科学の暫定性と暗記パンマン

科学の暫定性に関して日経の記事が出ているんですが、登録しないとほとんどの部分は見られないようで、なんだこりゃ。
しかし、こちらの連ツイが親切なので見ながら。
科学の暫定性
理科教育の課題　「科学とは」授業で欠落
連ツイの一部を抜粋しますけど、
「小学校4年生の保護者の算数・数学と科学に対する姿勢を8つの質問から調べたところ、日本は否定的な回答が突出して多かった」
日本は突出しているらしいです。
「教科書に書いてあっても新事実の発見で学説が変わりうることは自然科学では当たり前であり、それこそが科学の発展の一部なのに、そのことを認めない若者が無視できない割合でいることに驚かされる。どうも教科書の内容を絶対視しすぎているようなのである。」
めっちゃわかります。

こちらはかなり前の調査で小6が対象ですね。
小6　１９９８年
小学6年生児童は科学の暫定性という特質をどのようにとらえているか

同じなんですよね。
科学は積み重ねられてきた知見だという認識がないんですね。
教科書に書いてあることを暗記しているだけだから。
暗記したそのことが正しいことだとそれだけの認識しかないんでしょうね。

教科書に書いてあることはもちろんそのほとんどが正しいし現時点では間違ってはいると言える記述はまずないでしょうが、絶対ではないということが分からないんですね。
いずれはそこに書いてあることが間違いだとわかるかもしれないという当たり前のことを考えるような教育が日本ではなされないわけですよね。
テストのために覚えて終わり。

あからさまにわかりやすかったのが空気感染ですね。
大阪市立大学（大学院）のサイトにもろに書いていましたね。
「飛沫核*（空気）感染：結核、麻疹、水痘の 3 つのみ覚える」と。
3つのみ覚える。
大学院で？
「*飛沫とは水分を含む直径5μm以上ですぐに落下する粒子、飛沫核とは水分が蒸発し5μm未満コアの部分のみが残存し、長時間空中を浮遊しうる粒子。」
こういう記述も変だと思わないんですかね。
こういうのを覚えただけの人たちが感染症の学者になったりするんだからたまりません。

「3つのみ覚える。」のでは新たに登場した感染症が空気感染であるかどうかなんてそりゃ考えないでしょうね。
しかし、この麻疹や結核だって、1985年にようやく空気感染だと認められたわけですよね。
麻疹や結核が空気感染と認められるまでの歴史は科学の暫定性を考えるちょうどいい見本になるはずなんですが、それが暗記で終了するのがニッポソ国なのだ。
尾身とかあの医クラな人たちとかあんなのが量産されるんですよね。

この暗記パンマンの教科書絶対主義は科学にとって非常に有害で、この前も書きましたけど、一見トンデモなものの大半はまあ、トンデモでしょうけど一部は新発見・大発見になるわけですよ。
「教科書に書いていないことは科学ではない」という姿勢は科学の進歩を止めてしまいます。
科学的な思考ができない人、暫定性が分からない人、暗記パンマンはトンデモ叩きはやめたほうがいいと思いますけどね。
まあ、それ以上に空気感染を否定したりワクチンの副反応を否定するのは人命にかかわるのでもっとやめてほしいです。
ベイズの２ｘ２を暗記しただけですべての検査に使えると思うのは本当に頭が悪い人なので、小学校の理科から勉強したほうがいいと思います。

暗記パンマンあるいは医クラって企業や政府側につきますよね。
能力の影響もあると思いますが、そのほうが楽なのでしょう。
ワクチソを信仰する者は確実にチッソの味方をしたでしょう。
空気感染を否定してきた者は確実にミドリ十字社の味方をしたでしょう。

ギレリスたそ
Brahms - Piano Concerto No.1

Brahms - Piano Concerto No.2