2005年に公開された外国映画のうち、私が映画館で鑑賞したのは49作品(リバイバル上映と短編除く)
マイベスト10は以下のようになります
2005年12月公開の「ある子供」を2006年1月に観まして、めちゃくちゃ面白かったので、記事を一部修正しています。
1位 エレニの旅 [ギリシャ](テオ・アンゲロプロス)
2位 ミリオンダラー・ベイビー [アメリカ](クリント・イーストウッド)
3位 サマリア [韓国](キム・ギドク)
[ここまで不動のベスト3]
4位 コーラス [フランス](クリストフ・バラティエ)
[ありがちな映画だが、本年度一番涙が流れた]
5位 ある子供 [ベルギー](ジャン=ピエール & リュック・ダルデンヌ)
6位 バッド・エデュケーション [スペイン](ペドロ・アルモドバル)
[フーとかフォーとか言ってる芸人よりアルモドバルの映画の方がすさまじくハードゲイだ]
7位 ヒトラー~最期の12日間~ [ドイツ](オリヴァー・ヒルシュビーゲル)
[歴史映画好きにはたまらない一品でした]
8位 ヴェラ・ドレイク [イギリス](マイク・リー)
[イメルダ・スタウントンの奇跡の名演と、エモーショナルな演技引き出すマイク・リーの天才芸]
9位 エターナル・サンシャイン [アメリカ](ミシェル・ゴンドリー)
[脚本面白かった]
10位 ドミノ [アメリカ](トニー・スコット)
[トニーLOVE]
次点 アビエイター [アメリカ](マーティン・スコセッシ)
[見終わった直後の興奮ぶりなら本年度No.1。スコセッシとディカプリオのバカっぷりが気持ちいい]
簡単にまとめると、今年はヨーロッパ映画が面白すぎた一年だった。安定一位と思えるイーストウッドのアカデミー受賞作も、アンゲロプロスの前には色あせて見える。
フランス、ドイツ、イギリス、スペイン、ベルギーがそれぞれ一ひねりも二ひねりもある傑作を繰り出し、ストレートなアメリカ映画を凌駕した。
アジアの映画が(そんなに見てないってのもあるけど)パッとしない。韓国映画の質的ピークも去年で終わりのようであるが、それでも「サマリア」なんて傑作がポンっと出てくるところが、羨ましい。
ちなみにアメリカ映画だけなら
1位ミリオンダラー…、2位エターナル…、3位ドミノ、4位アビエイター
ときて
5位 キング・コング
6位 宇宙戦争
7位 コーヒー&シガレッツ
8位 愛についてのキンゼイ・レポート
9位 ネバーランド
10位 ティム・バートンのコープス・ブライド…これだけでもベスト10の名に恥じない傑作ぞろいだが、ヨーロッパ勢の勢いにことごとく押し出された感じ。
他にアメリカ映画以外で、ベストに入れたかったのは
「皇帝ペンギン」「モーターサイクル・ダイアリーズ」「亀も空を飛ぶ」
ベストってほどじゃないけど妙に好きな映画が「スパイ・バウンド」・・・
*******
私的個人賞
監督賞 テオ・アンゲロプロス 「エレニの旅」
脚本賞 ペドロ・アルモドバル 「バッド・エデュケーション」
作曲賞 ダニー・エルフマン 「チャーリーとチョコレート工場」
俳優関係はこちら→2005年の良かった俳優さんたち
*******
なお、ワースト
1位 サスペクト・ゼロ[これほど面白くもなんともない映画もめずらしい]
2位 ステルス[アホだぜ]
3位 ライフ・イズ・ミラクル[色んなもののっけすぎて味の分からなくなったパフェ]
4位 サイドウェイ[アカデミー候補作にはいつも一つくらい全く自分とあわないものがある]
5位 セブン・ソード[つまらないのもツイ・ハーク流かも]
********
ベストでもワーストでもないけど、一言
「スター・ウォーズ」→「なぜアナキンはジェダイを裏切ったの?」「それはね、ダースベイダーだからさ」・・・と原因と結果の違いも分からなくなってしまうくらい映画作家として衰え、CG以外見るべきところが何もない空虚な映像ショー。それにくらべりゃ、トム・クルーズがティム・ロビンスをぶち殺すシーンの苦悩を描き説得力も抜群だったスピルバーグの方が、はるかに"映画監督"として観る価値を持っていたよ。
スコット兄弟も明暗を分けた。兄貴リドリーの史劇の空っぽさに比べ、同じ空っぽでもありとあらゆるカットに手を加え編集でぐちゃぐちゃにしてしまう弟トニーの賞金稼ぎ映画の方が、ずっとずっと刺激的。
ちなみに全作鑑賞リストはこちら→2005洋画鑑賞リスト
日本映画ベストはこちら→2005邦画マイベスト
愛すべきバカ映画を個人的に勝手に讃えるバカデミー賞2005はこちら→Stud!o Yunfat選出 2005年度バカデミー賞
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自主映画撮ってます。松本自主映画製作工房 スタジオゆんふぁのHP
マイベスト10は以下のようになります
2005年12月公開の「ある子供」を2006年1月に観まして、めちゃくちゃ面白かったので、記事を一部修正しています。
1位 エレニの旅 [ギリシャ](テオ・アンゲロプロス)
2位 ミリオンダラー・ベイビー [アメリカ](クリント・イーストウッド)
3位 サマリア [韓国](キム・ギドク)
[ここまで不動のベスト3]
4位 コーラス [フランス](クリストフ・バラティエ)
[ありがちな映画だが、本年度一番涙が流れた]
5位 ある子供 [ベルギー](ジャン=ピエール & リュック・ダルデンヌ)
6位 バッド・エデュケーション [スペイン](ペドロ・アルモドバル)
[フーとかフォーとか言ってる芸人よりアルモドバルの映画の方がすさまじくハードゲイだ]
7位 ヒトラー~最期の12日間~ [ドイツ](オリヴァー・ヒルシュビーゲル)
[歴史映画好きにはたまらない一品でした]
8位 ヴェラ・ドレイク [イギリス](マイク・リー)
[イメルダ・スタウントンの奇跡の名演と、エモーショナルな演技引き出すマイク・リーの天才芸]
9位 エターナル・サンシャイン [アメリカ](ミシェル・ゴンドリー)
[脚本面白かった]
10位 ドミノ [アメリカ](トニー・スコット)
[トニーLOVE]
次点 アビエイター [アメリカ](マーティン・スコセッシ)
[見終わった直後の興奮ぶりなら本年度No.1。スコセッシとディカプリオのバカっぷりが気持ちいい]
簡単にまとめると、今年はヨーロッパ映画が面白すぎた一年だった。安定一位と思えるイーストウッドのアカデミー受賞作も、アンゲロプロスの前には色あせて見える。
フランス、ドイツ、イギリス、スペイン、ベルギーがそれぞれ一ひねりも二ひねりもある傑作を繰り出し、ストレートなアメリカ映画を凌駕した。
アジアの映画が(そんなに見てないってのもあるけど)パッとしない。韓国映画の質的ピークも去年で終わりのようであるが、それでも「サマリア」なんて傑作がポンっと出てくるところが、羨ましい。
ちなみにアメリカ映画だけなら
1位ミリオンダラー…、2位エターナル…、3位ドミノ、4位アビエイター
ときて
5位 キング・コング
6位 宇宙戦争
7位 コーヒー&シガレッツ
8位 愛についてのキンゼイ・レポート
9位 ネバーランド
10位 ティム・バートンのコープス・ブライド…これだけでもベスト10の名に恥じない傑作ぞろいだが、ヨーロッパ勢の勢いにことごとく押し出された感じ。
他にアメリカ映画以外で、ベストに入れたかったのは
「皇帝ペンギン」「モーターサイクル・ダイアリーズ」「亀も空を飛ぶ」
ベストってほどじゃないけど妙に好きな映画が「スパイ・バウンド」・・・
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私的個人賞
監督賞 テオ・アンゲロプロス 「エレニの旅」
脚本賞 ペドロ・アルモドバル 「バッド・エデュケーション」
作曲賞 ダニー・エルフマン 「チャーリーとチョコレート工場」
俳優関係はこちら→2005年の良かった俳優さんたち
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なお、ワースト
1位 サスペクト・ゼロ[これほど面白くもなんともない映画もめずらしい]
2位 ステルス[アホだぜ]
3位 ライフ・イズ・ミラクル[色んなもののっけすぎて味の分からなくなったパフェ]
4位 サイドウェイ[アカデミー候補作にはいつも一つくらい全く自分とあわないものがある]
5位 セブン・ソード[つまらないのもツイ・ハーク流かも]
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ベストでもワーストでもないけど、一言
「スター・ウォーズ」→「なぜアナキンはジェダイを裏切ったの?」「それはね、ダースベイダーだからさ」・・・と原因と結果の違いも分からなくなってしまうくらい映画作家として衰え、CG以外見るべきところが何もない空虚な映像ショー。それにくらべりゃ、トム・クルーズがティム・ロビンスをぶち殺すシーンの苦悩を描き説得力も抜群だったスピルバーグの方が、はるかに"映画監督"として観る価値を持っていたよ。
スコット兄弟も明暗を分けた。兄貴リドリーの史劇の空っぽさに比べ、同じ空っぽでもありとあらゆるカットに手を加え編集でぐちゃぐちゃにしてしまう弟トニーの賞金稼ぎ映画の方が、ずっとずっと刺激的。
ちなみに全作鑑賞リストはこちら→2005洋画鑑賞リスト
日本映画ベストはこちら→2005邦画マイベスト
愛すべきバカ映画を個人的に勝手に讃えるバカデミー賞2005はこちら→Stud!o Yunfat選出 2005年度バカデミー賞
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私も「エレニの旅」を(東京で)観て大いに心揺さぶられました。
続編が大変楽しみです。
久々に本格的な映画を観たような気がして,こちらのブログを拝見したところ,今年は,他にも欧州系の名画が出ていたのですね。
離島生活だと,斉藤さんが上位に挙げておられる作品が掛かることはないので,非常に不便でなりません。
ちなみに,大阪と並んで松本でも「エレニの旅」の再演がされるようですね。
ひょっとして斉藤さんが上演の仕掛け人とか??
奄美からはるばるコメントありがとうございます。
私は仕掛け人でも仕置人でもありません。
ただの観客です。
時々、東京か名古屋に行ってミニシアター鑑賞をしております。
もっと近いといいんですけどね
やはり、今年、あの慟哭を越えるものはありませんでした。凄かったと思います。
いかんせん、配給会社の関係でForumで出来なかったのがあまりに悔しく。七日町のミューズで、3人くらいで見ました。山形では圧倒的に見た人は少ないでしょう。
どこでやろうとも、アンテナ伸ばしていれば見るはずなのですが、山形の人はFに大分洗脳されてしまってますからね・・・。
他にもヨーロッパ映画が素晴らしく、2005年はヨーロッパ年でした。同感です。
エレニの映画評、やっぱり書けませんでした。
もう一度観たいです。
ミューズは今でも頑張っているのですね。
あそこは小津や小川伸介の全作上映やったり、色々お世話になりました。フォーラムが巨大化して相対的に影が薄くなったのでしょうか?
それでも「エレニ」もってくるとは、流石ですね
>マダム・クニコさま
「サマリア」も観てたんですね。ベスト3同じで"同志"と呼びたいです。
「エレニの旅」2006年1月に松本で再上映するんですよ。僕もまた見ます。2006年もベスト1にしたりして
「エレニの旅」は見られた方は本当に評価が高いですね。私に合ってるかは微妙な気もするのですが一度観てみたいです。
ベスト10を拝見して、たましょく
未見の作品が多く、これから時間を見
つけて、少しでもレンタルでカバー出来
ればと。
SWと宇宙戦争の比較、納得の出来る
モノでした。なるほど、確かにそーです
ね。それでも、やはりシリーズ通しての
思い入れが強かったです。
でも、運命じゃない人、リンダ×3、パッチギ、エターナル・・と好きな映画結構かぶってるじゃないですか
トラバどうもでした
>たましょくさま
レンタルでいっぱい見てくださいね
SWは全部ひっくるめて評価しないといかんのでしょうね
ワーストの方に興味が行ってしまいます。
私も来年からワーストも決めようかな(笑)
順位は違っても同じ映画が選ばれていると嬉しいですね。
SWには個人的に思い入れが強いので、2位に入れちゃいました。
ベスト1の「エレニの旅」は、結構みなさんベスト映画に挙げられてて、とても観たくなってます!
邦画でベストに挙げられてる「リンダリンダリンダ」
もかなり好きな作品でした!
今年もどうぞよろしくお願いします!
いろんな人のワーストランキングも見たいですね
>kazuponさま
エレニ素晴らしいです。長いので見る時は少々の気合いと前日はゆっくり睡眠
順当といえば順当ですが、なかなかのベスト10でしたよ~。
「エレニの旅」は、10点、9.5点、9点、9点という、マチアキのかくし芸大会のような高評価です。もちろん選者単価が一番高いです。
おおお・・・邦画・洋画ともに細かい評価で参考になります。
ミリオンダラーを色褪せさせた『エレニの旅』。未見なのでチェックチェック♪
すごく面白い企画でした。みんなでフォーマット統一してやってみたいですね
>KUMA0504さま
あなたもエレニ信者ですな
>メビウスさま
ミリオンダラーも相当すごい映画なんですけどね
>halさま
できればでかい画面で見て欲しい映画です。家でごろごろしながら見てると眠くなるかもしれないので気をつけて気合いを入れて・・
私はコーヒー&シガレッツ好きです