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日本占領軍司令長官・マッカーサーは日本民主主義化のために軍隊の解散、財閥解体、農地解放、など民主主義を妨げる多くの弊害の改革令を発した。
女性参政権を認めた。そして重要なことは国家神道を解体したことだ。
東京裁判~日本軍部の戦争犯罪を裁く、いわゆる極東軍事法廷に先立って、昭和天皇はGHQを訪れマッカーサーと会見された。
この会見でマッカーサーが驚いたのは、天皇が命乞いに来たと思ったのだが、天皇の口から出たのは「自分の身はどうなってもいいから、国民に食料を与えて欲しい」という言葉だったことだった。
この日の会見の模様をマッカーサーは感動を持って記録している。
まもなく、天皇は「現人神」ではなく、同じ人間であると「人間宣言」をされた。
GHQが神道を解体したこと。これには重要な意味があった。
軍国主義日本は天皇・現人神を頂点とする神道を精神的支柱として、国家神道・軍国主義教育で国民を洗脳していった。
神道の国教化であり、信教の自由の破壊であった。
ここには「天皇を現人神とする神道は宗教に非ず」という詭弁があった。
これが軍国主義体制を独裁化する基礎となった。
この、天皇現人神、神国日本という国家神道による軍国主義教育による洗脳教育のために、神風特攻が生まれ、天皇陛下・大君の為に万歳を叫んで各地の戦場では日本軍が玉砕していった。
GHQはこの神道を解体した(ただし個人においては自由)。宗教による独裁体制の解体であった。
ここに日本はようやく「信教の自由」を獲得した。それは信教の自由にとどまらず、思想・信条・表現の自由などの基本的人権の獲得でもあった。
これは日本国憲法第20条・信教の自由条項として明記されている。
後の東京裁判、極東軍事法廷においてA級戦犯28名は全員が無罪を主張した。
ある日本人将校はこれを見て、彼らが有罪を認めていれば、日本人として何らかの心深く感じるものがあったと思う、と述懐した。
しかし昭和天皇は現人神ではなく「人間」として一貫して戦争ではなく平和を望んでおられたのだ。
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