知的障害者・精神障害者について考えよう

知的障害者施設、作業所やA型B型事業所の経験からの投稿にて、この業界に対する世間の理解を深めていきたいと思います。

思うこと、これから先は・・・

2008年11月07日 | Weblog
利用者の方も徐々に年齢を重ねてきて、施設全体の平均年齢も上がっています。


これはどの知的障害者施設もいえることでしょうが、高齢になったからといって、すぐに老人施設に・・・というわけにもいきません。知的障害者だからといって、優先的に入れるものでもないからです。


幸い、わたしの方の施設では、年齢の比較的高い方向けに棟があり(必ずしも全員が高齢者ではないですが・・)、それなりの対応も行っています。

また意外に?高齢者の方々は、今の若い世代の方よりむしろ元気な方も多く、仕事に対しても前向きです。(これは一般世間でも言えることで、その時代の生き方を経験されてきたこともありますね)



利用者の方、本人が高齢化しているということは、必然的に保護者の方はさらに高齢化していることになります。
両親ならば、他界されている方も多く、高齢者の方の保護者は、兄弟の方、または近い身内の方がされている場合が多くなっています。



若い世代の方は、まだ両親や兄弟等の保護者の方も比較的若く、元気な方も多いですが、先日もひとりの保護者の方が亡くなられたという連絡が入りました。
非常に悲しいことですが、一番は本人にとって、その意味が変わってくることですね。

施設生活を続けるということは、保護者と離れて生活していることでもあり、普段接していないとはいえ、自分の両親であり、兄弟や身内でもあることに変わりはありません。

逆に見届けることが出来ないことも残念です。


入院されている場合は、状態が思わしくない場合は、本人さんと会われる方もいます。また、残念ながら事後報告になることも、少なくありません。


利用者の方も、自分の身内の方の不幸はしっかり感じられるため、こちら側も本人に知らせるタイミングや、その後の様子の変化なども十分に注意しています。あまり感情を表に表さない人もいれば、非常に悲しみ落ち込まれる方もいます。


援助の特に必要な方は、葬儀等には(保護者の意向で)出席せず、事前に対面されることもあります。
普段見ていた自分の身内の方(特に両親ならば)が、自分の思っていた雰囲気との違いに驚き、しっかり対面出来ない方もいます。なかなか、その事実に直面して、受け入れられない方もいます。

人間、生きていれば必ず出会うことでもありますが、知的障害者の方々が、こういた場面で、どう感じどう思われているのかを、私たちも感じとることで、今後の対応も変わってくると思います。
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする