兵庫県の日本舞踊の名手たちが出演する「名流舞踊の会」(57回目)が三宮の神戸国際会館こくさいホールで開かれました。
地元の神戸新聞社が今年は創刊110周年にあたりますので、その記念もかねての公演です。
姫路を拠点に活躍する坂東大蔵さんが「高尾さんげ」を踊りました。
大蔵さんは兵庫県の現役舞踊家のなかでは大ベテランの中の大ベテランです。
高尾というのは江戸の吉原でナンバーワンのほまれたかかった絶世の花魁(おいらん)で、それだけに気ぐらいも高く、仙台の大名・伊達(だて)候をソデにして、おかげで隅田川の舟の中で惨殺されてしまったという悲劇的な女性です。
しかしベテラン舞踊家のその高尾のなんとみずみずしかったこと。
もちろん、みずみずしいといっても、若い舞踊家がデビュー当座の舞台ではれがましく踊るその一瞬のみずみずしさとはぜんぜん別の深さです。
むしろ自然がもつ永遠のみずみずしさに近いといっていいでしょう。
自然は春夏秋冬の四季を年々歳々同じように繰り返しているわけですが、どの季節も例外なくみずみずしい風景でわたしたちの前に現れます。
どの春も地球の最初の春と同じようにわたしたちをあざやかに打つのです。
それと同じものが大蔵さんの踊りに感じられるのです。
体は年を重ねますが、舞踊は逆に永遠の若さを強く刻みだすように思えます。
舞踊に生涯をささげてきた人に、天は大自然と同じ神秘な力を与えるのかもしれません。
地元の神戸新聞社が今年は創刊110周年にあたりますので、その記念もかねての公演です。
姫路を拠点に活躍する坂東大蔵さんが「高尾さんげ」を踊りました。
大蔵さんは兵庫県の現役舞踊家のなかでは大ベテランの中の大ベテランです。
高尾というのは江戸の吉原でナンバーワンのほまれたかかった絶世の花魁(おいらん)で、それだけに気ぐらいも高く、仙台の大名・伊達(だて)候をソデにして、おかげで隅田川の舟の中で惨殺されてしまったという悲劇的な女性です。
しかしベテラン舞踊家のその高尾のなんとみずみずしかったこと。
もちろん、みずみずしいといっても、若い舞踊家がデビュー当座の舞台ではれがましく踊るその一瞬のみずみずしさとはぜんぜん別の深さです。
むしろ自然がもつ永遠のみずみずしさに近いといっていいでしょう。
自然は春夏秋冬の四季を年々歳々同じように繰り返しているわけですが、どの季節も例外なくみずみずしい風景でわたしたちの前に現れます。
どの春も地球の最初の春と同じようにわたしたちをあざやかに打つのです。
それと同じものが大蔵さんの踊りに感じられるのです。
体は年を重ねますが、舞踊は逆に永遠の若さを強く刻みだすように思えます。
舞踊に生涯をささげてきた人に、天は大自然と同じ神秘な力を与えるのかもしれません。
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