ティム・バートンのテーマパーク。おとぎ話でなく、テーマパーク。
ただし、おとぎ話の住人が管理しているため、ひどく残酷な趣向となっている。
チャーリー(ジョニデ){←ウィリー・ウォンカの間違い}はピエロのような格好をしている。しかし彼はチョコレート工場の総支配人。
ここに悲劇がある。ピエロはサーカスの団長の言う事をよく聴き、団長のために働かねばならない。
しかしピエロが権力を握ってしまったため悪気のない残酷ショーの始まりとなる。
という話は映画のストーリーだけでなく、ティム・バートンの映画作りにもそのまま当てはまるように感じる。
ティム・バートンは本来、優秀なピエロとして大プロデューサーの下で働くべきだったが、気が付くとアメリカの映画監督の中ではスピルバーグに匹敵する権力者となってしまった。権力者となったピエロはチャーリー{←ウィリー・ウォンカの間違い}よろしく暴走し奇妙で残酷な映画を作るに至る。
素晴らしい特撮と素晴らしい音楽、素晴らしいセット、スターが主役で、ワクワクしてハラハラしてドキドキして、最後はホロリと泣ける映画だよ。テーマは家族愛さ。いっとくけど登場人物は一人も死なないよ。・・・などと語り、確かにその通りの映画ではあるが、観客たちが目にするものはとんでもない残酷ショー
「ブタめ」と罵られながらチョコレート漬けにされるデブ少年
リスの大群に集団暴行され嬲り者にされる少女
・・・たしかに誰も死なないが、チャーリー{←ウィリー・ウォンカの間違い}は基本、悪ガキなど死んでもいいと思っている。
なんとかしなきゃホントに死ぬよ、まあ死んでもいいけどね・・・と。ま、実際はギリギリ死なないようにしていたのかも知れないが、ワガママの代償として皆あまりに大きな仕打ちをうけている。
なんてものを見せるざます!!と怒るママたちと、その反面大喜びなガキたち。なによりティム・バートンがいたずら大成功と、いっしっしっと笑っている顔が目に浮かぶ。
(まあPG12か14くらいには指定されてるんだろうけど)
善人ぶった映画で人々に賞賛されようとするハリウッドのヒットメーカーたちとは明らかにスタンスが違うティム・バートンのイタズラ映画。今後も楽しみな作家である。
余談1
最初、世界中でチョコ発売したのに、チケットが当たるのは白人ばっかかよ!!しかもアメリカに2枚!!とか思ったけど、その後の展開を観ると、白人で良かった・・・と思った。人種問題に配慮しての当選者選出だったのかもしれないですね。
余談2
ダニー・エルフマンの音楽は完璧だった。いくらなんでもそろそろオスカー取ってほしい作曲家なんだけど。
トーマス・ニューマンもJ.N.ハワードもアラン・シルベストリもそうだけどね
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自主映画撮ってます。松本自主映画製作工房 スタジオゆんふぁのHP
ただし、おとぎ話の住人が管理しているため、ひどく残酷な趣向となっている。
チャーリー(ジョニデ){←ウィリー・ウォンカの間違い}はピエロのような格好をしている。しかし彼はチョコレート工場の総支配人。
ここに悲劇がある。ピエロはサーカスの団長の言う事をよく聴き、団長のために働かねばならない。
しかしピエロが権力を握ってしまったため悪気のない残酷ショーの始まりとなる。
という話は映画のストーリーだけでなく、ティム・バートンの映画作りにもそのまま当てはまるように感じる。
ティム・バートンは本来、優秀なピエロとして大プロデューサーの下で働くべきだったが、気が付くとアメリカの映画監督の中ではスピルバーグに匹敵する権力者となってしまった。権力者となったピエロはチャーリー{←ウィリー・ウォンカの間違い}よろしく暴走し奇妙で残酷な映画を作るに至る。
素晴らしい特撮と素晴らしい音楽、素晴らしいセット、スターが主役で、ワクワクしてハラハラしてドキドキして、最後はホロリと泣ける映画だよ。テーマは家族愛さ。いっとくけど登場人物は一人も死なないよ。・・・などと語り、確かにその通りの映画ではあるが、観客たちが目にするものはとんでもない残酷ショー
「ブタめ」と罵られながらチョコレート漬けにされるデブ少年
リスの大群に集団暴行され嬲り者にされる少女
・・・たしかに誰も死なないが、チャーリー{←ウィリー・ウォンカの間違い}は基本、悪ガキなど死んでもいいと思っている。
なんとかしなきゃホントに死ぬよ、まあ死んでもいいけどね・・・と。ま、実際はギリギリ死なないようにしていたのかも知れないが、ワガママの代償として皆あまりに大きな仕打ちをうけている。
なんてものを見せるざます!!と怒るママたちと、その反面大喜びなガキたち。なによりティム・バートンがいたずら大成功と、いっしっしっと笑っている顔が目に浮かぶ。
(まあPG12か14くらいには指定されてるんだろうけど)
善人ぶった映画で人々に賞賛されようとするハリウッドのヒットメーカーたちとは明らかにスタンスが違うティム・バートンのイタズラ映画。今後も楽しみな作家である。
余談1
最初、世界中でチョコ発売したのに、チケットが当たるのは白人ばっかかよ!!しかもアメリカに2枚!!とか思ったけど、その後の展開を観ると、白人で良かった・・・と思った。人種問題に配慮しての当選者選出だったのかもしれないですね。
余談2
ダニー・エルフマンの音楽は完璧だった。いくらなんでもそろそろオスカー取ってほしい作曲家なんだけど。
トーマス・ニューマンもJ.N.ハワードもアラン・シルベストリもそうだけどね
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前作「ビッグ・フィッシュ」が穏やかなほうに振り子が振れてましたから、次回作は極めつけの悪趣味で振り切れちゃって欲しいもんです。
そうすれば、興行的批評的惨敗でハリウッドを追われて、バートン憧れのイギリスへ亡命できるってもんです(笑)。
てなわけで、コメントありがとうございました。
でもアメリカから出ちゃうと資金集めが大変そうで、姑息なテクニック重視でカンヌ狙う監督になっちゃったらイヤだなあ
ジョニデ&フレディ・ハイモアのコンビは『ネバーランド』に引き続いての
ものですが、私はお行儀のいい『ネバーランド』よりこちらの作品を支持します。
あの毒々しさが何とも味わい深いものでした。
この二人のコンビでもう一作品見てみたいものですね。
ダニー・エルフマンはこの作品でオスカーを取れるのではないでしょうか?
サントラも欲しいのですが、売りきれ店続出で、いまだに手に入りません。
あのゴールデンチケット当選の仕方が、人種問題を扱ったもの・・・と言う考えも面白いですね。この映画のテーマの1つに『家族愛』と言うのもありますから、チャーリー以外の子供達の仕打ちも案外『お菓子やゲームもいいけど、家族の事も考えなさい』と投げかけてるようにも・・・と考え過ぎ?(笑
>チャーリー(ジョニデ)はピエロのような格好をしている
↑ジョニデは確か、ウィリー・ウォンカでしたよ。(^▽^;)
すいません、ちょっと気になっちゃったので(汗
私もサントラ欲しいのですが、やっぱし売ってないんです。
ビッグフィッシュでだめだったからもうチャンスはないと思ってたけど、これはいけるかもしんないですね
>メビウスさま
ありゃりゃ
失敗失敗。チャーリーとウィリーをそこかしこで間違ってました。ご指摘ありがとうございました。チャーリーはフレディ少年のほうでした。
しかしピエロが権力を握ってしまったため悪気のない残酷ショーの始まりとなる。
面白い指摘ですね。私は、悪気アリアリと見ましたが・・・。
そのへん、すんごい奇妙で面白かったです
コメントありがとうございました