音の四季~風の彩

作曲家、しの笛・龍笛奏者、ジャズピアニスト、城山如水の徒然日記。
オカリナ、フルートの事も・・・・

マグネシウム文明 ~ 原発不要の循環社会  

2013年09月25日 | 日常雑感


以前、東京大学の矢部孝教授の「マグネシウム文明」をテレビで紹介していた。

「武田鉄也の週刊鉄学」という番組で。

石油に代わる夢のエネルギーとしてマグネシウムを利用するというものだ。

マグネシウムは海水中、地中に無尽蔵に含まれる。

マグネシウムと太陽光レーザーで発電するので循環型エネルギーであり、しかもCO2を出さないそうだ。

マグネシウムでエネルギーを作り出すと、現在の石油エネルギーに換算して10万年分は充分とのことだ。

しかし循環型エネルギーなので、実は無限ということになる。

そして全世界のエネルギーを作り出すのに必要な敷地面積はというと数平方キロメートルだそうなのだ。

日本一国分の全エネルギーを作り出すのならば、わずかの敷地面積でいいわけだ。

しかも現在の火力発電所をそのまま使えるそうなのだ。

燃やす燃料を石炭・石油からマグネシウムに換えるだけでいいらしい。

このエネルギーはここ数年で実用化できるものだそうでコストも安い。

そうなると危険で莫大な費用がかかる原発は不要になる。

この矢部孝教授の研究は2009年のアメリカ「タイム誌」に「環境エネルギーのヒーロー」として大きく取り上げられている。

この新循環型エネルギーをいち早く実用化しようとしているのは、トルコ、中国、そして何とサウジアラビアなのだそうだ。

日本では横浜市だけが取り掛かっているようだ。

日本政府と電力会社はどうするんだろうなあ。

循環型新エネルギーの種類はいくらでもあるのに。
しかも矢部教授の研究は日本だけでしか行われていない。

日本が新時代の循環型エネルギー技術の最先端にいるのに、それを取り入れようとしているのはトルコ、中国、サウジアラビア、というのも面白い。

原子力発電は20世紀の過去のエネルギーであり、21世紀の循環型エネルギー文明はもう始まっている。

日本の電力会社はいつまで原発再稼動を叫び続けるんだろうなあ。

気が付いた時には、日本はエネルギー後進国になっているんだろうなあ。



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