転生の宴

アヴァロンの鍵対戦会「一番槍選手権」を主催するNishiのブログ。最近はDIVAとDBACのプレイが多めです。

再放送:「ミイラくん」第1話「すもう」

2017-04-01 00:00:00 | 創作物(M・o・Aちゃん他)
<<<再放送:「ミイラくん」第1話「すもう」>>>

◎「ミイラくん」とは

「ミイラくん(原題:Mumie Chlapec)」は、60年台にチェコに渡った2人の日本人兄弟「円 大地(まどか だいち)」「円 光二(まどか こうじ)」によって作られた人形アニメです。日本でも70年台に放送されたことがあるので、ご存知の方も多いでしょう。

本作はアパート暮らしのミイラの男の子「ミイラくん」と、その隣に住むカラス「カラスマドウ」が様々な遊びやスポーツをするというもので、本国チェコでは今でも最新作が作られている人気シリーズです。

原作はBGMのみで台詞のないサイレント映画形式でしたが、日本で放送された時には、当時人気のアナウンサー「山田 三郎(やまだ さぶろう)」による実況風のナレーションが付けられました。初期シリーズ終了と共に国内での放送も終了し、日本では長らく忘れ去られていましたが、最近になってその実況版のフィルムが発見されました。その独特な雰囲気を持つ実況内容から、国内だけでなく本国チェコからも注目を集めています。

今回はその日本版から、第1話「すもう」の実況部分を紹介します。

◎おもな登場人物

○ミイラくん(Mumie)



マンションで一人暮らしをしているミイラの男の子。
全身が包帯で覆われているが、
目と口の部分が開いており、
包帯の先が舌の様に伸びているのが特徴。

カラスマドウが持ちかけてきた遊びにすぐに乗っかり、
毎回ひどい目に遭うというのが基本的な流れ。
それでもカラスマドウを特に恨むということもなく、
次の回には普通に一緒に遊んでいる。

○カラスマドウくん(Vrana)



ミイラくんの隣の部屋に住んでいるカラス。
魔法使いのような三角帽が特徴だが、
特に魔法を使う描写は無い。

暇を持て余しているミイラくんに遊びやスポーツの話を持ち掛けてくるが、
ミイラくんが酷い目に遭う一方で、
自身はうまく危険を避けている。

なお日本版での「カラスマドウ」の名前は、
実況の山田氏によるアドリブである。

――

(オープニングBGM)

(テロップ:「ミイラくん」)

(テロップ:「すもう」)

部屋でくつろいでいるミイラくん。
テレビを視て楽しそうです。

視ているのはミイラくんの大好きな相撲中継。
結びの一番、ポメの富士とハッパの花の取り組みは、
ポメの富士が豪快な上手投げを決めて勝利。
ミイラくん、大喜びです。

おっとここで呼び鈴。
ドアを開けると出てきたのはお隣さんのカラスマドウくん。
その羽にはチラシが握られています。

公園で明日行われるの相撲大会のチラシの様です。
あのポメの富士も来るとわかって、
ミイラくん、やる気を出した様です。

早速テーブルとテレビを片付けて、
どうやら稽古を始める様です。
床の絨毯が丁度土俵みたいに丸く、
すっかり乗り気になってきました。

土俵に入ろうとしたカラスマドウくん、
おっとここでミイラくんが引き止めました。
どうやら塩撒きから始める様です。

ミイラくん、キッチンに向かいますが、
残念ながら塩は丁度切れていました。
これはショックが大きい。

そこにカラスマドウくんが持ってきたのは、
どうやら粉石けんの様です。
成る程、見た目は塩みたいですし、
掃除の時にも便利そうです。

ともあれ準備も出来たので改めて土俵入りです、
ちゃんと塩、もとい粉石けんを撒いて、
と勢い余ってカラスマドウくんの頭にかけてしまいました。
すっかり真白です。
流石にこれはミイラくんが悪い。

気を取り直していよいよ稽古開始。
はっけよい、のこった。
はっけよい、のこった。
はっけよい、のこった。
うーん、駄目です。
ミイラくん、頭から転んでばかり。

空を飛べるカラスマドウくんを、
ミイラくんはうまく掴むことが出来ません。
相撲で空を飛ぶのは反則なので、
このままでは稽古になりません。

どうやら羽が伸びすぎていた様です。
ハサミを使って少し切って飛びづらくしてから、
改めて稽古開始です。
はっけよい、のこった。
今度はちゃんと四つに組むことが出来ました。

お互い力のこもった稽古です。
部屋もまるで地震になった様、
おっとここで棚の花瓶が倒れました。
床が一気に水浸しに、
そしてそれが粉石けんと混じり、
どんどん泡が出てきます。

ご覧ください、
あっという間に部屋が天井まで泡で満たされてしまいました。
こうなったら部屋の中を泳いで行くしかありません。

おっと換気扇のスイッチが入りました。
これで部屋の泡を外に追い出せます。
どんどん泡が吸い出されて、
残ったのは泡の塊、いやカラスマドウくんです。、
どうやらスイッチを入れたのは彼だった様です。

一方テレビの側にも泡の塊が、
と思ったらこちらはミイラくん。
すっかり疲労困憊の様子です。

ふとテレビを点けると丁度ニュースの時間です。
相撲部屋での稽古が映し出されています。

柱に向けてひたすら突張りを続ける相撲取り達。
ミイラくんも見よう見まねで突張りを繰り出しています。

カラスマドウくんも気になってやって来ました。
二人そろって突張りの稽古です。

そして次の日。
相撲大会にやってきたミイラくんです。
最初の相手は、何と昨日優勝を果たしたポメの富士です。
ミイラくんの半分の背丈しかありませんが、
昨日の稽古の成果を出す時です。

見合って見合って、
はっけよい、のこった。
ポメの富士、素早くミイラくんの懐に飛び込み、
そして、一気に巨大化。
ミイラくん、一発で弾き飛ばされ、
どんどん飛んで、窓を突き破って、
自分の部屋まで飛ばされてしまいました。

更にテレビにぶつかって、
壊してしまいました。
これでは大好きな相撲が見られません。

しょげかえっているところに、
窓からカラスマドウくんがやってきました。
くちばしに加えているのは、
参加賞の紙相撲セットの様です。

早速組み立てて、
紙相撲を始めます。
テレビが直るまで、
暫くはこれで楽しめそうです。

(2人が紙相撲を続ける中、クレジットがスクロールで現れる)

(エンディングBGM)

(テロップ:「おわり」)

――

(本記事の画像©SEGA)

――

◎おまけ:M・o・Aちゃんが何か言う



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