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以前、東京大学の矢部孝教授の「マグネシウム文明」をテレビで紹介していた。
「武田鉄也の週刊鉄学」という番組で。
石油に代わる夢のエネルギーとしてマグネシウムを利用するというものだ。
マグネシウムは海水中、地中に無尽蔵に含まれる。
マグネシウムと太陽光レーザーで発電するので循環型エネルギーであり、しかもCO2を出さないそうだ。
マグネシウムでエネルギーを作り出すと、現在の石油エネルギーに換算して10万年分は充分とのことだ。
しかし循環型エネルギーなので、実は無限ということになる。
そして全世界のエネルギーを作り出すのに必要な敷地面積はというと数平方キロメートルだそうなのだ。
日本一国分の全エネルギーを作り出すのならば、わずかの敷地面積でいいわけだ。
しかも現在の火力発電所をそのまま使えるそうなのだ。
燃やす燃料を石炭・石油からマグネシウムに換えるだけでいいらしい。
このエネルギーはここ数年で実用化できるものだそうでコストも安い。
そうなると危険で莫大な費用がかかる原発は不要になる。
この矢部孝教授の研究は2009年のアメリカ「タイム誌」に「環境エネルギーのヒーロー」として大きく取り上げられている。
この新循環型エネルギーをいち早く実用化しようとしているのは、トルコ、中国、そして何とサウジアラビアなのだそうだ。
日本では横浜市だけが取り掛かっているようだ。
日本政府と電力会社はどうするんだろうなあ。
循環型新エネルギーの種類はいくらでもあるのに。
しかも矢部教授の研究は日本だけでしか行われていない。
日本が新時代の循環型エネルギー技術の最先端にいるのに、それを取り入れようとしているのはトルコ、中国、サウジアラビア、というのも面白い。
原子力発電は20世紀の過去のエネルギーであり、21世紀の循環型エネルギー文明はもう始まっている。
日本の電力会社はいつまで原発再稼動を叫び続けるんだろうなあ。
気が付いた時には、日本はエネルギー後進国になっているんだろうなあ。