しゅぷりったあえこお nano

ブログ版 シュプリッターエコー

サイフのヒモは締めましょう―定額給付金

2009-03-15 22:09:00 | セイジ
 定額給付金を国民すべてにばらまきますから大いに買い物をして大いに景気をつけてください、と首相の麻生さんは言いますけどね。
 まあ、お金持ちのみなさんは麻生さんのお先棒をかついで、おガンバリになるといいですけど。
 あまり豊かでないひとは、クチグルマに乗せられないほうがいいですよ。

 日本の政府ばかりでなく世界中の政府が、財政出動と称して、いま民間の会社にさかんにお金をつぎ込んでいるでしょう。
 景気はよくなるどころか、悪くなる一方なのに、お金だけはどんどん社会にあふれていくってわけですよ。
 この調子でいけば、地球上はやがてお金でジャブジャブの状態になるでしょう。
 けっきょくはみんな金持ちのところへ流れていくわけですから、貧しいひとはいつまでも貧しいばかりか、もっと貧しくさえなるのですが、そういう状況でお金だけはもうジャブジャブ。

 すると、この先どういう結果いなると思います?
 ちょっと景気が回復しはじめたかに見えだすと、今度はそこから間違いなく猛烈なインフレ(物価高)ですよ。
 なにもかもが突然ウナギのぼりに上がり始める。
 しかも麻生さんはその時期に消費税を大幅に上げると断言してるでしょう。
 たとえ昇給があるとしても、サラリーマンの財布に実際に届くまでにはずいぶん大きなタイムラグ(時間差)がありますから、おおかたの庶民の生活はたちまち火の車になりますよ。

 麻生さんの無責任な言葉に乗ったら、またエラい目にあいますよ。
 痛めつけられるのは、いつも庶民。
 ウマいことごまかされて、政治に利用されるんです。
 小泉さんにさんざんっぱら利用されて、それでもまだ理想の首相(世論調査)の第1位に小泉さんの名が挙がるんですから、マア、庶民もそうとうテイドにアホですけど…。

 マジメな話、なんとも消極的ですが、どんなことがあってもこの先しばらくはサイフのひもをしっかりと締めておくこと、それが庶民のただひとつの哀れな防衛手段です。

 もちろん金持ちさんはお好きになさっていいですよ。
 大金持ちさんっていうのは、不況でも好況でも、どっちに転んでも政府から甘いシルを吸える構造になってんです、今の社会は。