以前、年金や日銀が日経225銘柄の株をどのくらい保有しているか、というのを書きましたが、
個別の銘柄で年金保有の株式を実際に市場で売ることは可能か、ちょいとチェックしてみます。
時価総額の高いほうから行きます。
時価総額・225
こんなのがあるので。
年金・日銀・保有率・225
ついでにこれも。
日経225銘柄で、時価総額の1位はトヨタ自動車です。
それは言わなくてもわかると思いますが、筆頭株主は日本トラスティ・サービス信託銀行の「投資口」、つまり年金です。
保有率は(最近の財務諸表によれば)10.41%になりますね。
トヨタの時価総額が22.5兆円ですから、額面ではだいたい、2.35兆円になります。
15日の東証における売買代金が724億円です。
今年の平均よりちょっと低めですかね。今年はかなり動いてますから。
しかし、そもそも時価総額に対して取引が少ないですね。
保有分の100分の1が、235億円で、これを売るだけでもパニックになりますね。
まあ、トヨタ株は売る気ないだろうけどね。
時価総額2位は日本電信電話です。
年金の保有率は、3.6%。
時価総額が、10兆円ちょっとですから、保有分は3600億円あまり。
15日の売買代金が、292億。
まあ、ここも売る気はないかな。
次がNTTドコモって、これも売る気ないだろうから、どこ行こうかな。
よくわからないけど、セブン&アイ・ホールディングスでも行ってみますか。
時価総額が4,5兆円。
年金の保有率が4.68%。
金額にすると2106億ぐらいですか。
今日の売買代金が118.2億円ほど。
持ち分の100分の1ぐらいなら、売れるかな。
その程度を売って意味があるのかどうか知りませんが。
それも毎日やったらパニックだし。
次は、シチズン行ってみますか。
時価総額2630億。
年金は、12.67%、333億。
売買代金が14.2億。
売るのは厳しいね。
アマダホールディング、時価総額が4057億。
年金の保有率が12.34%、501億。
売買代金が22.6億。
これも厳しい。
ちょっと、売買代金が多めのところを見てみますか。
売買代金・225
と思って探したら、こんなのもありました。
便利ですね。
老舗の巨大企業が多いので、それらはスルーして、ユニクロから。
時価総額は3.9兆。
保有率は、8.6%。3354億。
売買代金は291億。
まあ、保有分の100分の1ぐらいなら売れますが、考えてみれば、ここの場合は日経225の寄与度(構成比)がダントツですから、売らないですよね。
そうすると、構成比が低くて売買代金が大きなところが、売りやすいということになるのかも。
シャープが、構成比0.03%とほぼ売っても買っても影響ないところで、売買代金が結構あります。
時価総額は、2126.5億。
しかし、保有率は1.49%と低いのですね。金額にして、31.7憶。
売買代金は、235億ですから、これだと余裕で売りさばけますが、そもそも少ないです。
売買代金が高くて、構成比は低く、結構な金額を保有している株って、探すのきついぬう。
ええと、、、なさそうです。
225内で、構成比が0.10%以下で売買代金が50位以内で保有率がそれなりに高いかもしくは時価総額がそこそこ高い、そんな銘柄はないようです。
ようするにですね、売るとすると、ガンガン上がっている最中に、影響与えずにうまいこと売るか、この世のものとは思えないような大暴落中にどさくさで売るか、あるいはゼクスとか東グロいじってた井上さんとか鈴木さんとかに頼むか、そんな手しかないんじゃないかと。
相当うまい人じゃないと無理じゃないかね。しかも金額が金額だから、億トレーダーとかでもきついわけですよ。
それでいて、アホ政権はトラスティ・サービスじゃなくてGPIFが直接う理解できるようにしようとしているようです。
GPIFのトップの報酬を大幅アップしたって。


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