社会科学上の不満

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米国は韓国を核の傘に入れてくれない

2016-10-03 00:00:14 | 外交と防衛

 左翼の方々にすれば、理想の「韓国」なのだろう、核のない世界である。しかし現実は左翼の理想など寝言でしかない。

「核の傘、確実な保障を」韓国政府、米国に要請
朝日新聞デジタル 914()1936分配信
 韓国政府が12、13の両日にソウルで開かれた米韓軍統合国防協議で、「米国が『核の傘』を必ず提供するという確実な保障が欲しい」と求めていた。
 米韓関係筋が明らかにした。米国に戦術核の再配備を断られる中、韓国内で広がる核武装論を憂慮したものとみられる。
 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160914-00000097-asahi-int

 韓国の米国からの「信用」はない。戦闘機の部品の中国への横流しなどで信用がない。中国も信用していない、中国は韓国を利用するだけ。現状のAIIBでの韓国の扱いを見れば解る。

 コウモリは誰も「信用」しない。朝鮮民族に「信用」と言う単語を教えたのは日本。しかし語彙だけしか輸入できなかった、意味までは無理だったようだ。字面だけ取り入れても語意までは無理だった、根付いていない。2,000年以上も宗主国だった中国の行動がその証左である。

 そんな「信用」のない韓国を米国が自国民の血を流して赤化から守ったのが朝鮮戦争。因みに現在「休戦」中であり未だ終結していない。何時戦闘再開しても可笑しくはない。そんな所をつい最近まで修学旅行先に選んでいた日教組に押し切られていた学校。子供の生命より自分たちの主張が大切なようだ。

 トランプ人気の一因がこの朝鮮戦争時の退役軍人たちにある。韓国軍の卑怯さ酷さいい加減さをイヤと言うほど知っている方々である。その在韓米軍を追い出そうとした金大中や盧泰愚大統領時代の官製デモ、米国は忘れてはいない。「米軍が朝鮮半島に上陸したので分断国家になった」と米国を非難していたではないか。退役軍人の方々にとりこれは許されることではない、目の前で死んでいった戦友をコケにされたわけである。

 米国が核の傘を韓国に提供するか非常に怪しい。当初中国に遠慮してTHAAD導入さえあれほど拒んだ連中である。THAADは在韓米軍を守るために導入を図ったものであり韓国のために配備されたものではない。38度戦から重砲が到達するソウルにTHAADなど常識的に考えて無意味。その証拠に在韓米軍基地がソウルの南に移転したではないか。核戦力は使用すれば世界中が敵となる、「持っているぞ!もっているぞ!」と脅してこそ意味がある兵器である。

 基本朝鮮半島で北朝鮮が核を使用しても米軍が被害者でなければ、世界に与える実質的被害は殆どない。朝鮮半島内の問題である。

 在韓米軍が現在如何ほどの戦力か?2013年時約38,000人いたようだが、朝鮮戦争時から駐留する第一機甲旅団4,000人の代わりのテキサスの部隊はもう駐留しているのか?半年間のローテーション配備だったので次の部隊が駐留しているのか?昨年冬の時点でテキサスの部隊の韓国駐留が大幅に遅れている報道があったが、現在どれ程の戦力まで削減されているか?

 因みに、韓国軍に戦時統帥権はない。朝鮮戦争時、李承晩が戦線逃亡したいがため、戦時統帥権を米軍に渡し自分は戦線離脱したためである。故に未だに米軍に戦時統帥権がある。

一昨年まで韓国はこの戦時統帥権の返還を盛んに米軍に働きかけていたが、戦時統帥権が返還されれば米軍が韓国軍の命令を聞きたくもないので帰国する運びになることが判明、慌てた韓国軍(政府)が戦時統帥権の返還の延長を申し入れる喜劇が起きた。それまでの韓国国内の論調の主流は「戦時統帥権の『返還』」だった事を考えれば、韓国人の平常運転ともいえる無知と節操のなさ。

 昨年より米国の「朝鮮半島切り」が始まっているとの話を良く見耳する。中国にあれだけなびいては米議会も「朝鮮半島切り」に当然動く。中国の軍事パレード参加を忘れたのか?朝鮮戦争時米軍と実際戦ったのはソ連兵より中国共産党の息がかかった中国義勇軍である。朝鮮戦争は未だ「休戦」中である。そんな韓国に核の傘、提供すると考える方がおかしい。米議会は激怒していぞ!

中国の軍事パレードでひな壇に立つクネクネ

 

コメント (2)
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