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苦しかったときの経験があとで活かされる
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日野原重明先生は、聖路加国際病院の理事長・名誉院長の他、
多くの役職につかれ、多方面でご活躍中です。
日野原先生のすごいところは、今年100歳を迎える、
現役の医師だということです。
朝から夜まで働かれて、心はもちろん、体もお元気です。
そんな先生にも非常に辛い時期がありました。
医学の道を志した大学一年の終わりに、
突然、結核になってしまったのです。
結核が死病と恐れられていた時代です。
特別な治療法はなく、
半年以上もの高い熱が続く闘病生活が続きました。
家族の手厚い看病を受けながらも、
いつも死を間近に感じる日々……。
8ヶ月の間、トイレに立つことさえできず、
大学は1年間休学し、絶望と焦燥感の日々を送りました。
しかし、このときの辛い苦しい闘病生活が、
後に医師として患者さんに向き合うときに
どれだけ助けになったかわからないと先生は言われます。
先生がいつも患者さんの苦しみや悲しみに寄り添う医師でありたい
と願い続けてきたのは、先生自身も同じような体験を経て、
乗り越えてきたからなのでしょう。
「生きていくことに、悲しみはついてまわります。
けれども、悲しみの数よりもはるかに多くの喜びが人生には用意されている、
そうわたしは信じています」
日野原重明著『わたしの幸福論』(大和書房)
※今日は久しぶりの太極拳の練習です。