知的障害者・精神障害者について考えよう

知的障害者施設、作業所やA型B型事業所の経験からの投稿にて、この業界に対する世間の理解を深めていきたいと思います。

未だに障害者施設を作る際の障壁が・・・

2019年12月23日 | Weblog
今日、こんな記事を見つけました。

「<優生社会を問う>障害者施設反対、21都府県で68件 事業者任せ「把握せず」も 全国調査」

https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/nation/mainichi-20191222k0000m040171000c.html



GH(グループホーム)を含む、障害者施設の建設に、反対運動が起き、建設が中止になったり、予定地を変更したり・・・と、未だに世間の障害者に対する偏見と誤解があるということです。


最近では、普通の保育所や幼稚園が出来ることも、反対があるようですね。


今の自分の生活空間、環境を守りたい・・・そういうことなんでしょうか?


中には、小学校の様々な音(子供の声、チャイムの音等)が「うるさい」と感じ、苦情を言う方もいるようです。


自分は、今まで、どうやって生きてきたんでしょうね。いきなり大人になったり、いきなり高齢者になったわけではないと思います。


そういう考え方は、自分中心主義の最たるもので、自分たちさえ良ければ、世間や他人がどうなろうと関係ない・・・と思っているのでしょうか?




まあ、言い出すと、怒りが止まらなくなるので、冷静に考えると、

私が、初めて入所施設に勤務し出したのは、30年以上前です。


学生時代(教育学科)にも、自閉症の方や知的障害の方と交流する機会もあり、全く知らなかったわけではありませんでしたが、自分自身がその方面(業界)に関係するとは思いもよりませんでした。

基本、小学校の教師を目指していたので・・・


一次試験(筆記)を通り、二次もなんとか・・・で、最後の面接で落ちました。(学生時代に研究していたテーマが悪かったそうです・・・後で聞きました)



まあ、小学校の教師は諦めましたが、結婚を機に、障害者施設に勤務し出しました。


確かに、その頃から、世間の方の理解度は、ほとんど変わっていないと思います。


それは、交流することもなく、接触することもなく、たまに街角で見かける程度だからでしょう。理解する場面は、ほとんどないと思います。

だからこそ、私は、交流を大切にして、出来るだけ様々な機会を作り、地元の方々と交流する場面を考えました。



特に、幼稚園・保育所時代から、そして小学校、中学校、高校・・・、後は、地元の祭りや集まり等への参加も積極的に行いました。


そのせいか、小さい頃から顔を見たことがあるだけで、「あの人知ってる」状態になり、「あの人と話した」とか「一緒に畑仕事した」「工作した」等々の経験が生きてきます。


子供から大人へ・・・


大人も、一緒になって交流すれば、理解も深まります。

「怖いと思っていたけど、そんなことない」「普通に話出来るんだ」とか・・・。



結局、反対される方々は、世間の様々な事象を拒否される方はともかく、知らないから理解出来ないから反対・・・は、徐々に減ってくると思います。



意外に、A型やB型の事業所については、昼間だけの活動のせいもあるのか、大きな反対は聞いたことがないですね。

その件も含め、その検討は次回に・・・

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