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社会科学上の不満

政治・経済上の不満のハケ口(左翼出入り禁止)
外交と防衛、歴史と現状についての不満のハケ口。(観念論の方は出入り禁止)

自衛官のその後

2010-09-07 05:57:17 | 外交と防衛
 自衛官の定年は階級によって異なりますが、下士官で54歳が一般的です。自衛隊で身に着けた特殊なキャリアは民間では全く用を成さないそうです。しかもその発想や考え方、行動様式が防衛大出のエリートでも一般社会とは大きくズレるそうです。知人にこの自衛官の第二の人生を手伝う防衛省の部署にいる人間がいます。現在の経済情勢下で、彼の苦労は相当なものです。
 パソコンが扱えない最後の世代が現在定年を迎えるそうです。民間と比べパソコンを扱う機会が少なかった方が多いそうです。自衛隊でも3ヶ月間退職に備えて研修を行うそうですが、特に陸自の方は不熱心だそうです。更に田舎の部隊の方は地元企業の就職を希望するのだそうですが、都会でも職が無い状況で田舎に勤め先はなかなか見つからないそうです。
 民間企業も「使えない」と自衛隊出身者を見ているところが多く、防衛大出のエリートも損保会社や警備会社が多少面倒みてくれる程度が一般的です。それでも空自や海自の方はまだ良い方で陸自の方は厳しいようです。
現在、建設業界も冷え込んでおり重機の操作できる方も充分います。
 せっかく国家のために訓練を重ねてきた方々を再雇用してくれる企業は少ないようです。その最大の原因は、「今日の食い扶持を自分で稼ぐ」と言う民間の当たり前のことになじめないことと「国家のため」と言う意識の強さは民間では不要だからです。これは公務員全般にいえる事です。
 いずれにしろ景気が回復しない以上自衛官の再就職もなかなか無いようです。
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