銭湯の散歩道

神奈川、東京を中心とした銭湯めぐりについて、あれこれ書いていきます。

寄り道から見る風景の推移

2020-05-06 17:11:00 | 日記
日本では1月中旬から始まった新型コロナウイルスによる騒動で様々な影響がでています。
1月16日に国内で中国人の感染者が確認されると、一般の人々もコロナウイルスを意識するようになり、1月23日には中国が武漢を封鎖。1月28日には日本人の感染者が確認されます。
そして2月5日にダイヤモンド・プリンス号による集団感染が発覚すると一気にマスメディアはコロナウイルスを中心する報道へと傾きました。
それと同調するように街の風景も次第に変化をみせ始めます。

安倍首相が4月7日に緊急事態宣言を発令して5月6日までとしてきましたが、今日はその6日を迎えました。緊急事態宣言は延長する結果となりましたが、一つの区切りとしてそれまで撮影してきた写真を紹介したいと思います。

新型コロナウイルスへの考え方は人それぞれであり、そうした多様性もまた街の風景を通して見えてくるのではないかと思います。







2020年1月3日
(読売新聞本社前)
この頃から中国で肺炎を引き起こす病気が流行っているとニュースで報道されていましたが、新聞やニュースなどで特に大きくは取り扱われていませんでした。
しかしフランスでは昨年度の12月から発症者がいた証拠があることから、すでに日本でも同時期に新型コロナウイルスが入っていたものと思われます。



















2020年1月3日
(渋谷東急プラザ)
この頃は、まだ平和という言葉が相応しいお正月の安穏とした雰囲気です。









2020年2月8~11日
(渋谷スクランブル交差点)
ダイヤモンド・プリンス号の報道がされて、ネットでも新型コロナウイルスで話題沸騰になってた頃です。
まだマスクをしてない人が多くみられ、夜の街にも活気がありました。












































2020年3月21日
(代々木公園)
暖冬だったことで、桜の開花が早く、この時がちょうど見頃を迎えています。
すでに自粛要請が語られる時期で人も少なくなってきましたが、渋谷は相変わらずの混雑ぶりでした。





















2020年3月27日
(中目黒)
桜の開花時期ということで目黒川が注目されていました。やはりそれなりににぎわっており、マスメディア関係者も多数取材に来ていました。





















2020年4月4日
(原宿・表参道)
4月になると、目にみえて街から人がいなくなってきました。
若者でにぎわう原宿がここまで閑散としてるのは、おそらくここ数十年なかったことではないかと思います。



















2020年4月11日
(新宿)
この日がコロナウイルスの影響でもっとも人がいないと感じた時期です。
新宿でこの人の少なさは衝撃的でした。




















2020年5月2日
(秋葉原・吉原)
ゴールデンウィークということと自粛が長期に渡った反動のためか、予想以上に人が多くみられました。
風俗街(吉原)でも一部営業していたことには驚きを禁じえませんでした。






























コロナ騒動以降、これほど街の表情が短期間に変貌することは未体験であり、多くの発見がある4ヶ月でした。
今後この国がどうなるかは誰にも分かりませんが、コロナ騒動が落ち着いた後も様々な価値が見直され、街も人もさらに大きく変わっていくものと思われます。













鶴の湯(東京・浅草)

2020-05-05 08:03:00 | 銭湯
東京・浅草
#鶴の湯









東京メトロ銀座線
#浅草駅

▲東京メトロ銀座線の浅草駅




▲改札口


▲地図をみると、今はここ


▲人が少ないので御輿がよくみえる


▲浅草にふたたび賑やかな祭りが訪れるだろうか?


▲出口3をでる


▲のぼって




▲振り返る



その前にちょっと浅草寺を寄り道








▲まばらかな?と思ったが


▲けっこう人がいる


▲まばらかな?と思ったが





▲けっこう人がいる!






通常の時と比べたらまだ少ないが、4月初旬と比べれば少し増えたような気がした
(撮影時2020年4月19日)



▲神谷バー前に戻り


▲左折したところ


▲あとはほとんどまっすぐ














▲けっこう長い…






▲横断歩道もわたり
















▲ここを左折


▲まがったところ






▲ここを右折する


▲すると近くに鶴の湯を発見






▲到着


▲屋根の上に花が咲いていた


▲ビルに囲まれたこの違和感


▲色々と揃えてある


ここはちょうど、三ノ輪駅と浅草駅の間にある場所だ。どちらからも行けるが、どちらとも遠いのでバスで来るのが無難かもしれない。


入り口に到着すると、ちょうど中から女性店主がでてきて、入り口横に灰皿を設置するところだった。
なにも調べずに来たので、14時から開店してることも知らず、「もう営業してるのですか?」と間抜けな質問をすると「やってますよ」とのことで、入らせてもらうことに。
のれんを掛けながら「ごめんなさいね」と言われて、逆に恐縮する。




中に入ると、左側には下足箱。ここまでは普通だが、右はなんとラドン湯のコントロール機器がある。
こんなところに操作ユニットを作るなんて!
いつの時代に作られたものなのか分からないが、デザインをみると感覚的に昭和40年代あたりだろうか。
当時としては最先端を演出する機械だったに違いない。







▲昭和ロマンを感じる


そこから自動扉を開けると、奥にフロントがある。全体がロビーになっていて、左側にソファーとテレビが並び、右側にアイスボックス。
それ以外は飾り立てるものがなく、スッキリした印象だ。


出典:東京銭湯ホームページ引用


男湯は右側で、のれんをくぐると、脱衣場も標準的な作り。
手前と右側にロッカーがあり、左に洗面台。真ん中に家庭用のテーブルと椅子が設置してある。
左手前には古いマッサージチェアと最新タイプが並んでいた。


出典:東京銭湯ホームページ引用


脱衣場では服を脱いでいると、赤いフンドシをした入浴客が登場。フンドシをした人は初めてみたが、浅草だと違和感なし。さすが日本が誇る下町だ。


浴室の扉を開けると、まず目に飛び込むのが浴槽の多さ。
浴室自体はさほど広くないが、奥半分がほとんど浴槽で占められているので驚く。そのため壁とカランの間はすこし手狭になっている。


全体を見渡すと、手前右側に立ちシャワーが2つ。その奥に水風呂がある。
水風呂は5人ぐらいが入れそうな広めのスペースで、奥と手前の2カ所からも水を出している。その肝心の温度はというと16℃前後と比較的マイルド。


さらに水風呂の奥にあるのが外気浴も可能な薬湯で、扉を開けると一見すれば室内なのだが、半露天である。
浴槽の作りは岩風呂で、中身はじっこうの薬湯だった。温度は43℃前後と少し熱め。



出典:東京銭湯ホームページ引用


真ん中は島カランがあり、左手前にはサウナ。しかし、この日は新型コロナの影響で使用中止となっていた。
その奥側にカランがある。もうひとつその奥にラドン湯。こちらは体感的に42℃ぐらいか。案内板には数々の効能が書かれてあって、人工放射線によるものと解説してある。どうりで入り口にあるユニットが原子力発電所にありそうなデザインなわけだ。


一番奥にあるのが主浴槽とシルク風呂。
主浴槽は右側で、ハイパージェットと電気風呂、座湯がセットになっている。
お湯自体も単なる白湯ではなく、ミネラル成分が入ったお湯のようだ。
そういえば、カランからでるお湯がおなじ浅草の蛇骨湯(いまは廃業)と同じ匂いがしたのだが、ここもカランからして温泉なのだろうか?
そして最後がシルク風呂。主浴槽とともに41℃ぐらいとマイルド。


こんな感じで、すべてにこだわりが感じられ、単なる白湯が一つもないのは凄いことである。
このように設備を取りそろえているためか、お客さんの数もとても多かった。
ほとんど高齢者で、知り合いと会うと大声をあげて話していた。
正直言うとかなりウルサいところだったが、賑やかな銭湯が好きな人には心地よい場所だろう。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 浅草
経路 北に進む
周辺の環境 住宅

●空間演出
建物外観 古い宮造り
壁画・眺望 なし
統一感 あり
置物 なし
照明 ふつう

★設備
休憩所 ロビー
脱衣所 きれい
シャワーの出 ふつう
浴槽の種類 水風呂、露天風呂
サウナ あり
温度 41~43℃
棚 あり
男女入れ替え なし

■サービス
接客 まじめな感じ
清潔さ きれい
貸しタオル (ま0円)
備え付け あり

◆人
受付 60代ぐらいの女性
客層 高齢者ばかり


【案内】

住所
〒111-0032
台東区浅草5−48−4

電話番号
03-3872-7753

アクセス
つくばエクスプレス「浅草」駅より徒歩12分

東京メトロ銀座線「浅草」駅よりバス。「東浅草1丁目」下車、徒歩2分

休日
木曜祝日は前日休

営業時間
14:00−23:00

※東京銭湯ホームページ転載

松の湯(東京・早稲田)

2020-05-02 05:57:00 | 銭湯
東京・早稲田
#松の湯








東京メトロ東西線
#早稲田駅


▲東京メトロ東西線の早稲田駅




▲地図をみると、下が北方面なので、右方向にむかう






▲階段をのぼって


▲3bというところにでる


▲出たところ


▲先ほどの地図のとおり右側






▲左側には、なにやら神社


▲この流鏑馬はなんだろう??




▲とにかく一直線








▲右に早稲田の入り口




▲古本が売られてあった






▲もう見えてくる






▲橋下徹さんもよく利用した銭湯らしい






▲学生を歓迎する祝辞


▲裏手には早稲田大学校舎


出典:東京銭湯ホームページ引用


▲到着



玄関口に入ると、左右に下足箱。
靴を入れて中に入れば、最初に目につくのが質素なロビーだ。
緑色の長椅子が並び、その奥にテレビがある。椅子の色あいがなんとなく昭和っぽい感じがした。


出典:東京銭湯ホームページ引用
▲天井の飾り付けも印象的


その右側にフロントがあり、座るのは60代後半あたりの少し太めの男性。
大人の落ち着いた対応である。
貸しタオルをお願いすると「500円です」と言われたので貸しタオルは30円か。しっかり洗剤の匂いがするタオルだった(おかげで体にも洗剤の匂いが残ってしまったが…)。


男湯は右側で、のれんをくぐると脱衣場も無駄のない作り。
手前壁際にロッカーが並び、真ん中に座るテーブル。
左側に洗面台と体重計がある。


浴室の扉を開けると、浴室も天井の高い昔ながらの作りになっていて、真ん中に島カランが2つ。それと左側手前はカーテン付きの立ちシャワーが2つ並ぶ。
右をみれば、手前がサウナで6~7人は入れそうなスペース。その前(つまり右側の壁沿い)に水風呂。こちらは昔の銭湯にしてはやや大きめで3~4人は入れそうである。温度は14℃と冷たかった。
その水風呂の奥に打たせ湯がある。設備は2つあって、向き合う形になっている。角度によっては相手にしぶきが向いてしまうことも。さりげない角度調整が必要だろう。


メインとなる浴槽は奥にある。
こちらは4つに分かれていて、一番左が深浴槽。温度は43℃ほどで、その右隣がボディジェット。ここは41℃ぐらいか。
さらに右に入ると2つの座湯がある。水枕もあって、ちゃんと冷たい。
ジェットバスの圧もちょうど良く、温度も熱すぎないので快適だ。
最後に一番右が単なる白湯。
こんな感じで、古い銭湯ではあるけど、一通り揃ってる。


一方で残念な点もあった。カランの出がジョウロみたいに悪い。なので髪を濡らすだけでけっこう時間が掛かった。
さらに古さと汚さはイコールではないけど、割れたペンキが目についたりと、若干汚い印象を持った。
この辺は歴史の積み重ねで仕方ない部分もあるが…。


壁絵はすばらしく、色彩豊かなグラデーションの掛かった夕日を背景に大胆な構図の鶴が羽ばたいている。
こちらは油絵ではなくチップタイル。アニメ風の色彩だ。


出典:東京銭湯ホームページ引用


客層は、学生が多いのかと思いきや、ほぼ高齢者ばかり。ちょうど春休みの時期だったので、ほとんどの学生は出払っていたのかもしれない。
それでもだいぶ賑わっており、地元の人たちに人気のある銭湯だった。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 早稲田
経路 線路沿い
周辺の環境 早稲田大学

●空間演出
建物外観 昔ながら
壁画・眺望 鶴のタイル絵
統一感 あり
置物 なし
照明 ふつう

★設備
休憩所 ロビー
脱衣所 ふつう
シャワーの出 けっこう悪い
浴槽の種類 ボディジェット、座湯、打たせ湯、水風呂
サウナ あり
温度 41~43℃
棚 あり
男女入れ替え なし

■サービス
接客 落ちついた感じ
清潔さ 全体的ふつう
貸しタオル あり(30円)
備え付け あり

◆人
受付 60代半ばぐらいの男性
客層 高齢者が中心


【案内】

住所
〒169-0051
新宿区西早稲田1−4−12

電話番号
03-3203-1655

アクセス
東京メトロ東西線「早稲田」駅下車、徒歩5分

休日
月曜

営業時間
15:00−25:00
※東京銭湯ホームページ転載