最初に目を合わせるとギョッとした反応をみせた。地元の人以外は珍しいのか、それとも相当な人見知りなのか。
「すみません、貸しタオルありますか?」と聞くと、
「忘れたんですか?」と言われた。
貸しタオルをお願いして、こういう風に聞き返されたのは初めてだ。
さらに「備え付けは中にないのでこちらも貸し出してますが、返すときは拭いから返してください。次に使う人がいるので…。タオルは絞って返してください」と色々と注意された。
至極当然のことであるが、失念して返したら相当怒られるだろうなと思い、「はい、分かりました!」と肝に銘じた。



出典:東京銭湯ホームページ引用


ロビーでは常連ぽい高齢者が「もうお風呂に入ったの?」とべつの常連客に聞いていたので、おそらくここは地元のサロン的な場所なのだろう。
ますます自分みたいなヨソ者が来るような場所ではないなと感じた。
まるで観光客も足を運ばない地方の銭湯に来たような気分だ。


左にある男湯の脱衣場へと入ると、かなり狭いスペース。特に横幅が狭く、当初から多くの来客を想定してないような作りである。
左にロッカーが並び、右は洗面台。ドライヤーは無料である。アメニティはティッシュのみが置かれてあった。


出典:東京銭湯ホームページ引用
▲常連客の道具は裸のまま置かれてある


半自動扉をあけて中に入ると、見るからに昔ながらの作り。真ん中に島カランがあって左右の壁にもカランが並び、右手前に立ちシャワーがひとつ。
奥に浴槽。壁絵は富士山。
と絵に書いたような昭和の銭湯だ。



出典:東京銭湯ホームページ引用
▲こちらは女湯


出典:東京銭湯ホームページ引用
▲こちらは男湯


カランのシャワーはかなり勢いがあって使いやすかったのだが、温度にムラがあった。最初はぬるいなと思ってると、突然熱くなって、と思ったらまたぬるくなったりと終始落ち着かない。 


浴槽は3つに分かれていて、左が薬湯で2人ぐらいが入れそうなスペース。深浴槽なのだが、微妙に浅い。この日はじっこうで、温度計は50℃近くを示していたが実際は45℃ほど。
真ん中は5人ぐらいが入れそうな広さで、ジェット付き。こちらもおそらく45℃ほどだろう。
最後に右端が座湯で、こちらもジェットだが右側が一つだけ壊れていた。たぶん43℃ほどだと思う。


天井は昔ながらの銭湯らしく高く、色使いも青一色。ここの銭湯にしかないようなものは見つけられなかった。


かつてこの近くには蛇骨湯という銭湯があったのだが、あちらは外国からも入浴客が押し寄せたのに対して、こちらはほぼ地元客ばかり。しかも客数も少なく閑散としていた(昼の時間帯だったせいもあるかもしれないけど)
こうして考えると、同じ地域にありながらこれほど対極的な銭湯が共存してたことに驚く。
ただ、国際的に名の知れた蛇骨湯は廃業し、地元客に愛される大久保湯はドッコイ生きている。
どの銭湯が生き延びるかなんて、なかなか分からないものである。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 浅草、田原
経路 西にまっすぐ
周辺の環境 住宅

●空間演出
建物外観 レトロ
壁画・眺望 富士山
統一感 あり
置物 なし
照明 ふつう

★設備
休憩所 ロビー
脱衣所 狭い
シャワーの出 勢いがある
浴槽の種類 薬湯、ジェット、座湯
サウナ なし
温度 43~45℃
棚 なし
男女入れ替え なし

■サービス
接客 ちょっとぶっきらぼう
清潔さ ふつう
貸しタオル あり(0円)
備え付け あり(受付で貸してくれる)

◆人
受付 30代後半あたり
客層 ほとんど高齢者。一部若い人


【案内】

住所
〒111-0036
台東区松が谷3−13−10

電話番号
03-3844-6369

アクセス
東京メトロ日比谷線「入谷」駅下車、徒歩10分

休日
金曜

営業時間
12:30−24:00

※東京銭湯ホームページ転載

お玉湯(東京・神田)

2020-02-05 07:08:00 | 銭湯





#お玉湯










✔都心のビル銭
✔半地下
✔ゆったりした雰囲気










#神田駅 

▲東京メトロ銀座線の神田駅


▲この地図でみると、右方向が北。現在地から左に見えるのがJR神田駅である


▲今回の目的地は、地図からみて下(つまり東方面)になる


▲改札口を出てすぐ右に向くと


▲階段があり


上って右側(なぜか天井が低い)


▲外にでると


▲後ろを向けばJRの神田駅がみえる


▲すぐそばには出汁のペットボトル自販機があった。1本700円


▲しかも飛び魚が丸々一本入ってる


▲左に見えるのはスタバ。それに沿って歩く


▲ガードレール下をくぐり




▲抜けたところ


▲まっすぐすすみ






▲ここを右に行けばいいのにわざわざ前の横断歩道を渡ってしまった


▲そして右


▲横断歩道をわたり


▲少しまっすぐ




▲すると奥に高速道路がみえるが、その手前で一旦とまり


▲左に向く


▲道路に近づけば歩道橋がみえる


▲ここをわたる








▲右に進む




▲降りたら左




▲右側に金山神社がみえる


▲左斜めにはお玉湯。白いビルがそれだ













▲到着



店名がお玉湯とあるのは、おそらく近くの「於玉ヶ池」にちなんだものだろう。
茶屋の看板娘だったお玉さんが男2人に言い寄られて悩んだあげくこの近くの池に入水自殺したことから、於玉ヶ池と呼ばれるようになったらしい(どこまで本当の話か分からないけど)。


写真で見ての通り入り口は狭いスペースで、靴を預けようとしたらなんと下足箱の扉が閉まらない。
以前にもそういうことがあったので斜めに押し込んだらなんとか収容できたのだが、昔の人からすると27.5はそんなにデカ足なのか??
 

自動扉をあけて中に入ると、右側にフロントがある。
座るのは、白髪で小柄な80代半ばぐらいのおばあちゃん。
「こんにちは。貸しタオルありますか?」と訊ねると、「えっ?」と言われて、こういう時は100%ないだろうなと思ったのだが、念のため聞き直すと、「タオルは買うのしかないの」と言われた。
「おいくらですか?」と聞くと120円だという。
「それなら、タオル頂きます」と言うと、「えーと…」と計算し始めて、なかなか答えが出てこない。
しびれを切らせて「470円と120円だから590円ですね!」と伝えると、なぜか「570円ね」と言って1000円札を受け取り、案の定430円が返ってきた。
改めて590円であることを伝えて20円を返したのだが、どうも納得しかねない様子だった。


出典:東京銭湯ホームページ引用
▲奥に休憩室がある


男湯は入って左側(フロントを前にしたら真後ろ)で、入り口は暖簾(のれん)も扉もない。
中に入ると、とても質素だなという印象。
手前と左側にロッカーがあって、その左
奥にトイレ。真ん中には座るテーブル。
右奥側壁に鏡と洗面台がある。




▲どちらとも女湯


浴室の扉を開けると、ここもビル銭のためか狭い空間になっている。
真ん中に島カランがあり、左右の壁にもカランがある。右手前にボディージェットと立ちシャワー。ただ残念ながらボディージェットは壊れたままだった。


奥に浴槽があって、浴槽は緩やかな曲線を描いたL字型をしている。
手前に伸びた左側が浅浴槽で、赤外線付きのバイブラ。その右隣が座湯で、腰と足下にジェットが噴出している。水枕はあったが、予想通り機能していなかった。ついでに温度計も壊れたままだった(色々と放置しすぎだ)。
壁で隔てた右隣が深浴槽。
温度はどちらとも43℃ほどで、まあまあの温度。



出典:東京銭湯ホームページ引用
▲奥行きも横幅も狭い


客層はほとんど高齢者で、一人だけ若い人がいた。
取り立てて特徴的なものはなく、普通のビル銭だなという感じだったのだが、せわしいオフィス街の中にあって、とても穏やかな雰囲気の銭湯だった。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 神田
経路 高速道路をめざす
周辺の環境 高速道路、神社、ビル

●空間演出
建物外観 貸しビル
壁画・眺望 竹林の写真パネル
統一感 あり
置物 なし
照明 ふつう

★設備
休憩所 フロント横
脱衣所 質素
シャワーの出 ふつう。若干拡散する
浴槽の種類 バイブラ、赤外線、座湯
サウナ なし
温度 43℃
棚 なし
男女入れ替え なし

■サービス
接客 マイペース
清潔さ きれい
貸しタオル なし(購入なら120円)
備え付け あり

◆人
受付 80代ぐらいのおばあちゃん
客層 高齢者がほとんど


【案内】

住所
〒101-0032
千代田区岩本町2−2−14

電話番号
03-3866-2306

アクセス
都営新宿線「岩本町」駅下車、徒歩5分

休日
土曜

営業時間
14:40−21:30

※東京銭湯ホームページ転載