今日は予定を変更して、『機動戦士ガンダム THE ORIGIN MSDの方針推察』について。
先日、こんな嬉しい商品発売が発表されました。
『HG 1/144 ザク・デザートタイプ(ダブルアンテナ仕様)』
これはガンプラの中でも『機動戦士ガンダム THE ORIGIN MSD』ブランドからの商品化です。
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【機動戦士ガンダム THE ORIGIN MSD】
正式名は『機動戦士ガンダム THE ORIGIN Mobile Suit Discovery』。
『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』の世界観の中でのMSの発展・設定についての考証企画。
いわば『THE ORIGIN』版のモビルスーツバリエーション(MSV)。
略称は『MSD』。
ガンプラでの展開も行なわれる。
メカニカルデザインはカトキハジメ、コンセプトアドバイザーは今西隆志。
『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』アニメ版公式サイトと『月刊ガンダムエース』誌上にて2015年から連載。
一年戦争(『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』本編で描かれた連邦とジオンの戦争)終結後の宇宙世紀0082年に、ジオニック社を吸収合併したアナハイム社が戦時中の開発資料や関係者の証言からこれまで未確認だったモビルスーツを公表したという設定。
プラモデル・HGシリーズにて立体商品化もされている。
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「MSD」は所謂「オリジン版MSV」な訳ですが、これまでの「MSD」は「MSV」出展をリファインすると、まんま現代風なスタイリッシュにデザインしている訳ではなく、微妙にアレンジする事が多いんですよね。
「MSVファン」としては、
「何故だ!!! 何故、MSVデザインをまんまリファインせず、アレンジしちゃうんだ!!!」
・・・と、常々苦い想いをしてきました。
しかし、「ザク・デザートタイプ系」は「まんま現代風スタイリッシュにした」モデルで、往年のMSVファンとしては大歓喜!!!
ちなみに「出展はMSVなのに微妙にアレンジしていて嫌」な想いをしている中で、特に印象深いのが「ザクキャノン系」。
最初に商品化された「ザク・ハーフキャノン」は「MSV-R」出展だから、まあ良いんですが、次がコイツ。
『ザクキャノン・テストタイプ』
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【YMS-06K ザク・キャノン テストタイプ】
ジオン公国軍の地球侵攻作戦に備え、より機動性の高い対空防御の手段として考案された機体である。
マザープランでは、単に陸戦型のMS-06Jに対空砲をオプションで装備するのみであった。
ランドセルの右側は兵装プラットフォームで、180mmキャノン砲がセットされ、左側面にスモーク・ディスチャージャー、下部に2連装ミサイル・ポッド「ビッグガン」が装着可能であった。頭部も全周囲型モノアイに改修されたが、重量バランスなどの問題をクリアできないまま、開発は進展しなかった。
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所謂「ザクキャノン」の試験機。
「上腕・脚」がMSVとは違うんですよね。
MSV設定のミッシングリンクを狙ったんでしょうが、「ガンプラ」的には「普通にMSV(の現代風スタイリッシュデザイン版)を販売してくれれば、こっちは「ザクC型」とのミキシングで再現できるよ」ってのが本音。
次に発売されたのが、コチラ。
『ザクキャノン』
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【MS-06K ザク・キャノン】
MS-06K ザク・キャノンはMS-06をベースに中距離支援を主眼に製作された試作機である。
ランドセルには180mmキャノン砲(もしくはガトリング・ガン)、2連装スモーク・ディスチャージャーを装備。ランドセル下部には、モビルスーツでの集団戦を想定した2連装ミサイル・ポッド「ビッグガン」も携行できた。
脚部はMS-07 グフのノウハウを生かして、補助バーニアを装備している。試作は9機に留まったといわれ、サンディブラウンのほかにはダークグリーンの機体も確認されている。
その機体は頭部にアンテナを2本装着し、「ラビットタイプ」と呼ばれた。
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型式番号的に、ズバリ「ザクキャノン」・・・なんですが、「上腕」がMSV版とは違います。
何故だ!!!
と当時はガッカリしたものです。
ただ、設定的に「旧キット」インストに「ザクキャノンは試作機9機のみ生産」とあり、このザクキャノンは解説にもあるとおり「試作機」なんでしょうね。
我々がよく知る「MSV」や「ガンダムUC」に出てくる「ザクキャノン」は量産機なんでしょう。
で、量産機として再設計した際、ザクベースの試作機とは違い、グフのノウハウも生かされ「グフっぽい上腕」に改変されたとすれば納得できます。
また「ザクキャノン・量産機」の設定があれば、外伝ゲーム系に多数登場するザクキャノンの説明もつきますね。
型式番号は、試作機も量産機も変えなかったんでしょう。
画像のザクキャノンは、カラーリングからイアン・グレーデン専用機。
MSD世界にもイアン・グレーデン氏がいることは嬉しいかぎりです。
ただ、彼の専用機・ザクキャノンは、上腕デザインがグフ系。
MSD版はザク系。相違します。
イアンが開発当初のザクキャノンに搭乗したのは矛盾がありませんから、上腕の矛盾だけを説明する必要があります。
例えば、上腕に関しては「ザクキャノン・量産機」開発以降に、イアンが自身の搭乗機を量産機の部品を取り寄せ「戦時改修」した・・・なんてどうでしょう。
シン・マツナガも、自身の「高機動型・専用ザク」を「R-1」から「R-1A」に改変してましたし、ありそうですよね。
さて、「ザクキャノン・量産機」があるとすれば、「MSD」に上腕部も「MSV」まんま(を現代風にスタイリッシュデザイン)のザクキャノンが設定される日がくる可能性があります。
そうなれば「MSV的ザクキャノンのガンプラ発売」・・・なんてことも。
ですが、あえて
「そうはならないのではないか」
とも思います。
何故かといえば、あくまで私の推測ですが
「デザイナーのカトキ氏が、「オリジン尊重」スタンス。」
と考えられるからです。
つまり、
「ザクキャノンのグフ上腕はファーストガンダムのグフ・デザイン。
オリジン版グフ上腕とは違う。
そのため、「オリジン版グフ」を尊重する以上、ザクキャノンを
『MSV版ザクキャノン上腕デザイン = ファーストガンダムのグフ上腕デザイン』
にはしない。」
と思えるからです。
まあ、ガンプラのミキシングでザクキャノン製作時にグフの上腕を使うのが有名なので、ザクキャノン上腕=グフ上腕・・・と意識にすり込まれているだけで、ザクキャノンの上腕がグフ上腕なんて設定は無いのかもしれませんから、いらぬ心配かもしれませんが。
でも、だったら何故
「MSDザクキャノンの上腕デザインをMSV版に準じなかったのか?」
と疑問が残ります。
こういったジレンマは「MSD版ジムスナイパーカスタム」にもあります。
『MSD版 ジムスナイパーカスタム』
この「ジムスナイパーカスタム」も右上腕「ビームサーベル」が「MSV版」の「ボックスタイプ」ではないんですよね。
まあ、「MSV-R版 ジムスナイパーカスタム」が出展なんでしょうかね。
とにかく「ザク・デザートタイプ系」が「MSD」で出るまで、「MSV」から微妙にデザインを外してきてたので、「ザク・デザートタイプ系」はホントに嬉しいですね。
「MSV-R」「MSX」はデザイン踏襲したものは多いのに、今まで「MSV系」を微妙に外してきたのは何でなんだろう???
ですが、通常のガンプラ「HGUC」シリーズと違って「HG GTO(オリジン)」は、同じ武器でもモデル毎に変えたりせず「共通フォーム」で互換性高いですし、モールド多め(多すぎず)で格好いいから、これからも頑張って欲しいです!!!
というわけで、今日は『MSD推察』でした。
先日、こんな嬉しい商品発売が発表されました。
『HG 1/144 ザク・デザートタイプ(ダブルアンテナ仕様)』
これはガンプラの中でも『機動戦士ガンダム THE ORIGIN MSD』ブランドからの商品化です。
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【機動戦士ガンダム THE ORIGIN MSD】
正式名は『機動戦士ガンダム THE ORIGIN Mobile Suit Discovery』。
『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』の世界観の中でのMSの発展・設定についての考証企画。
いわば『THE ORIGIN』版のモビルスーツバリエーション(MSV)。
略称は『MSD』。
ガンプラでの展開も行なわれる。
メカニカルデザインはカトキハジメ、コンセプトアドバイザーは今西隆志。
『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』アニメ版公式サイトと『月刊ガンダムエース』誌上にて2015年から連載。
一年戦争(『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』本編で描かれた連邦とジオンの戦争)終結後の宇宙世紀0082年に、ジオニック社を吸収合併したアナハイム社が戦時中の開発資料や関係者の証言からこれまで未確認だったモビルスーツを公表したという設定。
プラモデル・HGシリーズにて立体商品化もされている。
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「MSD」は所謂「オリジン版MSV」な訳ですが、これまでの「MSD」は「MSV」出展をリファインすると、まんま現代風なスタイリッシュにデザインしている訳ではなく、微妙にアレンジする事が多いんですよね。
「MSVファン」としては、
「何故だ!!! 何故、MSVデザインをまんまリファインせず、アレンジしちゃうんだ!!!」
・・・と、常々苦い想いをしてきました。
しかし、「ザク・デザートタイプ系」は「まんま現代風スタイリッシュにした」モデルで、往年のMSVファンとしては大歓喜!!!
ちなみに「出展はMSVなのに微妙にアレンジしていて嫌」な想いをしている中で、特に印象深いのが「ザクキャノン系」。
最初に商品化された「ザク・ハーフキャノン」は「MSV-R」出展だから、まあ良いんですが、次がコイツ。
『ザクキャノン・テストタイプ』
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【YMS-06K ザク・キャノン テストタイプ】
ジオン公国軍の地球侵攻作戦に備え、より機動性の高い対空防御の手段として考案された機体である。
マザープランでは、単に陸戦型のMS-06Jに対空砲をオプションで装備するのみであった。
ランドセルの右側は兵装プラットフォームで、180mmキャノン砲がセットされ、左側面にスモーク・ディスチャージャー、下部に2連装ミサイル・ポッド「ビッグガン」が装着可能であった。頭部も全周囲型モノアイに改修されたが、重量バランスなどの問題をクリアできないまま、開発は進展しなかった。
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所謂「ザクキャノン」の試験機。
「上腕・脚」がMSVとは違うんですよね。
MSV設定のミッシングリンクを狙ったんでしょうが、「ガンプラ」的には「普通にMSV(の現代風スタイリッシュデザイン版)を販売してくれれば、こっちは「ザクC型」とのミキシングで再現できるよ」ってのが本音。
次に発売されたのが、コチラ。
『ザクキャノン』
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【MS-06K ザク・キャノン】
MS-06K ザク・キャノンはMS-06をベースに中距離支援を主眼に製作された試作機である。
ランドセルには180mmキャノン砲(もしくはガトリング・ガン)、2連装スモーク・ディスチャージャーを装備。ランドセル下部には、モビルスーツでの集団戦を想定した2連装ミサイル・ポッド「ビッグガン」も携行できた。
脚部はMS-07 グフのノウハウを生かして、補助バーニアを装備している。試作は9機に留まったといわれ、サンディブラウンのほかにはダークグリーンの機体も確認されている。
その機体は頭部にアンテナを2本装着し、「ラビットタイプ」と呼ばれた。
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型式番号的に、ズバリ「ザクキャノン」・・・なんですが、「上腕」がMSV版とは違います。
何故だ!!!
と当時はガッカリしたものです。
ただ、設定的に「旧キット」インストに「ザクキャノンは試作機9機のみ生産」とあり、このザクキャノンは解説にもあるとおり「試作機」なんでしょうね。
我々がよく知る「MSV」や「ガンダムUC」に出てくる「ザクキャノン」は量産機なんでしょう。
で、量産機として再設計した際、ザクベースの試作機とは違い、グフのノウハウも生かされ「グフっぽい上腕」に改変されたとすれば納得できます。
また「ザクキャノン・量産機」の設定があれば、外伝ゲーム系に多数登場するザクキャノンの説明もつきますね。
型式番号は、試作機も量産機も変えなかったんでしょう。
画像のザクキャノンは、カラーリングからイアン・グレーデン専用機。
MSD世界にもイアン・グレーデン氏がいることは嬉しいかぎりです。
ただ、彼の専用機・ザクキャノンは、上腕デザインがグフ系。
MSD版はザク系。相違します。
イアンが開発当初のザクキャノンに搭乗したのは矛盾がありませんから、上腕の矛盾だけを説明する必要があります。
例えば、上腕に関しては「ザクキャノン・量産機」開発以降に、イアンが自身の搭乗機を量産機の部品を取り寄せ「戦時改修」した・・・なんてどうでしょう。
シン・マツナガも、自身の「高機動型・専用ザク」を「R-1」から「R-1A」に改変してましたし、ありそうですよね。
さて、「ザクキャノン・量産機」があるとすれば、「MSD」に上腕部も「MSV」まんま(を現代風にスタイリッシュデザイン)のザクキャノンが設定される日がくる可能性があります。
そうなれば「MSV的ザクキャノンのガンプラ発売」・・・なんてことも。
ですが、あえて
「そうはならないのではないか」
とも思います。
何故かといえば、あくまで私の推測ですが
「デザイナーのカトキ氏が、「オリジン尊重」スタンス。」
と考えられるからです。
つまり、
「ザクキャノンのグフ上腕はファーストガンダムのグフ・デザイン。
オリジン版グフ上腕とは違う。
そのため、「オリジン版グフ」を尊重する以上、ザクキャノンを
『MSV版ザクキャノン上腕デザイン = ファーストガンダムのグフ上腕デザイン』
にはしない。」
と思えるからです。
まあ、ガンプラのミキシングでザクキャノン製作時にグフの上腕を使うのが有名なので、ザクキャノン上腕=グフ上腕・・・と意識にすり込まれているだけで、ザクキャノンの上腕がグフ上腕なんて設定は無いのかもしれませんから、いらぬ心配かもしれませんが。
でも、だったら何故
「MSDザクキャノンの上腕デザインをMSV版に準じなかったのか?」
と疑問が残ります。
こういったジレンマは「MSD版ジムスナイパーカスタム」にもあります。
『MSD版 ジムスナイパーカスタム』
この「ジムスナイパーカスタム」も右上腕「ビームサーベル」が「MSV版」の「ボックスタイプ」ではないんですよね。
まあ、「MSV-R版 ジムスナイパーカスタム」が出展なんでしょうかね。
とにかく「ザク・デザートタイプ系」が「MSD」で出るまで、「MSV」から微妙にデザインを外してきてたので、「ザク・デザートタイプ系」はホントに嬉しいですね。
「MSV-R」「MSX」はデザイン踏襲したものは多いのに、今まで「MSV系」を微妙に外してきたのは何でなんだろう???
ですが、通常のガンプラ「HGUC」シリーズと違って「HG GTO(オリジン)」は、同じ武器でもモデル毎に変えたりせず「共通フォーム」で互換性高いですし、モールド多め(多すぎず)で格好いいから、これからも頑張って欲しいです!!!
というわけで、今日は『MSD推察』でした。
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