good day to Die

映画、ドラマ、小説、漫画、音楽についての感想等を
日記代わりに書いておくためのブログです。
ネタバレあり。

「罪の声」

2020-11-03 21:55:00 | 映画



評価:★★★

土屋裕泰監督
小栗旬、星野源、松重豊、宇崎竜童、梶芽衣子他出演

「罪の声」を見た。
まあまあ面白かった。
記者と素人がこんなに追える繋がりを警察が追えなかったとは、警察が無能、
あるいは記者が無双(フィクションではありがち)。
阿久津(小栗旬)のキャラが薄かった。
そんな阿久津が犯人を一方的に断罪するところでは、あなた何の立場でそこまで…?
と思った。
終盤は台詞で説明しまくってたなぁ。
阿久津は社会部を離れ文化部でくすぶっていたところ、この事件の取材を
経てまた社会部に戻ったんだけど、なんか文化部ディスみたいになってて
ご立腹。
文化部も大事だぞ。

母親の情念?にはついていけなかった。
いくら警察に恨みがあっても、ねぇ。
元警察官の娘と息子が気の毒すぎた。何も悪くないのに、父親がヤクザと
関わり、犯罪に手を染めてしまったせいで、あんな過酷な人生を送る羽目に。
かわいそうすぎるよ。

事件をエンタメとして消費するのがどうのと阿久津に言わせて、じゃあ
グリコ森永事件をモチーフにした小説や
映画をエンタメとして作ってるのは何なんだと思ったり。
そういうことについての自省なのかな。
原作にある台詞なのかな。

阿久津がテーラーに尋ねてきて曽根(星野源)が取り乱して、それについて曽根の
妻子に対して取り繕った阿久津の、いかにも如才ない感じが嫌味〜。
いや、とっさにああやって誤魔化せるのは、賢くて、気が回る人だね。

曽根がテーラー役だけあって、よく似合うジャケットを次々と着てました。

グリコ森永事件をモチーフにした作品だけど、グリコ森永事件で一番盛り上がるのは
(盛り上がるなよ)、株価操作、仕手戦なんだよね。
「レディ・ジョーカー」や一橋文哉の本を読み直したくなった。
コメント
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