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映画作りの糧とすべく劇場鑑賞作品中心にネタバレ徹底分析
映画ブロガーら有志23名による「10年代映画ベストテン」発表!

わが母の記 [監督:原田眞人)]

2012-12-28 06:25:06 | 映評 2011~2012
個人的評価: ■■■■□□
[6段階評価 最高:■■■■■■、最悪:■□□□□□]

---twitterに投稿した自分の感想まとめ---
「クライマーズ・ハイ」以来久々の原田眞人監督。ちなみに妻は「ラストサムライ」以来だって(笑)。あいかわらず日本映画の正統かつ本流でありながらも、そこかしこにオシャレ感漂う。黒澤木下より市川崑寄りの正統さ。漠然すぎてすんません。

父「『処女の泉』ってお前、ピンク映画なんか観てたのか!?」 娘「イングマール・ベルイマンです!!」映画ファン向けの会話。『東京物語』も知らない父だからね。でも娘の話を聞く限り映画はほぼラストの方まで観てた模様。泉がこんこんと湧くラストだけ観れなかったらしい。

あおいちゃん。「害虫」とか少女時代は別にすれば、今までで一番良かったかも。役所さんの昭和の父親ぶり良かったです。もちろん一番凄いのは希林さんです。

いままでの原田作品は一場面に登場人物がごちゃっといることが多かったのでイマジナリーラインもへったくれもなかった・・と思ってたけど今作では2人きりのシーンでもカメラは四方八方から。トニースコットっぽいけど四方八方全部手持ちのトニーと違い全てのカメラはどっしりと

役者の芝居をぶった切るカット割りって、けっこう勇気がいると思うけど、バツバツ切ってそのくせエモーションの軸はぶれない。細かなカット割りが混乱や戸惑いという主人公の心情を代弁するからだろうか。そんな単純なもんじゃないな

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樹木希林さんの演技のすごさに引き込まれる。「マーガレット・サッチャー鉄の女の涙」以上に女優の映画。
芝居をじっくり見せる映画は普通カットを割らないものだが、原田監督はまるでブラッカイマー映画のようにカットを刻みに刻み希林さんの演技を四方八方から見せる。こういうやり方もあるのか。カメラ一台しかないアマチュアにはできない技だ。

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ブロガーによる00年代(2000~2009)の映画ベストテン
↑この度、「ブロガーによる00年代(2000~2009)の映画ベストテン」を選出しました。映画好きブロガーを中心とした37名による選出になります。どうぞ00年代の名作・傑作・人気作・問題作の数々を振り返っていってください
この企画が講談社のセオリームックシリーズ「映画のセオリー」という雑誌に掲載されました。2010年12月15日発行。880円


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