選挙だから書く、私が自民党を支持しない理由vol.3

日本国憲法第99条
天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ。

自民党改憲草案
全て国民は、この憲法を尊重しなくてはならない
国会議員、国務大臣、裁判官その他の公務員はこの憲法を擁護する義務を負う

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微妙な追加、修正だが
自民党改憲草案で最大の問題ではないかと思うのが99条改憲案だ。

私が自民党を支持しない1番の理由は、彼らの目指す国家像と私が理想とする国家像とがあまりに異なるから。
国は国民のためにあるのであって、国民が国のためにあるのではない。

その根本の国家像が全く違うことを示唆しているのが自民党の99条改憲案だ。

実は9条よりはるかに大きな問題ではないかと思っている。

現憲法は主権者たる国民が国に対してこの約束事を守りなさいと突きつける形のものだ。それは99条に国民が明記されていないことに現れている

しかし自民党草案では、国から国民への命令という形に変えられている。
そして天皇の憲法擁護義務を外している。自民新憲法では主権者が誰なのか曖昧だ。
（一応自民案でも第1条でさりげなく主権が国民にあることを書いてはいるが、現憲法の前文にある「主権が国民あることを宣言し」を削除して前文から主権者の記載をなくしている）

現憲法では国民は国よりエラい
自民憲法では国の方が国民よりエラい

こうした上から命令口調は自民案のあちこちに散見される

例えば自民案の新第3条
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国旗は日章旗とし、国家は君が代とする
日本国民は、国旗及び国歌を尊重しなくてはならない
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国旗国歌の規定はまあいい
問題は続く命令形のところだ。
愛国心って憲法で命令されて従うもの？
強制されることなく日本を愛する気持ちが自然と国旗や国歌への誇りになるような国を作ることが政治家や天皇の責務ではないか？
別に述べるが自民案新24条も
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家族は互いに助けあわなければいけない
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とかうるせえよ

国が国民に命令し、国民がそれに従う
国の命令は「愛」にまで介入する

そんな命令国家の自民日本なんて真っ平御免だ
安倍の決めた「令和」の本当の意味も透けて見えてくる

自民党改憲草案はこちらで。サヨクのページでなく自民党のホームページです。