ブロガーによる00年代(2000~2009)の映画ベストテン
↑この度、「ブロガーによる00年代(2000~2009)の映画ベストテン」を選出しました。映画好きブロガーを中心とした37名による選出になります。どうぞ00年代の名作・傑作・人気作・問題作の数々を振り返っていってください
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個人的評価: ■■■■□□
[6段階評価 最高:■■■■■■(めったに出さない)、最悪:■□□□□□(わりとよく出す)]
M.ナイト・シャマラン監督。
みんなに好かれてアカデミー候補にまでなってしまった「シックスセンス」
しかしそれ以降は「アンブレイカブル」「サイン」「ヴィレッジ」「レディ・イン・ザ・ウォーター」「ハプニング」と、なにやら世間一般的には評価を下げ続けているのだが、逆に私なんかはむしろ「シックスセンス」以降の作品の方がはるかに好きで、シャマランの新作ときくと「絶対観たい!」と心から思う監督なのだ。
気のせいか、周りの数人がたまたまそうなのか、あるいは自分の思い上がりか、いわゆるシネフィルども(シネフィルきどり含む)たちの間にシャマラン偏愛が強いような気がする。
映画オタクたちの希望の星シャマランが3部構成のファンタジー超大作という、なにやらとってもミーハーねらいな大イベントに着手したことを聞き、シャマラニストたちは複雑な思いを抱いたことだろう。
ロード・オブ・ザ・リング以降のファンタジー大作ブームにのっかっただけみたいな印象。
ロード・オブですら冷めて見ていた自分にしてみると、どんなにうまく作ってもたいしたもんにはならないだろうと思うような企画。
しかもまた可哀想なことに、原作の原題が「AVATOR」だという不幸な偶然。
実際作品中でも「アバターだ」「アバターなのか」「アバターだと」みたいな台詞が多く、狙ったわけでもないのに二番煎じっぽく思われてしまう。
とはいえ、シャマランの新作であるからには見ないわけにはいかない・・・のだが、やっぱり想像の域を超えるようなものではなかった。
しかしシャマランとしてはやってみたい企画だったのだろう。
本作は火、水、土、気の四つのエレメントをあやつる者たちの物語だ。
過去のシャマラン映画といえば、スーパーナチュラルに関する物語だった。いずれも火、水、土、気のいずれかのエレメントに当てはめることができる
「シックス・センス」→気(実体があるようでない幽霊たち)
「アンブレイカブル」→水(ヒーローは水に弱かった)
「サイン」→水(宇宙人も水に弱かった)
「ヴィレッジ」→土(落とし穴とか土臭い集落とか)
「レディ・イン・ザ・ウォーター」→水と気と土の戦い(水の女が土の怪獣に襲われ空に逃げる)
「ハプニング」→気(空気を吸って死ぬ人々)
・・・あれ火がないや。
ああ、だから「エアベンダー」では火が悪者なんだ。
ということはエアベンダーはシャマランを象徴する「気、水、土」のエレメントと非シャマランたる「火」の戦いなのだ。
いやいやでも待て、「火」の国の人々は誰がどう見てもシャマランの故国インドの人たちっぽい人種だった。
これまでのシャマラン(気水土)vsこれからのシャマラン(火)の戦いになっているということか
作品としては、水の国の王女みたいな人と主人公の仲間との恋に実はスーパーロマンチストのシャマラン面目躍如を見たり、火の国の軍勢が攻めてくる前触れとして黒い灰が大量に降ってくる盛り上げ方に結果より前兆を楽しむシャマラン節が見えて爽快とか、評価できるところは多々あれど、まあ今のとこそんなたいしたもんではない。
しかし私は三部作に最後まで付き合うだろう。その最大の理由は第一部のどこにも出たがりシャマラン本人が出ていないからだ。必ず火の国の誰かの役で登場するはずだ。恐らく三部目で登場だろう。頼むから俺が出るまで観続けてくれというメッセージがシャマラン不在の第一部のラストシーンから聞こえてくるようだった。
[追記]
この映画は人生で二度目の3D鑑賞となった。
ちなみに一度目は1995年ごろ新宿の3D劇場でみたジャン=ジャック・アノー監督のアンデス山脈を越える郵便飛行機の話だ。
3D眼鏡をかけると色合いは全体的にグレーがかってきれいじゃないし、正直立体というより、うすっぺらい書割が前後何重かに配置されているだけのようにしか見えず、2D画面よりはるかに違和感のある印象。この違和感は95年ごろみた3Dの時も感じたもので10何年たってもまだ解消されないのかよ、と腹立たしく思った次第。
字幕は変に浮き出て見えてしまい読みづらいというか、目にうるさい。3D映画は吹き替えが前提だ。
色が汚い、似非3Dの違和感、字幕読みにくい、入場料金高い・・・といまのところ3D上映に魅力は何も感じない。つくづく「アバター」を2Dで観てよかったと思う。
********
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個人的評価: ■■■■□□
[6段階評価 最高:■■■■■■(めったに出さない)、最悪:■□□□□□(わりとよく出す)]
M.ナイト・シャマラン監督。
みんなに好かれてアカデミー候補にまでなってしまった「シックスセンス」
しかしそれ以降は「アンブレイカブル」「サイン」「ヴィレッジ」「レディ・イン・ザ・ウォーター」「ハプニング」と、なにやら世間一般的には評価を下げ続けているのだが、逆に私なんかはむしろ「シックスセンス」以降の作品の方がはるかに好きで、シャマランの新作ときくと「絶対観たい!」と心から思う監督なのだ。
気のせいか、周りの数人がたまたまそうなのか、あるいは自分の思い上がりか、いわゆるシネフィルども(シネフィルきどり含む)たちの間にシャマラン偏愛が強いような気がする。
映画オタクたちの希望の星シャマランが3部構成のファンタジー超大作という、なにやらとってもミーハーねらいな大イベントに着手したことを聞き、シャマラニストたちは複雑な思いを抱いたことだろう。
ロード・オブ・ザ・リング以降のファンタジー大作ブームにのっかっただけみたいな印象。
ロード・オブですら冷めて見ていた自分にしてみると、どんなにうまく作ってもたいしたもんにはならないだろうと思うような企画。
しかもまた可哀想なことに、原作の原題が「AVATOR」だという不幸な偶然。
実際作品中でも「アバターだ」「アバターなのか」「アバターだと」みたいな台詞が多く、狙ったわけでもないのに二番煎じっぽく思われてしまう。
とはいえ、シャマランの新作であるからには見ないわけにはいかない・・・のだが、やっぱり想像の域を超えるようなものではなかった。
しかしシャマランとしてはやってみたい企画だったのだろう。
本作は火、水、土、気の四つのエレメントをあやつる者たちの物語だ。
過去のシャマラン映画といえば、スーパーナチュラルに関する物語だった。いずれも火、水、土、気のいずれかのエレメントに当てはめることができる
「シックス・センス」→気(実体があるようでない幽霊たち)
「アンブレイカブル」→水(ヒーローは水に弱かった)
「サイン」→水(宇宙人も水に弱かった)
「ヴィレッジ」→土(落とし穴とか土臭い集落とか)
「レディ・イン・ザ・ウォーター」→水と気と土の戦い(水の女が土の怪獣に襲われ空に逃げる)
「ハプニング」→気(空気を吸って死ぬ人々)
・・・あれ火がないや。
ああ、だから「エアベンダー」では火が悪者なんだ。
ということはエアベンダーはシャマランを象徴する「気、水、土」のエレメントと非シャマランたる「火」の戦いなのだ。
いやいやでも待て、「火」の国の人々は誰がどう見てもシャマランの故国インドの人たちっぽい人種だった。
これまでのシャマラン(気水土)vsこれからのシャマラン(火)の戦いになっているということか
作品としては、水の国の王女みたいな人と主人公の仲間との恋に実はスーパーロマンチストのシャマラン面目躍如を見たり、火の国の軍勢が攻めてくる前触れとして黒い灰が大量に降ってくる盛り上げ方に結果より前兆を楽しむシャマラン節が見えて爽快とか、評価できるところは多々あれど、まあ今のとこそんなたいしたもんではない。
しかし私は三部作に最後まで付き合うだろう。その最大の理由は第一部のどこにも出たがりシャマラン本人が出ていないからだ。必ず火の国の誰かの役で登場するはずだ。恐らく三部目で登場だろう。頼むから俺が出るまで観続けてくれというメッセージがシャマラン不在の第一部のラストシーンから聞こえてくるようだった。
[追記]
この映画は人生で二度目の3D鑑賞となった。
ちなみに一度目は1995年ごろ新宿の3D劇場でみたジャン=ジャック・アノー監督のアンデス山脈を越える郵便飛行機の話だ。
3D眼鏡をかけると色合いは全体的にグレーがかってきれいじゃないし、正直立体というより、うすっぺらい書割が前後何重かに配置されているだけのようにしか見えず、2D画面よりはるかに違和感のある印象。この違和感は95年ごろみた3Dの時も感じたもので10何年たってもまだ解消されないのかよ、と腹立たしく思った次第。
字幕は変に浮き出て見えてしまい読みづらいというか、目にうるさい。3D映画は吹き替えが前提だ。
色が汚い、似非3Dの違和感、字幕読みにくい、入場料金高い・・・といまのところ3D上映に魅力は何も感じない。つくづく「アバター」を2Dで観てよかったと思う。
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