フィリピンを襲った巨大台風の被害に唖然としている。
地球温暖化が進む現在、これは将来、日本を襲うであろう巨大台風の姿だろうと思った。
現在の状況でCO2の増加が続けば、将来地球の平均気温は5℃上昇するとシュミレーションされている。
このくらいの温暖化は人類の科学力で乗り越えられると思われがちだ。
しかしこの5℃の気温上昇が次の怖ろしい事態を引き起こすことは知られていない。
深海には30兆トンもの莫大なメタンハイドレートが眠っている。
これが5℃の気温上昇により、一気に爆発的蒸発を引き起こすのだ。
メタンガスの温室効果はCO2の比ではないそうなのだ。
これによりさらに5℃の温暖化が進み、トータル10℃の気温上昇が起こるとシュミレーションされている。
この温暖化により総ての生物サイクルが切断され、生物の大絶滅が起こると予測されている。
実は2億5千万年前の「ペルム期」末期の生物大絶滅の原因も、メタンハイドレートの爆発的蒸発であったことが、地質学で立証されている。
この時はシベリアの巨大火山の噴火が引き金になったと見られている。
21世紀に生物大絶滅が起きるとすれば、その原因は人類によるものとなる。
今急がなくてはならないのは、化石燃料や原子力の利用ではない、新しいエコエネルギーの開発なのだが。
はたして、メタンハイドレートの大爆発までに間に合うかは微妙なところだろうと思われる。