薬害患者の皆さん、ありがとう

　薬害肝炎の患者を救済する法律がとうとう国会で成立しました。
　患者たちの５年もの闘いがついに実を結びました。
　製薬会社をかばい続けてきた自民党の政府も、患者たちのスジの通った訴えを無視し通すことはできませんでした。

　なかでも患者たちが、訴えを直接出している自分たちだけでなく、国じゅうの薬害患者を救おうとして、その考えを最後まで貫いたのはすごいことです。
　途中で政府は患者たちの分断をはかるような案を出してきましたが、患者たちはそれをはねつけ、自分たちだけが救われるようなことはあえて拒んで、最初の目的を果たしました。

　こんなことを目撃したのは、ぼくは初めてです。
　
　政治家や官僚たちは、まるで国会や省庁を金もうけの場所と考えているようで、まったく信用がおけませんが、でもぼくたち市民の間では、良心にそって堅実に行動を進めている人たちがいるのです。
　患者たちは苦しい闘いを闘い抜いて、ぼくたちの心を救ってくれました。

　ありがとう、とぼくたちも言いたいと思います。