以下は2021年2月11日に産経新聞出版から、中国の電撃侵略2021-2024,と題して出版された、門田隆将と石平の対談集からである。
現在の日本を代表する気鋭の評論家である御両名の最新著作である。
日本国民のみならず世界中の人たちが必読である。
中国が隣国として存在している日本国民全員は今すぐに最寄りの書店に向かわなければならない。
彼らならではの中国についての世界最高レベルの真実の解明である。
世界の人たちには私が出来るだけ知らしめよう。
現在の日本を代表する気鋭の評論家である御両名の最新著作である。
日本国民のみならず世界中の人たちが必読である。
中国が隣国として存在している日本国民全員は今すぐに最寄りの書店に向かわなければならない。
彼らならではの中国についての世界最高レベルの真実の解明である。
世界の人たちには私が出来るだけ知らしめよう。
「人類運命共同体」へ突き進む
門田
習近平主席は2017年1月18日にジュネーブの国連欧州本部で「人類運命共同体」をテーマに演説しました。
「保護貿易主義や孤立主義は誰の利益にもならない」「大国は中小国家を対等に扱うべきで、自国の意思を押し付ける覇権者となるべきではない」とアメリカのトランプ政権を睨んで強調し、中国がリーダーとしての役割を果たすとまで述べました。
中小国家を世界で最も"蹂躙”している当事者がそう言ってのけるのですから言葉を失いました。
石平
石平
2020年9月21日にまた習近平主席は、国連の創設75年を記念する高官級会合で、今度はビデオ演説を行ったのですよ。
ビデオ演説は大したことは何も言っていませんが、後になって中国の国連大使が人民日報で談話を発表したのです。
それはなんと習主席のビデオ演説は今後の国連に方向性を示したというもの。国連ですよ。
国連の方向性が習近平によって示されたと彼らは堂々と言っているのです。
彼らが目指しているのはこれですよ。
門田
中国に従うか、従わないかの二つしかないということを提示していますね。
石平
最悪の場合はその二者択一になるということです。
彼らは段階的にやっています。
今、香港を取った。では、あと4年間で台湾を取ってしまおう。
じゃあ、次のステップは何かというと「人類運命共同体」です。
香港も取って、台湾も取って、日本、アジア全体を取る。それをさらに広げる。
2020年の1年間の変化でそういう最悪の事態、悪夢のような将来がちらちらと見えてきたというのが私の危機感。
「危機」で終わらないかもしれません。
門田
今の石平さんの話を聞いていて思うのは、なぜ、日本も世界もこれに気がつかないのかということなのですよ。
石平
うん、そう。
門田
中国共産党、そして習近平主席。彼らはこの野望を、昔は「韜光養晦」で隠していたわけです。
衣の下の鎧を隠していたのですが、それなら騙される人がいても仕方がありません。
でも、今はもう、その衣も脱ぎ捨てているのですからね。
中国は「中華帝国の野望」を実は隠してない。
これまでも述べたとおり、習近平主席は「中華民族の偉大なる復興」を掲げ、2049年までに世界の覇権を奪取すると言ってるわけです。
習近平主席は17年に党大会で「2049年までに中国を社会主義強国にする」と述べています。
マイケル・ピルズペリー氏は、中国は「中国共産党 革命100周年に当たる2049年までに、世界の経済・軍事・政治のリーダーの地位をアメリカから奪取する」戦略を立てていると明らかにしました。
しかも中国はご丁寧に「百年の恥辱を晴らす」とはっきり言ってくれている。つまり、きちんと野望を明らかにしてくれているのです。
そしてその通りに進め、結果を見事に出しているわけです。
石平
尖閣諸島周辺や南シナ海の状況を見れば明らかですね。