銭湯の散歩道

神奈川、東京を中心とした銭湯めぐりについて、あれこれ書いていきます。

NTTドコモ歴史展示スクエアー携帯電話の歴史を探訪する

2021-10-21 08:04:00 | 博物館






案内

開館時間
午前10時~午後5時

休 館 日
日曜・月曜、祝祭日、年末年始

入 館 料
無料

見学方法
5名以上の団体は事前にご予約ください。
※上記以外にもお気軽にご相談ください。

問合せ番号
03-6658-3535

■住所
〒130-0015 東京都墨田区横網1-9-2
NTTドコモ墨田ビル1階

■交通案内
①JR総武線各駅停車 両国駅西口 徒歩6分
②都営地下鉄大江戸線 両国駅A1出口下車 徒歩3分




墨田区の両国駅から北へ5分ほど歩いたところにNTTドコモ歴史展示スクエアがあります。
こちらは携帯電話の足跡をたどった懐かしさ満載の場所でした。



両国駅です



地図をみるとすぐ近くにあります



駅からも確かめることができます。白いアパホテルと小さくみえるスカイツリーの間にある建物です



今回はどこからでも追っていける建物なので地図を確認することなく訪ねることができました



近くでみると大きなビルです





右が入り口で左が出口になります。入り口に近づくと、中のスタッフが近づいて出迎えてくれます。
対応してくれたのは定年退職された方なのか年配の男性で、非常にアグレッシブで腰の低い方でした。
写真撮影や動画撮影は可能ですと教えられたので、気の向くままに思う存分撮影しました



案内には「小さな博物館」とあったように、たしかに小さかったです。エントランスホールの一角にあるスペースを使っているだけなので仕方ないでしょう。
ただ、狭いながら細やかな工夫がされていて、途中で食傷気味になることなく最後まで楽しむことができました



最初に展示されてるのは、日本で初めての無線電話機です。当初は港湾で使われたそうです。たしかに海上との連絡は無線じゃないと無理なので、なるほどと思いました



最初に無線電話が発明されたのは、1895年でイタリア人によるものです



次にでてきたのがポケベルです。1968年です。すぐに電話が可能だったわけではなく、呼び出しに限定されていました





それから1979年に自動車電話サービスが出現します





そして1985年にはショルダーホンの登場です。当時の携帯普及率は、0.3%ほどだったようです。ショルダーバッグのように持ち運ぶ必要があったので、これは社長や政治家などが秘書に持たせて使っていたのではないでしょうか。
左に見える分厚い銅鐸みたいなのは1989年から始まった携帯電話です



そこから発展がめちゃくちゃ早いです。1991年には一気に小型化が成し遂げられます




この時代以降、携帯電話の多種多様な時代を迎えることになります。
まさに携帯のカンブリア紀と呼べる頃かもしれません





とはいえ、1994年の段階でも普及率は微々たるものでした



この頃は、試行錯誤の時代です。色々な形の機器があって、ドラえもんのキャラクター機種も見受けられます



普及率から見ると、一般的にこのあたりから持ち始めた人が多いのではないでしょうか



1999年になると、普及率は一気に国民の半分まで広がります。5年間の間に若者や現役世代を中心として凄まじい勢いで浸透していったのが分かります。
携帯電話の大衆化は様々な社会変化をもたらしました




この時代(2000年)からすでに動画配信サービスが始まっていたことに驚きです。というのも3Gが始まったのは、2001年。まだ2Gの頃なので3Gを見越しての見切り発車サービスだったのでしょう



折りたたみケータイの登場です



2001年には6割の人が持つようになりました。感覚的に高齢者以外は大半の人が持っているという感じだったと思います







折りたたみの次に出てきたのはスライド式です。回転させたり、上下に動くタイプが誕生しました



当時は、色々なアイデアをひねり出していたんですね







そして2010年には、ついに普及率9割に達します。この頃に出てきたのがスマートフォンです。スマホの歴史はまだ10年足らずなんですね



この時(2010年)は携帯電話(フューチャーフォン)のほうが大多数をしめていました。まだまだスマートフォンの完成度が低くく操作方法も変わるため、躊躇してた人が多かったと思われます





2013年になると、携帯電話よりもスマホのほうが普及率で追い抜きます。たった3年でひっくり返すとは驚きでした



2015年にはほとんどスマホしか販売されていません



こんなのもありました。これはちょっと時代を先行しすぎたかも?







2018年にはスマホの普及率が8割におよびます。もう完全にスマホの時代です



何事もそうですが、成熟期を迎えると多様性を失い、一つの形へと収斂していきます。そして、しばらく停滞の時代を経て、またなにか新しいモノが生まれ出てきます



将来的には6Gになるそうですが、はたしてそこまで需要があるかどうか…



ここでは昔の携帯電話をさわることもできます。これは電源が入っていないので、たんに形状を確かめるだけです



特殊な携帯電話の設備。衛星電話で送受信するものです。一般の人にはあまり使う機会がないものですね





携帯電話とスマートフォンを分解したものを比較してありました





見た感じだと、携帯電話の方が細かく作られている印象です



こちらは昔の携帯を操作できるコーナーになっています



こっちはスマホ



進化を実感できます


最後にアンケートに答えてくださいと言われ、簡単なアンケートに答えると、抽選くじでガチャポンがもらえました


ちいさな博物館なので滞在期間はそれほど長くはありませんでしたが、無料で入れてスタッフの対応も素晴らしく、懐かしさも感じられる楽しい場所でした