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銭湯の散歩道

神奈川、東京を中心とした銭湯めぐりについて、あれこれ書いていきます。

竹の湯(横浜・生麦)

2020-07-11 06:54:00 | 銭湯
横浜・生麦
#竹の湯






出典:神奈川県公衆浴場業生活衛生同業組合ホームページ引用


京急本線
#生麦駅


▲生麦、生米、生卵の生麦駅




▲路線図をみるとこんな感じ。横浜と川崎のちょうど真ん中あたりだ


▲エスカレーターでのぼる


▲のぼったところ


▲まっすぐ進む


▲改札口


▲改札口を抜けて左の階段を降りる


▲降りたところ。この日はあいにくの雨。梅雨入りした直後だった


▲生麦駅を振り返る


▲そのまままっすぐ進んで


▲左折する


▲左折したところ


▲大通りに向かう




▲目の前の道路が第一京浜。大学駅伝で走る道路だ


▲その第一京浜をわたると


▲まだまっすぐ進んで


▲左に竹の湯がみえてくる




▲自宅?マンション?


▲さらにちょっと進むとキリンビール工場がある。皆さんの冷蔵庫にあるキリンビールはここで作られている


▲工場見学もできるのだが、生憎コロナウイルスの影響で中止のまま



ちなみに生麦といえば、歴史の教科書にでてくる生麦事件で有名な場所だ。



▲キリンビール工場を左に歩くと




▲ここがその現場であることを伝えるプレートがある


生麦事件とは?
イギリス商人一行が薩摩藩の行列を妨害したとして殺傷された事件。
翌年には薩英戦争が勃発し、薩摩とイギリスが接近する契機となる。イギリスからの人的交流や技術供与によりやがて力をつけた薩摩は倒幕へと向かい始める。
さらに薩摩出身の東郷平八郎はイギリスに留学し、やがてロシアバルチック艦隊を撃破する伏線にもなる。
偶然すれ違ったイギリス商人と薩摩藩との遭遇は、日本の歴史を変える一大事件だった。


▲キリンビール工場の右側を進むと






▲キリンビールのレストラン


▲その脇に


▲生麦事件の石碑がある






▲現場から斬られて逃げてきたリチャードソンは井戸近くに落馬すると、ここに運ばれて介錯により落命した


過激な思想である尊王攘夷論が吹き荒れていた当時は、外国人が殺されることは珍しくなく、ハリスの通訳をつとめたヘンリー・ヒュースケンも薩摩藩の藩士により殺されている。
薩摩、長州、水戸藩はいまでいうテロリスト集団だった。



出典:神奈川県公衆浴場業生活衛生同業組合ホームページ引用
▲そして再び竹の湯に戻る


半地下の階段(といっても2、3段程度)を降りると、目の前に小さなスペースの下足箱がある。右側に目を転じれば受付はフロントだ。
座るのは、みた感じ60代ぐらいの男性。恰幅がよく、威圧感のある雰囲気である。こういう人には気を使えと本能がささやく。
「こんにちは」と挨拶するが反応なし。(どっちが客なんだか!)
「貸しタオルありますか?」と尋ねると黙ったまま取り出してくれた。
「使ったら、こちらに戻してください」と話すと優しい感じ。帰りのときもすごく丁寧だった。


今回の男湯は左側で、ここは男女入れ替えがある。前回(といっても2年以上前なのだが)は右側だった。
のれんをくぐると、やはりここも狭い感じで、真ん中には座るテーブルがあり、左右の壁にはロッカー。
トイレには、タバコを吸わないでくださいと注意書きがあった。万引きを警告する裸ドロボウなる掲示物も。
体重計は業務用ではなく自宅用のもの。
自販機にあるビールはもちろんキリンビールである。


出典:神奈川県公衆浴場業生活衛生同業組合ホームページ引用


半自動扉をあけると、浴室は少々変わった配置である。
まず左のカランは縦に並び、右は横に並ぶ。その右裏手側には主浴槽。
主浴槽は、入り口の浅い部分がバイブラで、奧が2つに分かれている。左がフットエステジェットと呼ばれるもので、足下からジェットが噴出したもの。これは初めて見る物だった。
右はハイパージェット。
主浴槽の奧にはサウナがある。もちろん別料金だ。



出典:神奈川県公衆浴場業生活衛生同業組合ホームページ引用
▲左右にカランがあって、真ん中右が主浴槽。その奧がサウナ


左側は、カランの奧左に水風呂がある。温度計はあったが壊れていたのであくまでも推測になるが、だいたい16℃ぐらいか。


まっすぐ奧には立ちシャワーが一つだけあって、その横にあるのがここの目玉である露天風呂だ。
ガラス扉を開けると、外壁の一部は木材で作られており、微かに木の匂いが漂ってくる。
足を入れると、ヒンヤリして驚いた。だいたい37℃ぐらいか。
なんでこんなぬるいんだ!と思ったら、炭酸泉だった。
目立って泡立ってないが、入ると炭酸泉独特の暖まり方を感じるので、それなりの濃度はあるようだった。
露天風呂とあるが、実態は室内風呂。せいぜい半露天だろう。外に通じてるのは、奧に外気を取り込める小さな庭があるだけ。
それと、なにやら湯船のすみっこに白いものが浮かんでいたので、まさか炭酸泉で湯の花?!と目をこらしてみると、2、3匹の白いダンゴ虫(ぽいやつ)の死骸だった。
天井部は階段状になっており、無理矢理作った感は否めないが、逆に言えば創意工夫と努力の賜か。


客層は中年と初老男性と自分の3人だけ。前に来たときもずいぶん少なくて人気はないようだが、駅から近くて設備も整っているので、穴場の銭湯ではないかと思う。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 生麦
経路 キリンビール工場に向けてまっすぐ
周辺の環境 住宅やキリンビール工場

●空間演出
建物外観 マンション
壁画・眺望 なし
統一感 あり
置物 ドライフラワー
照明 ふつう

★設備
休憩所 フロント目の前
脱衣所 小さい
シャワーの出 ふつう
浴槽の種類 露天風呂(炭酸泉)、フットジェット、ハイパージェット
サウナ あり
温度 42℃
棚 なし
男女入れ替え なし

■サービス
接客 ふつう
清潔さ ふつう
貸しタオル あり(0円)
備え付け なし

◆人
受付 60代ぐらいの男性
客層 中年


【案内】

住所
〒230-0052 
横浜市鶴見区生麦3-14-2

電話
045-502-7654

営業時間
15:00〜23:00

定休日
不定休

※神奈川県公衆浴場業生活衛生同業組合ホームページ転載

第二岡の湯(横浜・鶴見)(廃業)

2020-07-07 06:48:00 | 銭湯
横浜・鶴見
#第二岡の湯








JR京浜東北線
#鶴見駅

JR京浜東北線鶴見駅


▲構内は薄暗いところである


▲エスカレーターでのぼり




▲めざす西口は右側




▲改札口


▲改札口をでると左の階段を降りてもいいのだが、今回は奥まで行く


▲突き当たりをまた左に曲がり




▲さらに左




▲真っ直ぐ進むと


▲バスの案内板がみえる


▲今回乗るのは鶴02新横浜駅行きなので


▲9番のバス停にむかう


▲階段を降りて




▲すぐ目の前が9番バス停


▲新横浜駅付近の地下鉄延伸工事で道路の陥没事故を引き起こしているので(2回も)、遅れがでてるようだ


▲駒岡不動尊前が目的地
 


そしてバスに揺られて


▲途中で第二岡の湯がみえてくる



▲駒岡不動尊前で降りる


▲来た方角に戻る




▲ここを右折






▲駐車場の右を見れば




▲第二岡の湯に到着


▲昭和チックな看板も




出典:神奈川県公衆浴場業生活衛生同業組合ホームページ引用


▲中に入ると


▲左が男湯


▲7月いっぱいで閉店するお知らせ


ここは最寄り駅が新横浜駅(JR横浜線)、綱島駅(東急東横線)、鶴見駅(JR京浜東北線)ともいえるが、ようするにどの駅からも遠く、バスか車(駐車場完備)で来るのが妥当だろう。


コロナウイルスの影響からか、外からみてもあらゆる窓が解放されており、対応に苦慮していることが伺える
中に入ると受付は古典的な番台で、座るのは80代半ばぐらいの女性。とても大人しい感じの人だった。
貸しタオルをお願いすると、隅っこに置いてあるタオルを色々と掘り返しては、綺麗なものを渡してくれた。


出典:神奈川県公衆浴場業生活衛生同業組合ホームページ引用

ここの脱衣場はほかの銭湯と違い、ほとんど物を置いていない。
なので、広めの空間でガランとしていて、椅子がいくつか置いてあるだけ。
左の隅っこにロッカーと、真ん中左隅にはくぼんだ場所に常連用の私物置き場がある。


出典:神奈川県公衆浴場業生活衛生同業組合ホームページ引用
▲広い割にはロッカーが少ない


手前側には縁側と坪庭。




浴室入り口に目を転じると、左に荷物置き場があり、右に洗面台。
先述したとおり、窓はすべて開けられているが、トイレの扉まで開けられてるのには閉口した。
ここの近くにはトレッサ横浜というショッピングモールがあって、横浜で最初のクラスターを発生させた場所なので、そうした影響もあったのかもしれない。


浴室の扉を開けると、浴室も広めの空間になっている。島カランが2つあって、真ん中の2つはシャワーなし。
左右の壁にあるカランはシャワーがついている。
浴室全体はかなり老朽化していて、タイルなどは所々はがれているのでモルタルで埋めて誤魔化した箇所がいくつもあり、ここの長い歴史を感じさせる。


シャワーは少し熱めだが、体を慣らすにはちょうどいいかもしれない。
ここは横浜の中でも屈指の熱さを誇るところであり、もはや我慢比べを強いられるところではあるが、逆にここを経験したことで自分の限界が読めるようになった。


湯船は2つに分かれていて、左が浅浴槽で、一応ぬるい方。といっても、こちらもかなり熱くて46か47℃ぐらい。
ジェットバスがついていて、この熱さでジェットバスはけっこうキツい。


出典:神奈川県公衆浴場業生活衛生同業組合ホームページ引用


右の深浴槽は、48℃ぐらいと言われているが、だいたいそれぐらいかなと思うもののもう少し熱いかも。
そもそも48℃まで熱くするところは滅多にないから、個人的な推測に過ぎないが…。


壁絵はなくて、青いキャンバスだけが残り、見た目は寂しい雰囲気だ。
その下に熱帯魚のタイル絵。間仕切り壁もタイル絵だが、こちらは白い女性が手を取り合っている不思議な絵である。


客層はほぼ高齢者ながら、30代ぐらいの男性もいた。
その男性はやはりこういう銭湯に来るだけあってか、果敢にも深浴槽にも入っていたが、最初は足だけで、最後全身に浸かっても、すぐに出ていた。
自分も最後の機会だからと入ってみたのだが、入った瞬間に肌を焦がすような熱さに襲われて、熱いというか痛い。
足先がしだいにジンジンしてくると、でてくるときには焼けるような痛みになっており、やはり数秒が限界だった。


なぜここまで熱いお湯にこだわるのか理解に苦しむが、やはりこれが昔の銭湯の伝統であり、風呂屋の矜持なのだろう。
そうした伝統を最後まで守りきった横浜の銭湯が今年の夏に廃業する。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 鶴見、新横浜、綱島
経路 バス停から徒歩
周辺の環境 住宅街

●空間演出
建物外観 宮造り
壁画・眺望 富士山
統一感 なし
置物 なし
照明 ふつう

★設備
休憩所 脱衣場兼
脱衣所 レトロ
シャワーの出 ふつう
浴槽の種類 熱湯
サウナ なし
温度 45~48℃
棚 あり
男女入れ替え なし

■サービス
接客 ふつう
清潔さ きれい
貸しタオル あり(0円)
備え付け なし

◆人
受付 70代男性
客層 高齢者がメイン

【案内】

住所
〒230-0071 
横浜市鶴見区駒岡1-26-15

電話
045-572-4999

営業時間
14:30〜22:30

定休日
4日・14日・24日(不定もあり)

※神奈川県公衆浴場業生活衛生同業組合ホームページ転載

白水湯(東京・入谷)

2020-07-04 06:44:00 | 銭湯
東京・入谷
#白水湯








東京メトロ日比谷線
#入谷駅







▲路線図をみるとこんな感じ


▲出口は3か4

▲今回は4に出る


▲改札口を振り返る


▲のぼると




▲地上に到着




▲出て左側に歩くのだが


▲まずは右にある横断歩道を渡り


▲渡ったところ。次に左




▲このまままっすぐ






▲この横断歩道もわたると、まだまっすぐ進んでもよかったのだが


▲Googleマップに従って右




▲ここでストップ


▲左の路地に入る






▲通りにでたら左




▲入口


▲コロナの影響がこんなところにも








▲到着


コロナウイルスの影響から訪れたときは時間短縮で、16時から開店だった(通常は15時)。
下足箱に靴を預けて右側に向くと、最初に目に飛び込んでくるのがレトロなロビー。昔から何一つ変わらないんだろうなという感じの古色蒼然とした雰囲気で、経年のクスみが全体に染み込んでいた。
左側にあるのは広めのフロントで、座るのは低くみつもって80代半ば、あるいは90は越えられているだろうかという感じの男性だった。
「こんにちは」と挨拶すると、「おう」という感じの反応で、「貸しタオルありますか?」と訊ねると、左手で積んであるタオルを指さして「ここにあるから持って行ってくれ」と教えてくれた。


出典:東京銭湯ホームページ引用


ここの店主は結構有名な方らしく、かなり昔気質(カタギ)の人である。
“お客様扱い”を期待すると、アレ?という感じかもしれないが、ほとんどの人は嫌な感じはしないと思う。
貫禄があって、今や絶滅危惧種の威厳あるオヤジである。


男湯は左側で、のれんをくぐると脱衣場は少し狭いかなという感じで、ロッカーは手前と左側。真ん中に畳敷きの座るテーブルがある。右奧に洗面台。


出典:東京銭湯ホームページ引用


全体的に古びており、雑然とした雰囲気。なにせロッカーの上には全部常連客たちの私物で埋め尽くされており、浴室入り口にあるラックもすべてタオルやシャンプー類で溢れていた。
天井は趣向の凝らしたデザインが施されており、開店当時の熱意を今に伝える。


出典:東京銭湯ホームページ引用


脱衣場では背中を曲げた高齢者男性が突っ立っていて、そのそばでは一回り年下の女性が甲斐甲斐しく(といってもその女性もそれなりの年配だったが)お世話していた。老々介護というやつか。
浴室の扉はなぜか2つあって、左側は先ほどの高齢男性がゆっくり開けようとしていたので、せっかちな自分は右側の扉をガラっと開けようとすると、なんと手前に飛び出してきてビックリ。
どうやらガタガタらしく、あやうく破壊するところだった。その左側も下が少し浮いていてるので、開けるときは優しく開けることを推奨する。


浴室の中に入ると、浴室もやはりマンション銭湯ということで少し狭い。カランは真ん中一つと、右壁(間仕切り側)にあって、左側には浴槽が並ぶ。真ん中奥にも独立した浴槽があって、その隣にサウナがある。


出典:東京銭湯ホームページ引用
▲写真は女湯


カランは古い銭湯でよくありがちなシャワーのヘッドがまちまちで、お湯の出方に違いがある。
場所によっては、ヘッドが古いせいで無駄に拡散するものや、蛇口のところでお湯がでっぱなしのところもある。チョロチョロ出るものだから熱湯になってて足元がやたら熱い。


左側の浴槽は、まず手前が水風呂。2人は入れそうな広さで、16℃か若干ぬるめ。一段高めに作られていた。
その奧が薬湯で、こちらは完全に1人用。この日はレモングラスの薬湯だったので、真っ黄色だった。温度は41℃ぐらいか。
高齢者が入っていて、大きな声で100まで数を数えていた。
その一番奧が主浴槽となる湯船で、様々な蛍光色ライトが側面に取り付けられており、バイブラ仕様。こちらの温度は43℃ほど。


奥の真ん中にある浴槽は座湯で、水枕はあるけど冷たくなかった。こちらも温度は43℃ほどである。


浴室も全体的にかなり老朽化しており、浴槽のタイルがはがれたままだったり、塩素の跡なのか浴槽の壁面はまっ白にお化粧されていた。
色々とガタがきていたが、間仕切りのところだけ綺麗なタイルで、花の絵が施されていた。
奧の壁は、鶴のタイル絵。


客層は、全員高齢者で、おそらく地元の人たちばかりだろう。
脱衣場で見かけた高齢者や、湯船で数をかぞえていた高齢男性などが、小柄でガッチリ体型のこれまた高齢男性だったのだがお世話をしていた(こちらも老々介護である)。
ただ、世話をしてもらっている高齢者が上がりたがっていたのに、「あと3分!」など干渉的な面も見られた。悪気はないのだろうが…。


ここは自分みたいな一見さんが珍しいのか動くたびに視線を感じられた。完全に地元向けの銭湯である。
建物、人とすべてが古く、清潔感があるとは言い難い部分もあるが、昭和の良さを今に残す貴重な銭湯だと感じた。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 入谷
経路 金美館通りに進む
周辺の環境 住宅街

●空間演出
建物外観 マンション
壁画・眺望 鶴
統一感 あり
置物 私物がたくさん
照明 ふつう

★設備
休憩所 ロビー
脱衣所 私物で溢れてる
シャワーの出 ふつう
浴槽の種類 水風呂、薬湯、バイブラ、座湯
サウナ あり
温度 41~43℃
棚 あり(ただし使えない)
男女入れ替え なし

■サービス
接客 貫禄がある
清潔さ ふつう
貸しタオル あり(0円)
備え付け なし

◆人
受付 80代後半の男性
客層 高齢者


【案内】

住所
〒110-0013
台東区入谷1−21−12

電話番号
03-3872-0853

アクセス
東京メトロ日比谷線「入谷」駅下車、徒歩2分

休日
月曜

営業時間
15:00−25:00

※東京銭湯ホームページ転載