ここ10年ほどで大学生の常識と言うか社会性が著しく落ちているように思える。しかし学力は向上している。どうも頭デッカチのバランスを欠いた若者を育成しているようだ。
一ツ橋大学と言えば別格の存在の大学である。10年ほど前にタバコを吸いながらスピリタス(アルコール度数97度のウォッカ)を飲んでいた学生に火が点いて大騒ぎになった。幾ら学業が優秀でもアルコール度数97度を越える酒をタバコを吸いながら飲むとはお粗末である。気化したアルコールにタバコの火が引火することなど解りそうなモノであるが解らなかったのであろう。
最近流行の「SNSでバカをする」行為もサッカーの日本女子がワールド・カップ優勝後、法政大学の熊谷選手の祝勝飲み会でSNSにバカな書き込みをして騒ぎになったこととの続編でも見ている気がする。喫煙しながらスピリタスを飲む行為とSNSに画像を流せば世界中の人間の目に触れるのが想像できなかったのと同様である。想像力が働かなかったようだ。
幼稚園の時代にケンカをさせないでいい子チャンで育てるから、大学生になってケンカする。殴る側の痛さも解らないし、加減もわからないから、大怪我を負わせたり死に至らしめることも多い。幼稚園児では殴り合ってもたかが知れている。動物は幼少期にジャレ遭って、加減を知る。人間も所詮動物であり、神ではない。
幼少期から思春期までの教育がその後の人格形成の大きな土台となる。「三つ子の魂百までも」ではないが、3歳までにパソコンで言うところの人間のOSが出来上がるようだ。
左翼系の教育ママが子供を大切にするあまり、将来社会性に問題が多い適応障害の人間を多く産むことになる。適応障害の方の家庭は一般的に裕福な家庭が多い。
信賞必罰は社会の基本であり幼少期に充分教育すべきことである。最近、「地獄絵」を購入するママさんが多いと聞く。悪いことをすれば「地獄へ行く」と幼少期に教えることは、「躾」のイロハのイである。「地獄絵」は子供に刺激が強すぎると言う方、成長したお子さんが大変なことになっている。SNSでバカやって損害賠償を請求されてから気付いてももう遅い。
未成年の責任は親にあるのだから。ベタ可愛がりだけでなくキチンと善悪を教育しないと老後の資金もなくなる結果になる。教育以前の「躾」の問題である。