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社会科学上の不満

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現代戦のキーはミサイルの性能と数である

2013-08-21 00:00:09 | 外交と防衛

 ミサイルの優劣が現代戦のキーである。如何に高性能の戦闘機を配備してもミサイルの射出装置に過ぎない。この様に言ってしまっては誤解を生じるが、極論すれば、日本の防衛のキーはミサイルの性能にある。此処で言うミサイルとは戦略ミサイルのことではなく、戦術ミサイルのことである。

 まず、対空ミサイルは地対空、艦対空、空対空に大別される。テポデン対策のSMⅢは艦対空ミサイルであり、パトリオットは地対空ミサイルである。AIM120は空対空ミサイルであり、先ごろ実戦配備された中国の轟6爆撃機(Tu16のコピー:Tu16自体時代遅れ)など、容易に撃墜できる。この轟6爆撃機が恐ろしいのはCJ10A型巡航ミサイル(射程2000km)6機を搭載していることだ。勿論弾頭は通常弾頭以外(核)も搭載できる。しかしこのミサイルはイージス艦で迎撃できる。

 迎撃ミサイルの性能は実は日本が米国より凄いと言われている。ただその配備数が問題である。

 次に対艦ミサイルであるが、日本の対艦ミサイルはレーダー波をウインクする。つまり逆探知が出来ないと言うことである。しかも画像記憶式であるからデコイ(欺瞞)に騙されない。射程約150kmである。射程50kmになった(その分軽い)ASM2を空自の場合空対艦ミサイルとして使用、陸自の場合88式対艦ミサイルで使用する。88式とは1988年採用であるから88式である。艦対艦では米国製ハプーンミサイルや90式艦対艦ミサイルを配備している。

 対地ミサイルは基本的に対戦車ミサイルが主であり、それ以上の対地ミサイルを自衛隊は保有していない。

 北朝鮮のミサイル基地攻撃など気安く発言される方がいるが、現在保有していない対地ミサイルで如何に訓練を行うのか?自衛隊法改正後、対地ミサイルを保有して最低でも数年の訓練期間が必要である。一説には5年と言われている。

 このミサイルの誘導をE767で行えれば、まさに鬼に金棒である。索敵半径800km?の早期警戒機である。E2(索敵半径400km?)にはそれだけの機材を積むスペースが無いようだ。

 新型ミサイル開発と配備が無駄になることが一番望ましい結果であるが、そうはならないのが現在わが国を取り巻く環境である。備えを怠らないことが一番のキーである。

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