自主映画制作工房Stud!o Yunfat 改め ALIQOUI film 映評のページ

映画作りの糧とすべく劇場鑑賞作品中心にネタバレ徹底分析
映画ブロガーら有志23名による「10年代映画ベストテン」発表!

パッション

2004-11-03 21:12:50 | 映評 2003~2005
すごい映画だった。
キリストの話だが、キリスト像には別に新しさはない。キャスティングはいかにもだし、話すこと考えること全部みんながよく知ってるキリストちゃんである。物語的にも新解釈も何もなく、誰でも知ってるキリスト最期の数日間だ。音楽をロックにしたりMTV風(死語)のカット割したりするでもなく、きわめてオーソドックス。
ただ問題なのは、元リーサル・ウェポンの監督が徹底的に暴力・残虐シーンを描きまくったところである。
「ブレイブハート」のラスト、「メル拷問される」のシーンが描写をもっと過激にして、2時間延々続くような映画である。
メルはお決まりの様に暴力は嫌いだ、みたいなこと言ってるようだが、この映画での様々な暴力アイデアを観る限り、その発言が疑わしくなってくる。体が裂けたり血が噴き出すところの部分アップとか、最高にいい趣味してるじゃねえか。
これほど血にまみれた映画はキリスト映画の枠を越えて探してもなかなか見つからない。徹底的に過剰な残虐シーンの連続によってラストのキリストの「愛」は嫌が応にも崇高なものとなる。力づくで感動させられた。キリストのパッションよりも、メルのパッション感じたよ。
メルがキリスト演じたらもっと楽しい映画になっただろうなあ

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ビッグ・フィッシュ | トップ | ロスト・イン・トランスレー... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

映評 2003~2005」カテゴリの最新記事