しゅぷりったあえこお nano

ブログ版 シュプリッターエコー

上手に負けた?韓国―ワールド・ベースボール

2009-03-20 23:15:00 | スポーツ、オリンピック
 WBCで侍ジャパン(日本代表)が韓国に上手に勝ちましたねえ。
 でもそれよりもっと上手に韓国は日本に負けたのかもしれません。
 準決勝で当たる相手のことを考えれば。

 日本は韓国に勝ったおかげで、アメリカとぶち当たることになったでしょう。
 いっぽう、韓国の対戦相手はベネズエラ。
 ハカリにかけたら、さて、どっちが有利になったでしょう。

 もっとも、もし今日の試合で日本が韓国に負けていたら、もう韓国には歯が立たないという気分になってしまっていたでしょうから、日本には勝つほか道がなかったわけですが。

 ところで、今回のWBCで日本と韓国の対戦を見ていて、勝っても負けてもちょっとうれしいことがあります。
 以前のような民族の怨念(おんねん)がぶつかり合うような暗い雰囲気が消えて、お互いにええゲームをやるなあ、といった感じのカラッとした気分に両国とも変わってきたということです。
 むしろ決勝ラウンドにアジアから二国がそろって上がったことに、なにかしら喜びを感じません?

 日本と韓国は過去にうんとさかのぼれば、もともと同じ流れの民族ですからねえ。
 ザクッといえば、同じ民族のうち、朝鮮半島に残ったものが韓国人になり、日本列島に渡ったものが日本人になったんでしょう。
 
 日本語の文法は世界の言語のなかでは特殊だというようなことを言われますが、韓国の言葉とは構造がまったく同じですからねえ。
 だから単語さえ覚えれば、韓国の言葉は日本人にもじき話せるようになるんです。

 ゲームを見ていても、試合の運び方が似てますし。
 心の奥底に共通に流れているものが出るんです。
 WBCで互いの理解が深まれば、それは優勝することより大きいな、とそんなふうに思うんです。