知的障害者・精神障害者について考えよう

知的障害者施設、作業所やA型B型事業所の経験からの投稿にて、この業界に対する世間の理解を深めていきたいと思います。

状況変化に対応していくには・・・

2008年11月09日 | Weblog
前回、利用者の方の身内のご不幸について、少し書かせていただきましたが、利用者の方の感じ方は、どうなんだろう?と考えることがあります。


援助が特に必要で、重度の方であろうと、決して何も感じていないわけではありません。むしろ、自分で意思をうまく伝えられないために、落ち込まれる方もいます。また、元気なく寂しさを行動で表現される方もいます。

私たちは、微妙な行動の変化や表情の変化を捉えなければなりません。でないと、「あーーこの人はあんまり感じてないんだなあー」という誤解をまねいたり、「いつもと一緒だ」と安心してしまうのも考えものです。



逆に、障害の軽い方は、自分なりに頑張って状況を理解しようと努めます。でも、この事実だけは、どうしようもないため、やはり落ち込まれたり、元気をなくされたりされます。

私たちも、その事実(身内の方の不幸)を本人に伝えるタイミングを十分に考えて、対応することが必要ですね。その後のフォローも必要です。


急な事故等でない限り、身内の方も事前にうまく対処していただけるので、施設側も安心できることもあります。
今回も、亡くなられる前に本人が、事前に身内の方に話しされておかれたようで、そのため、スムーズな対応が出来ました。


今後も、こうしたことは起きると思います。

私たち施設職員は、常に冷静な対応で、まずは利用者のおかれた状況を把握して、十分な精神面での対応も含め考えて行動しなくては・・と考えます。




でも、本人を見て、ついつい「元気かな」と声をかけてしまう自分がいますね。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする