タイトルと別ですが、1月17日でしたね。20世紀のことは随分昔のように感じます。
ジョセフ・フーシェについては、wikipedia をどうぞ。だはは
参考文献は、シュテファン・ツワイク(ツヴァイク)『ジョゼフ・フーシェ ある政治的人間の肖像』になります。
倉多江美『静粛に、天才只今勉強中!』が面白かったです。
というか、それで知ったんですが。
教会の学校の教師から、フランス革命前に議員になって、それからナポレオン2度目の失脚以降まで生き延びた不思議な才能の持ち主です。
一つには空気を読むのがうまいと。
はじめはジロンド派寄りだったのが、さっとジャコバン派に鞍替えして、リヨンの大虐殺までやってしまう節操の無さ。
ロベスピエールがやばくなると、さっと敵に回る器用さ。まあ、この場合はロベスピエールに疎まれたかもしれないですけどね。ロベスピエールを非常に危険な人物と認識したことは間違いないでしょう。
共和制だろうが帝政だろうが、関係なく権力者に取り入るのがうまい
それから、これが重要ですが、警察機構を興信所として使ったことですかね。
警察大臣というのを長々とやっていて、その間、警察機構を使って要人のスキャンダルなどを調べさせたという話で、この情報網(笑)により、フーシェは激動の時代を生き延びたわけで、並のほしいやろうではないです。
ナポレオンには、いくら目の前で罵倒されても自分の意見を淡々と述べたということですから、ただの保身野郎だったわけでもないかなと。
なんだか、オーベルシュタイン的なキャラかもしれないです。
ナポレオンは、結局、嫌っていたけれども、切りにくい上に実際に役に立つので、ずっと要職にあったわけですね。
彼のキャラはともかく、警察機構をこのような形で使ったことは、後々に悪い意味で大きな影響与えたと思います。
ゲシュタポとか秘密警察的なものが蔓延したら気持ち悪いですよね。
ちなみに、20世紀のアメリカでもエドガー・フーバーが同じようなことをして、FBI長官を50年間続けたと言われていますね。
今の日本ですが、結構近いんです。
日本の公安というのは、国のためにはほんとに役立たずですが、アベジョンウン様の役には立っているようです。
ちろっと書いたと思いますが、去年の自民党の総裁選、結局は無投票でアベジョンウン様が再選されましたが、それは野田聖子が推薦人を20人集められなかったからですね。
で、一時は、20人以上の推薦人がいたらしいですね。
それを、アベジョンウン様側が切り崩したのですが、その方法がフーシェ流。
公安を使ったそうです。
野田聖子側の各議員の弱みを握って、推薦人を断念させて行ったと。
アメリカからは盗聴されてたのにね。(しかも文句も言えない)
なんだかいろいろとレベルが低くてうんざりします。
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