2010年代映画ベストテン エントリーNo.03
にかいどう
・ブログ「theater of 2KD」管理人
・Twitterアカウント @phantom84
映画と猫とお酒があれば幸せ。映画茶話会マンスリーシネマトークナゴヤで活動中。
なんか面白そうなので名古屋の映画好きの方はこちらをチェック→cinemactif(シネマクティフ)名古屋支部
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「にかいどう」さんの2010年代映画ベストワン
日本映画ベストワン 『団地』 (2016)
監督・脚本:阪本順治
撮影:大塚亮
出演:藤山直美、岸部一徳、大楠道代
外国映画ベストワン 『ゴッズ・オウン・カントリー』(2019)
監督・脚本:フランシス・リー
撮影:ジョシュア・ジェームズ・リチャーズ
出演:ジョシュ・オコナー、アレック・セカレアヌ、エマ・ジョーンズ、イアン・ハート
イギリス映画
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【エントリー詳細】
****ブロガー&SNS映画レビュアーによる10年代(2010~2019)の映画ベストテン****
【10年代 日本映画ベストテン】
1位『団地』
2位『恋人たち』
3位『三里塚のイカロス』
4位『万引き家族』
5位『野火』
6位『ビジランテ』
7位『すみっコぐらし』
8位『アリーキャット』
9位『葛城事件』
10位『裏切りの街』
【コメント】
まず、この記事を読んでくださる奇特な方々に謝罪しておく。どーもすいません。今回のレヴューを書くに当たって改めて調べてみたところ、「劇場で観賞した日本映画」は2010年から2014年までは、5年間でたったの2本だった。2015年以降の5年間も大概酷いありさまで、毎年10本未満ばかりだった。DVDなどで観賞した作品を加えれば、まあ映画ファンとして恥ずかしくない程度には観ているが、このレヴューは劇場観賞作に限るという縛りを自分でつけたので、そうした「半可通による邦画ベスト」であることを、予めお断りしておく。本当に失礼ですいません。
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日本映画10年代ベスト監督
『橋口亮輔』( 2点)
『塚本晋也』( 2点)
『是枝裕和』( 2点)
日本映画10年代ベスト女優
『安藤サクラ』( 3点)(「100円の恋」「万引き家族」)
日本映画10年代ベスト男優
『池松壮亮』( 3点)(「裏切りの街」「よこがお」)
【コメント】
「100円の恋」はディスクで見た作品なので作品部門からは外したが、安藤の演技に感動したので。
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【10年代 外国映画ベストテン】
1位『ゴッズオウンカントリー』
2位『オデッセイ』
3位『恐怖の報酬 オリジナル完全版』
4位『キャロル』
5位『エクスマキナ』
6位『トム オブ フィンランド』
7位『スリービルボード』
8位『マンチェスターバイザシー』
9位『パターソン』
10位『ベイビードライバー』
【コメント】
洋画も2010年から15年までは年間20本以下で、16年が約80本、17〜19年は110〜170と、ずいぶんな偏りがあることをお断りしておく。したがって、ベストにあげた作品も後半に偏っているのでご容赦を。結局、10年間で劇場で観た新作は340本くらいだった。
いわゆるLGBTジャンルの作品が3本はいっているが、その逆にストレート恋愛がないのは、自分の年齢によるものか。「恐怖の報酬」は、リバイバルとはいえ、あまりにも初公開時とは異なるバージョンであることから、批判覚悟で入賞させた。VFXによる驚異の映像には、ジュラシックパーク以来なかなか出会えないが、それでも「エクスマキナ」の半透明は本当に驚いた。エフェクトだけなら「ライフ」も、この10年の大きな収穫だった。一方、「オデッセイ」はエフェクトには驚きがなかったが、覚悟を決めた人間の描写が大変気に入った。その反対で、人の弱さ、脆さを演じて見せた「スリービルボード」「マンチェスターバイザシー」の登場人物たちも高く評価したい。この点では「女は二度決断する」も甲乙つけがたかった。
なにがしかのイベントが起きて、それがどう転がっていくのかをとらえていくのが物語だとすれば、「パターソン」は何も起きないことも十分に映画的であることを見せてくれた。「ROMA」も、劇的なイベントよりもただただ日常を観察するだけで、どうしてこんなに面白い興味深い映画になるのか、首をひねりたくなる作品だった。「怒りのデスロード」も大好きではあるんだが、「ベイビードライバー」のオープニングのカーチェイスシーンに匹敵しうる驚きがなかった。むしろ、「ドライブ」の冒頭との優劣を相当悩んだが、作品全体のまとまりでベイビーに軍配。
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外国映画10年代ベスト監督
『リン・ラムジー』(「ビューティフル・デイ」「少年は残酷な弓を射る」)( 2点)
『アンドリュー・ヘイ』(「さざなみ」「WEEKEND」)(2 点)
『ペドロ・アルモドバル』(「私が、生きる肌」「アイム・ソー・エキサイテッド!」「人生スイッチ」「ジュリエッタ」(2 点)
外国映画10年代ベスト女優
『ルーニー・マーラ』( 2点)(「キャロル」「ア・ゴースト・ストーリー」)
『ブリー・ラーソン』(2 点)(「ルーム」)
『ジェシカ・チャスティン』( 2点)(「ゼロ・ダーク・サーティ」「女神の見えざる手」「モリーズ・ゲーム」)
外国映画10年代ベスト男優
『ジェイク・ギレンホール』( 2点)(「ナイトクローラー」「ノクターナル・アニマルズ」「ゴールデン・リバー」「ライフ」)
『アダム・ドライバー』( 2点)(「パターソン」「マリッジ・ストーリー」)
『ソル・ギョング』( 2点)(「監視者たち」「殺人者の記憶法」「22年目の記憶」)
【コメント】
この監督の撮り方が大好き!!という選び方ではなく、自分が気に入った作品をちょっと調べたら、あ、これ同じ監督さんの作品だ、という選び方である。残念ながら、ポン・ジュノがこぼれてしまった。
役者については若干その逆で、この役者が出ているから観たいという感じで劇場に足を運んでいる。次点としては、ホアキン・フェニックス、トム・ハーディ、マーク・ラファロ、ティルダ・スゥイントン、アリシア・ヴィキャンデル、シャーリーズ・セロンあたり。
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「にかいどう」さんの2010年代映画ベストワン
日本映画ベストワン 『団地』 (2016)
監督・脚本:阪本順治
撮影:大塚亮
出演:藤山直美、岸部一徳、大楠道代
外国映画ベストワン 『ゴッズ・オウン・カントリー』(2019)
監督・脚本:フランシス・リー
撮影:ジョシュア・ジェームズ・リチャーズ
出演:ジョシュ・オコナー、アレック・セカレアヌ、エマ・ジョーンズ、イアン・ハート
イギリス映画
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【エントリー詳細】
****ブロガー&SNS映画レビュアーによる10年代(2010~2019)の映画ベストテン****
【10年代 日本映画ベストテン】
1位『団地』
2位『恋人たち』
3位『三里塚のイカロス』
4位『万引き家族』
5位『野火』
6位『ビジランテ』
7位『すみっコぐらし』
8位『アリーキャット』
9位『葛城事件』
10位『裏切りの街』
【コメント】
まず、この記事を読んでくださる奇特な方々に謝罪しておく。どーもすいません。今回のレヴューを書くに当たって改めて調べてみたところ、「劇場で観賞した日本映画」は2010年から2014年までは、5年間でたったの2本だった。2015年以降の5年間も大概酷いありさまで、毎年10本未満ばかりだった。DVDなどで観賞した作品を加えれば、まあ映画ファンとして恥ずかしくない程度には観ているが、このレヴューは劇場観賞作に限るという縛りを自分でつけたので、そうした「半可通による邦画ベスト」であることを、予めお断りしておく。本当に失礼ですいません。
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日本映画10年代ベスト監督
『橋口亮輔』( 2点)
『塚本晋也』( 2点)
『是枝裕和』( 2点)
日本映画10年代ベスト女優
『安藤サクラ』( 3点)(「100円の恋」「万引き家族」)
日本映画10年代ベスト男優
『池松壮亮』( 3点)(「裏切りの街」「よこがお」)
【コメント】
「100円の恋」はディスクで見た作品なので作品部門からは外したが、安藤の演技に感動したので。
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【10年代 外国映画ベストテン】
1位『ゴッズオウンカントリー』
2位『オデッセイ』
3位『恐怖の報酬 オリジナル完全版』
4位『キャロル』
5位『エクスマキナ』
6位『トム オブ フィンランド』
7位『スリービルボード』
8位『マンチェスターバイザシー』
9位『パターソン』
10位『ベイビードライバー』
【コメント】
洋画も2010年から15年までは年間20本以下で、16年が約80本、17〜19年は110〜170と、ずいぶんな偏りがあることをお断りしておく。したがって、ベストにあげた作品も後半に偏っているのでご容赦を。結局、10年間で劇場で観た新作は340本くらいだった。
いわゆるLGBTジャンルの作品が3本はいっているが、その逆にストレート恋愛がないのは、自分の年齢によるものか。「恐怖の報酬」は、リバイバルとはいえ、あまりにも初公開時とは異なるバージョンであることから、批判覚悟で入賞させた。VFXによる驚異の映像には、ジュラシックパーク以来なかなか出会えないが、それでも「エクスマキナ」の半透明は本当に驚いた。エフェクトだけなら「ライフ」も、この10年の大きな収穫だった。一方、「オデッセイ」はエフェクトには驚きがなかったが、覚悟を決めた人間の描写が大変気に入った。その反対で、人の弱さ、脆さを演じて見せた「スリービルボード」「マンチェスターバイザシー」の登場人物たちも高く評価したい。この点では「女は二度決断する」も甲乙つけがたかった。
なにがしかのイベントが起きて、それがどう転がっていくのかをとらえていくのが物語だとすれば、「パターソン」は何も起きないことも十分に映画的であることを見せてくれた。「ROMA」も、劇的なイベントよりもただただ日常を観察するだけで、どうしてこんなに面白い興味深い映画になるのか、首をひねりたくなる作品だった。「怒りのデスロード」も大好きではあるんだが、「ベイビードライバー」のオープニングのカーチェイスシーンに匹敵しうる驚きがなかった。むしろ、「ドライブ」の冒頭との優劣を相当悩んだが、作品全体のまとまりでベイビーに軍配。
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外国映画10年代ベスト監督
『リン・ラムジー』(「ビューティフル・デイ」「少年は残酷な弓を射る」)( 2点)
『アンドリュー・ヘイ』(「さざなみ」「WEEKEND」)(2 点)
『ペドロ・アルモドバル』(「私が、生きる肌」「アイム・ソー・エキサイテッド!」「人生スイッチ」「ジュリエッタ」(2 点)
外国映画10年代ベスト女優
『ルーニー・マーラ』( 2点)(「キャロル」「ア・ゴースト・ストーリー」)
『ブリー・ラーソン』(2 点)(「ルーム」)
『ジェシカ・チャスティン』( 2点)(「ゼロ・ダーク・サーティ」「女神の見えざる手」「モリーズ・ゲーム」)
外国映画10年代ベスト男優
『ジェイク・ギレンホール』( 2点)(「ナイトクローラー」「ノクターナル・アニマルズ」「ゴールデン・リバー」「ライフ」)
『アダム・ドライバー』( 2点)(「パターソン」「マリッジ・ストーリー」)
『ソル・ギョング』( 2点)(「監視者たち」「殺人者の記憶法」「22年目の記憶」)
【コメント】
この監督の撮り方が大好き!!という選び方ではなく、自分が気に入った作品をちょっと調べたら、あ、これ同じ監督さんの作品だ、という選び方である。残念ながら、ポン・ジュノがこぼれてしまった。
役者については若干その逆で、この役者が出ているから観たいという感じで劇場に足を運んでいる。次点としては、ホアキン・フェニックス、トム・ハーディ、マーク・ラファロ、ティルダ・スゥイントン、アリシア・ヴィキャンデル、シャーリーズ・セロンあたり。
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