good day to Die

映画、ドラマ、小説、漫画、音楽についての感想等を
日記代わりに書いておくためのブログです。
ネタバレあり。

「ルドンー秘密の花園」@三菱一号館美術館

2018-04-11 22:26:02 | 美術鑑賞
「ルドンー秘密の花園」@三菱一号館美術館に行った。
ルドンについての本を買って予習して行ったよ。
えらい強風だったわ。

三菱一号館美術館は東京駅のそばで、おしゃれな建物だった。
一角に三菱関係の企業が集まっていて、三菱の財力が眩しい。
私も丸の内OLになりたかったわ〜。









良かったよ。幻想的な感じ。
特に良かったのは、以下の通り。
ペイルルバードの小道→ルドンの見た空の色。
ペイルルバードのポプラ。
夢想(わが友アルマン・クラヴォーの思い出に)VI日の光→真っ暗な室内から見る外の明るさ。
若き日の仏陀→華やかな幻想的な色。
ドムシー男爵夫人の肖像→余白の微妙な色合い。
神秘的な対話→柱に切り取られた空の色、雲の色。

15点のドムシー男爵の城館の食堂壁画→どれも素敵。でも展示会のキービジュアルの
1つであるグラン・ブーケには何も感じず…。

複製画で食堂を再現して、そこだけ撮影可。
ゼラニウム、宿り木の枝、葉、オトギリソウ(ヒペリカム)の枝→地道なスケッチ。
眼をとじて
神秘→キリストっぽい。
蝶→空の色、浮かぶ雲の色がいい。


美術展に行く前ってすごくワクワクする。
私は美術について知識がないので、いつも新鮮な気持ちで見るのね。
「蝶」の空や雲の微妙な色に、いつかのどこかの記憶や感情を喚起させられて、ハッとした。
「神秘的な対話」の柱に切り取られた空にも、掴みきれないけれど、何かで見た空を思い出させられる。
今でも反芻して、涙ぐむような気分になる。
「神秘的な対話」の方は、テレンス・マリック監督の「ツリー・オブ・ライフ」の海辺の
状況が頭に浮かぶなぁ。変な映画だけど。
そういう感情の動きが面白いので、美術展に行くのは楽しい。
絵画ってすごいんだな〜〜。
と美術展歴のごく浅い人間は思う
コメント
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