文明のターンテーブルThe Turntable of Civilization

日本の時間、世界の時間。
The time of Japan, the time of the world

G8から帰ってきてからの菅直人…心の準備がなされていなかったから完全に財務省に取り込まれたわけです

2022年02月17日 10時48分02秒 | 全般

以下は、2018年12月19日に出版された下記の本からである。
日本国民のみならず世界中の人達が必読。
見出し以外の文中強調は私。

財務省の外堀内堀の埋め方
田村
ただし今回の「消費増税の表明」のように財務省主導で様々に”雰囲気づくり”が行われています。
消費増税の最終判断ではないにもかかわらず大々的に報道されました。
高橋 
財務省はこういうのがうまいんですよ。
少しずつ確保して、安倍総理を孤立させているのです。
社長が全てなんでも思うようにできるかといったら案外できないところがあるでしょう? 
確かに2回は延期して財務省は負けた。
でも財務省は負け方がうまくて、100%は負けないんです。
私はもう少しひっくり返そうと思っているんだけど、なかなか大変な状況ではあります。
田村 
外堀内堀と埋められてしまったということですか。
高橋 
内堀の半分くらい埋まったかな。
田村 
財務官僚は何のためにサボタージュするのか、一般の国民はまったく理解ができないんですよ。
高橋 
省是ですね。消費税については財務省の中では省是と言えます。
入省したら消費税のいい話を山ほど聞かされますよ。
私が大蔵省に入ったのは1980年ですが、私が入ってすぐに大平正芳総理が亡くなったんです。
大平氏はもともと大蔵官僚だったから、消費税をやりたかった。
それが遺言のようにずっと残っている。
大平氏が亡くなったときに、省是になったんですよ。
親財務省の政治家は実は多いんです。
言うことを聞いてくれたらメリットを与えますよと財務省は簡単に言えるからで、それでほとんどの政治家が落ちる。
自民党の中で落ちないのは党人派の人だけです。
田村 
宏池会は?
高橋 
宏池会の人はかなり落ちる。
そもそも党人派が多いのは清和会でしょう? 
清和会では落ちない人もかなりいました。
それから中曽根康弘氏も落ちなかったと。
政治家で準備ができていてしっかりしている人は落ちない。
でもあまり準備ができていない人は落ちるんです。
竹下登氏は完璧に落っこちた(笑)。
田村 
そうですね(笑)。
竹下政権の1988年に消費税法が成立し、89年に3%の消費税増税。
高橋
竹下氏は最初から増税を「やりたい」と言っちゃったでしょ。
でもあれはまだバブルのときだったから、増税を言い出す環境としてはそれほど間違っていないんです。
バブルだから冷や水をかけた方がいいというレベルのときでした。
それはそれで正当化できますが、94年は完璧にアウトです。
村山富市氏のときですが、政権の不慣れに大蔵省が完全につけいったわけです。
田村
税制改革関連法が成立して消費税5%への引き上げが決まった。
高橋
細川護熙氏のときには、7%の国民福祉税の構想を発表したでしょう?
あれは財務省が操作して言わせたわけです。
消費税増税のためには政権を何度つぶしてもいいんですよ。
田村
実際、細川政権は構想発表を翌日に撤回して、1年もしないうちに政権は終わりました。
弱い政治家もメディアも搦め捕られる
高橋
その後に村山富市氏が大蔵省にうまくやられたんですよ。
橋本龍太郎氏が首相になったときはすでに増税が決まっていたから手遅れで、気の毒でしたね。
橋本氏は怒っていましたが、村山氏が決めてしまったのだから仕方がない。
今回もそのときと同じ財務省のやり方なんです。
つまり、民主党の野田佳彦氏が総理のときに増税について全部決めたわけ。
あれでアウトなんですよ。
田村
今回の安倍政権における増税は、村山政権につけいって橋本政権に増税させた大蔵省の手法と同じということですね。
高橋
そう。
弱い政権のときにつけいる。
弱い政権のときは財務省の言うことをするする聞いちゃう。
そして、政権は増税の踏み台になって潰れる。
こういう歴史を政治家は学ばないのかなあ。
田村
それをメディアが大応援する。
高橋
新聞は軽減税率を頂くからです。
軽減税率の対象は飲食料品と新聞ですよ。
とんでもない話でしょう。米・味噌・醤油くらいまではわかるけど、新聞は異様にそれらと距離がありますよね(笑)。
これを食わされたらアウトなんです。
特に読売新聞は、もし軽減税率を頂けなくなったら大変なことになるという危機意識が非常にありますよ。
田村
押し紙問題ですね。
実売部数以上に発行して販売店に押しつける新聞を押し紙と言います。
産経新聞は押し紙をなくしましたけど。
高橋
広告を取るために新聞は一定の部数が必要だから売れていなくても刷る。
それが押し紙。
田村
その押し紙についても消費税を払うことになるわけだから負担が大きい。
実際は売れていないわけですから。
高橋
読売新聞は販売部数が多いので、経営上の問題になります。
それは必死でしょう。
こんなことはどこも報道しないから、どんどん財務省に外堀も内堀も埋められるわけです。
ちなみに押し紙は販売店に押しつけられた後、どこに行っているかというと、アマゾンで犬や猫のトイレ用の紙として売られている(笑)。
私は犬を飼っていたときにはお世話になり、ありがたかった。
田村
それは記者としては悲しいものがある(苦笑)。
自社の経営上の目先の利益に縛られて、軽減税率を受けられるから増税やむなし、と動くのは言論機関としては大変な読者への裏切りですね。
私は、記者としてスジを通すべきだと産経社内でも主張し、編集局のほうでも私の増税反対論を1面で堂々と載せる。
押し紙は、販売部数の虚偽情報に端を発しているのだから、社会の公器、新聞として是正すべきです。
高橋
安心してください。
犬のトイレ用の紙として売られているのはほとんどは朝日新聞だから(笑)。
朝日新聞は本当にアマゾンでたくさん売られていました。
田村
財務省はなぜ消費税ばかりにこだわる?
高橋
消費税は、理論的に言うと非常に徴税コストが安く、税制としてはよくできています。
さらに、実は脱税の牽制効果があり、さらに脱税されてもどこかで帳尻があう税制なのです。
多くの財務官僚が、これはすばらしいと感化されるのは事実。
田村
日本経済の復活を放り出して、感化もないでしょうよ。
高橋
田村さんのおっしやっているのはタイミング論ですが、財務官僚はタイミング論をしていたら永遠に増税できないと思っているんです。
少なくとも私は「バブルのときには消費増税は正当化できる」ときちんとタイミング論を言っているんですが、彼らは違う。
田村
デフレ圧力があるときに消費増税をすべきではない。
簡単な話ですよ。
高橋
財務省は景気なんて考慮していないんですよ。
野田政権のときに消費税を上げる法律をつくったんですが、そもそも税制は毎年決めるものなんです。先を見越してといってもせいぜい2年くらいのものです。
ですから野田政権のときには、かなり先の消費増税を決めたということで、あれはないと思います。
財政の単年度主義からものすごく逸脱している。
先の景気がどうなるかわかるわけがないですから。
ここから考えても、消費増税をするにあたって景気は考慮していないとわかります。
菅直人氏の語学力と財務省
田村
野田政権のときは財務省に日経、朝日、毎日と論説委員がみんな誘導されていました。
一番ひどかったのは、やはり日経新聞です。
民主党の野田政権、その前の菅直人政権から「日本はギリシャになる」と菅直人氏に言わせるような紙面作りをずっと日経は行ってきたわけです。
後ろに明らかに財務官僚の誘導がある、示唆があるというふうにみて当然でしょうね。
高橋
菅直人氏はもう少し抵抗するかなと思っていたんですが、1、2週間で落ちたね(笑)。
「市民運動家」なんて言っているんだから、もう少し格好よく抵抗してよ、と。
簡単に落ちていいのか、と思いましたね。
田村
第4列の男(笑)
高橋
そう、本当のガチンコにいかない人なんでしょうね。
田村
どこで菅直人氏が落ちたとわかったの?
高橋
官邸に誰を入れるか見ていればわかります。
すぐ財務省の人を入れましたから。
さらに菅直人氏が決定的だったのは、全く語学ができないこと。
すると当時はG8ですが、G8に行ったときは、もう落ちるしかないんですよ。
なぜならG7やG8ではみんな英語で話します。
フランスやドイツ、イタリアの財務大臣くらいだったら英語ができるんです。
菅直人氏はヒアリングもダメなので、通訳をする財務省の官僚がべ夕に張り付いた。
そこでたぶん官僚が適当なことを言ったんです(笑)。
そういうときにギリシャの話などを吹き込まれる。
案の定、G8のあとに、しきりにギリシャを言い出した。
日本の新聞は報道しなかったんですが、G8で全体写真を撮りますよね。
その写真に収まっている人の中で、菅直人氏だけが通訳のイヤホンをつけているんですよ(笑)。
こういうのを報道すればおもしろいしよくわかるのに、なぜかやらないんですよねえ。
田村
産経は報道しそうですけれども。
高橋G8のホームページにそういう写真があるのですから、それを使えばいいのにと思いましたが、どこも報道しない。
自国の総理があれでは格好悪いというのもあるのでしょうけれども。
話を戻すと、G8から帰ってきてからの菅直人氏は行く前と全く違っています。
心の準備がなされていなかったから完全に財務省に取り込まれたわけです。
ある知り合いの政治家が私に「財務省に巻き込まれないためにどうしたらいいか」とアドバイスを求めてきたんですが、実はそれは簡単。
通訳を自前で連れて行けばいい。
だから私は「この人を連れて行ってください」と通訳を紹介したんです。
田村
なるほど簡単。
高橋
そう。
カネで力夕がつく。
せいぜい2日か3日、通訳を拘束するという話でしょう。
カネを払えば財務省に取り込まれないんだから払えばいいんですよ。
連れて行かない場合、財務省の秘書官が通訳をすることになる。
当然、取り込まれます。
田村
G7には自前で通訳をつける。
徹底したほうがいいね。
「野田君を染めあげてくれ」
高橋
「カネを払ってでも連れて行け」といつもいろんな政治家に言っています。
通訳のうまい人がいるんですよ。
皆さん「連れて行ってよかった」と言います。
こういうことに対する心構えのない人が民主党に多かったんです。
心構えがないとだいたい財務省に取り込まれます。
最初から好んで財務省に取り込まれた人もいますけれどもね。
民主党政権の野田氏はいい人たったけれども、まさにそれ。
田村
財務相に就任したとき、本人自ら「財務省にどっぷり浸かる」と言ったと伝えられます。
高橋
そして民主党政権で一番ひどかったのは藤井裕久氏。
この方は、大蔵省OBで、コテコテの「ザ・財務省」みたいな人です。
そこはある意味でブレない。
役人のときと全く同じです。
彼が最初に財務大臣になったときの副大臣が野田氏でした。
そして藤井氏は財務省にこう言ったんです。
「野田君を連れてきたから、ちゃんと染めてあげてくれ」
田村
財務省色に見事に染まったね。
高橋
ひどい話ですよね。
野田氏はそのとき純真だったから完全に染まっちゃった。
そうなる前までは野田氏はいい人だったから、私たちも勉強会などで連絡を取っていたんですよ。
でも、おそらく財務省が「高橋と付き合ってはいけない」とでも言ったんじゃないでしょうか。
付き合いがなくなりました。
田村
頭の中までどっぷり浸かって、洗脳されたということか。
高橋
まっ白なところに財務省色が流れ込んだという感じですね。
副大臣のときに財務省に完璧に染まって、満を持して財務大臣、総理になってからはあの通り、です。皮肉を言えば、財務省はうまくやった。
それがいまにつながっているわけ。
田村
藤井氏が小沢一郎氏と対立して辞めて、菅直人氏が財務大臣になった。
その後、鳩山由紀夫総理が辞めたから、菅直人氏が総理に昇格し、野田氏が財務大臣になったという流れです。
高橋
それは民主党内の事情ですが、財務省はそういう流れを読んでいます。
政権交代で与党が弱くなるのを知っているんですよ。
だからいろんなことを仕組む。
それも組織でやるから強いんです。
軍隊みたいな組織ですし、軍隊より規律が取れていますよ。
マスコミへの絨毯爆撃も軍隊並みにきちんとして、全部落としていく。
そういう組織に民主党みたいなフワフワしたものでは、手も足も出ません。
田村
日経も付和雷同。消費税増税と緊縮財政の大合唱をしました。
デフレの文字がほとんど出てこなかったですから。
この稿続く。


その写真に収まっている人の中で、菅直人氏だけが通訳のイヤホンをつけているんですよ(笑)

2022年02月17日 10時44分16秒 | 全般

以下は、2018年12月19日に出版された下記の本からである。
日本国民のみならず世界中の人達が必読。
見出し以外の文中強調は私。

財務省の外堀内堀の埋め方
田村
ただし今回の「消費増税の表明」のように財務省主導で様々に”雰囲気づくり”が行われています。
消費増税の最終判断ではないにもかかわらず大々的に報道されました。
高橋 
財務省はこういうのがうまいんですよ。
少しずつ確保して、安倍総理を孤立させているのです。
社長が全てなんでも思うようにできるかといったら案外できないところがあるでしょう? 
確かに2回は延期して財務省は負けた。
でも財務省は負け方がうまくて、100%は負けないんです。
私はもう少しひっくり返そうと思っているんだけど、なかなか大変な状況ではあります。
田村 
外堀内堀と埋められてしまったということですか。
高橋 
内堀の半分くらい埋まったかな。
田村 
財務官僚は何のためにサボタージュするのか、一般の国民はまったく理解ができないんですよ。
高橋 
省是ですね。消費税については財務省の中では省是と言えます。
入省したら消費税のいい話を山ほど聞かされますよ。
私が大蔵省に入ったのは1980年ですが、私が入ってすぐに大平正芳総理が亡くなったんです。
大平氏はもともと大蔵官僚だったから、消費税をやりたかった。
それが遺言のようにずっと残っている。
大平氏が亡くなったときに、省是になったんですよ。
親財務省の政治家は実は多いんです。
言うことを聞いてくれたらメリットを与えますよと財務省は簡単に言えるからで、それでほとんどの政治家が落ちる。
自民党の中で落ちないのは党人派の人だけです。
田村 
宏池会は?
高橋 
宏池会の人はかなり落ちる。
そもそも党人派が多いのは清和会でしょう? 
清和会では落ちない人もかなりいました。
それから中曽根康弘氏も落ちなかったと。
政治家で準備ができていてしっかりしている人は落ちない。
でもあまり準備ができていない人は落ちるんです。
竹下登氏は完璧に落っこちた(笑)。
田村 
そうですね(笑)。
竹下政権の1988年に消費税法が成立し、89年に3%の消費税増税。
高橋
竹下氏は最初から増税を「やりたい」と言っちゃったでしょ。
でもあれはまだバブルのときだったから、増税を言い出す環境としてはそれほど間違っていないんです。
バブルだから冷や水をかけた方がいいというレベルのときでした。
それはそれで正当化できますが、94年は完璧にアウトです。
村山富市氏のときですが、政権の不慣れに大蔵省が完全につけいったわけです。
田村
税制改革関連法が成立して消費税5%への引き上げが決まった。
高橋
細川護熙氏のときには、7%の国民福祉税の構想を発表したでしょう?
あれは財務省が操作して言わせたわけです。
消費税増税のためには政権を何度つぶしてもいいんですよ。
田村
実際、細川政権は構想発表を翌日に撤回して、1年もしないうちに政権は終わりました。
弱い政治家もメディアも搦め捕られる
高橋
その後に村山富市氏が大蔵省にうまくやられたんですよ。
橋本龍太郎氏が首相になったときはすでに増税が決まっていたから手遅れで、気の毒でしたね。
橋本氏は怒っていましたが、村山氏が決めてしまったのだから仕方がない。
今回もそのときと同じ財務省のやり方なんです。
つまり、民主党の野田佳彦氏が総理のときに増税について全部決めたわけ。
あれでアウトなんですよ。
田村
今回の安倍政権における増税は、村山政権につけいって橋本政権に増税させた大蔵省の手法と同じということですね。
高橋
そう。
弱い政権のときにつけいる。
弱い政権のときは財務省の言うことをするする聞いちゃう。
そして、政権は増税の踏み台になって潰れる。
こういう歴史を政治家は学ばないのかなあ。
田村
それをメディアが大応援する。
高橋
新聞は軽減税率を頂くからです。
軽減税率の対象は飲食料品と新聞ですよ。
とんでもない話でしょう。米・味噌・醤油くらいまではわかるけど、新聞は異様にそれらと距離がありますよね(笑)。
これを食わされたらアウトなんです。
特に読売新聞は、もし軽減税率を頂けなくなったら大変なことになるという危機意識が非常にありますよ。
田村
押し紙問題ですね。
実売部数以上に発行して販売店に押しつける新聞を押し紙と言います。
産経新聞は押し紙をなくしましたけど。
高橋
広告を取るために新聞は一定の部数が必要だから売れていなくても刷る。
それが押し紙。
田村
その押し紙についても消費税を払うことになるわけだから負担が大きい。
実際は売れていないわけですから。
高橋
読売新聞は販売部数が多いので、経営上の問題になります。
それは必死でしょう。
こんなことはどこも報道しないから、どんどん財務省に外堀も内堀も埋められるわけです。
ちなみに押し紙は販売店に押しつけられた後、どこに行っているかというと、アマゾンで犬や猫のトイレ用の紙として売られている(笑)。
私は犬を飼っていたときにはお世話になり、ありがたかった。
田村
それは記者としては悲しいものがある(苦笑)。
自社の経営上の目先の利益に縛られて、軽減税率を受けられるから増税やむなし、と動くのは言論機関としては大変な読者への裏切りですね。
私は、記者としてスジを通すべきだと産経社内でも主張し、編集局のほうでも私の増税反対論を1面で堂々と載せる。
押し紙は、販売部数の虚偽情報に端を発しているのだから、社会の公器、新聞として是正すべきです。
高橋
安心してください。
犬のトイレ用の紙として売られているのはほとんどは朝日新聞だから(笑)。
朝日新聞は本当にアマゾンでたくさん売られていました。
田村
財務省はなぜ消費税ばかりにこだわる?
高橋
消費税は、理論的に言うと非常に徴税コストが安く、税制としてはよくできています。
さらに、実は脱税の牽制効果があり、さらに脱税されてもどこかで帳尻があう税制なのです。
多くの財務官僚が、これはすばらしいと感化されるのは事実。
田村
日本経済の復活を放り出して、感化もないでしょうよ。
高橋
田村さんのおっしやっているのはタイミング論ですが、財務官僚はタイミング論をしていたら永遠に増税できないと思っているんです。
少なくとも私は「バブルのときには消費増税は正当化できる」ときちんとタイミング論を言っているんですが、彼らは違う。
田村
デフレ圧力があるときに消費増税をすべきではない。
簡単な話ですよ。
高橋
財務省は景気なんて考慮していないんですよ。
野田政権のときに消費税を上げる法律をつくったんですが、そもそも税制は毎年決めるものなんです。先を見越してといってもせいぜい2年くらいのものです。
ですから野田政権のときには、かなり先の消費増税を決めたということで、あれはないと思います。
財政の単年度主義からものすごく逸脱している。
先の景気がどうなるかわかるわけがないですから。
ここから考えても、消費増税をするにあたって景気は考慮していないとわかります。
菅直人氏の語学力と財務省
田村
野田政権のときは財務省に日経、朝日、毎日と論説委員がみんな誘導されていました。
一番ひどかったのは、やはり日経新聞です。
民主党の野田政権、その前の菅直人政権から「日本はギリシャになる」と菅直人氏に言わせるような紙面作りをずっと日経は行ってきたわけです。
後ろに明らかに財務官僚の誘導がある、示唆があるというふうにみて当然でしょうね。
高橋
菅直人氏はもう少し抵抗するかなと思っていたんですが、1、2週間で落ちたね(笑)。
「市民運動家」なんて言っているんだから、もう少し格好よく抵抗してよ、と。
簡単に落ちていいのか、と思いましたね。
田村
第4列の男(笑)
高橋
そう、本当のガチンコにいかない人なんでしょうね。
田村
どこで菅直人氏が落ちたとわかったの?
高橋
官邸に誰を入れるか見ていればわかります。
すぐ財務省の人を入れましたから。
さらに菅直人氏が決定的だったのは、全く語学ができないこと。
すると当時はG8ですが、G8に行ったときは、もう落ちるしかないんですよ。
なぜならG7やG8ではみんな英語で話します。
フランスやドイツ、イタリアの財務大臣くらいだったら英語ができるんです。
菅直人氏はヒアリングもダメなので、通訳をする財務省の官僚がべ夕に張り付いた。
そこでたぶん官僚が適当なことを言ったんです(笑)。
そういうときにギリシャの話などを吹き込まれる。
案の定、G8のあとに、しきりにギリシャを言い出した。
日本の新聞は報道しなかったんですが、G8で全体写真を撮りますよね。
その写真に収まっている人の中で、菅直人氏だけが通訳のイヤホンをつけているんですよ(笑)。
こういうのを報道すればおもしろいしよくわかるのに、なぜかやらないんですよねえ。
田村
産経は報道しそうですけれども。
高橋G8のホームページにそういう写真があるのですから、それを使えばいいのにと思いましたが、どこも報道しない。
自国の総理があれでは格好悪いというのもあるのでしょうけれども。
話を戻すと、G8から帰ってきてからの菅直人氏は行く前と全く違っています。
心の準備がなされていなかったから完全に財務省に取り込まれたわけです。
ある知り合いの政治家が私に「財務省に巻き込まれないためにどうしたらいいか」とアドバイスを求めてきたんですが、実はそれは簡単。
通訳を自前で連れて行けばいい。
だから私は「この人を連れて行ってください」と通訳を紹介したんです。
田村
なるほど簡単。
高橋
そう。
カネで力夕がつく。
せいぜい2日か3日、通訳を拘束するという話でしょう。
カネを払えば財務省に取り込まれないんだから払えばいいんですよ。
連れて行かない場合、財務省の秘書官が通訳をすることになる。
当然、取り込まれます。
田村
G7には自前で通訳をつける。
徹底したほうがいいね。
「野田君を染めあげてくれ」
高橋
「カネを払ってでも連れて行け」といつもいろんな政治家に言っています。
通訳のうまい人がいるんですよ。
皆さん「連れて行ってよかった」と言います。
こういうことに対する心構えのない人が民主党に多かったんです。
心構えがないとだいたい財務省に取り込まれます。
最初から好んで財務省に取り込まれた人もいますけれどもね。
民主党政権の野田氏はいい人たったけれども、まさにそれ。
田村
財務相に就任したとき、本人自ら「財務省にどっぷり浸かる」と言ったと伝えられます。
高橋
そして民主党政権で一番ひどかったのは藤井裕久氏。
この方は、大蔵省OBで、コテコテの「ザ・財務省」みたいな人です。
そこはある意味でブレない。
役人のときと全く同じです。
彼が最初に財務大臣になったときの副大臣が野田氏でした。
そして藤井氏は財務省にこう言ったんです。
「野田君を連れてきたから、ちゃんと染めてあげてくれ」
田村
財務省色に見事に染まったね。
高橋
ひどい話ですよね。
野田氏はそのとき純真だったから完全に染まっちゃった。
そうなる前までは野田氏はいい人だったから、私たちも勉強会などで連絡を取っていたんですよ。
でも、おそらく財務省が「高橋と付き合ってはいけない」とでも言ったんじゃないでしょうか。
付き合いがなくなりました。
田村
頭の中までどっぷり浸かって、洗脳されたということか。
高橋
まっ白なところに財務省色が流れ込んだという感じですね。
副大臣のときに財務省に完璧に染まって、満を持して財務大臣、総理になってからはあの通り、です。皮肉を言えば、財務省はうまくやった。
それがいまにつながっているわけ。
田村
藤井氏が小沢一郎氏と対立して辞めて、菅直人氏が財務大臣になった。
その後、鳩山由紀夫総理が辞めたから、菅直人氏が総理に昇格し、野田氏が財務大臣になったという流れです。
高橋
それは民主党内の事情ですが、財務省はそういう流れを読んでいます。
政権交代で与党が弱くなるのを知っているんですよ。
だからいろんなことを仕組む。
それも組織でやるから強いんです。
軍隊みたいな組織ですし、軍隊より規律が取れていますよ。
マスコミへの絨毯爆撃も軍隊並みにきちんとして、全部落としていく。
そういう組織に民主党みたいなフワフワしたものでは、手も足も出ません。
田村
日経も付和雷同。消費税増税と緊縮財政の大合唱をしました。
デフレの文字がほとんど出てこなかったですから。
この稿続く。


日経は…民主党の野田政権、その前の菅直人政権から「日本はギリシャになる」と菅直人氏に言わせるような紙面作りをずっと

2022年02月17日 10時38分17秒 | 全般

以下は、2018年12月19日に出版された下記の本からである。
日本国民のみならず世界中の人達が必読。
見出し以外の文中強調は私。

財務省の外堀内堀の埋め方
田村
ただし今回の「消費増税の表明」のように財務省主導で様々に”雰囲気づくり”が行われています。
消費増税の最終判断ではないにもかかわらず大々的に報道されました。
高橋 
財務省はこういうのがうまいんですよ。
少しずつ確保して、安倍総理を孤立させているのです。
社長が全てなんでも思うようにできるかといったら案外できないところがあるでしょう? 
確かに2回は延期して財務省は負けた。
でも財務省は負け方がうまくて、100%は負けないんです。
私はもう少しひっくり返そうと思っているんだけど、なかなか大変な状況ではあります。
田村 
外堀内堀と埋められてしまったということですか。
高橋 
内堀の半分くらい埋まったかな。
田村 
財務官僚は何のためにサボタージュするのか、一般の国民はまったく理解ができないんですよ。
高橋 
省是ですね。消費税については財務省の中では省是と言えます。
入省したら消費税のいい話を山ほど聞かされますよ。
私が大蔵省に入ったのは1980年ですが、私が入ってすぐに大平正芳総理が亡くなったんです。
大平氏はもともと大蔵官僚だったから、消費税をやりたかった。
それが遺言のようにずっと残っている。
大平氏が亡くなったときに、省是になったんですよ。
親財務省の政治家は実は多いんです。
言うことを聞いてくれたらメリットを与えますよと財務省は簡単に言えるからで、それでほとんどの政治家が落ちる。
自民党の中で落ちないのは党人派の人だけです。
田村 
宏池会は?
高橋 
宏池会の人はかなり落ちる。
そもそも党人派が多いのは清和会でしょう? 
清和会では落ちない人もかなりいました。
それから中曽根康弘氏も落ちなかったと。
政治家で準備ができていてしっかりしている人は落ちない。
でもあまり準備ができていない人は落ちるんです。
竹下登氏は完璧に落っこちた(笑)。
田村 
そうですね(笑)。
竹下政権の1988年に消費税法が成立し、89年に3%の消費税増税。
高橋
竹下氏は最初から増税を「やりたい」と言っちゃったでしょ。
でもあれはまだバブルのときだったから、増税を言い出す環境としてはそれほど間違っていないんです。
バブルだから冷や水をかけた方がいいというレベルのときでした。
それはそれで正当化できますが、94年は完璧にアウトです。
村山富市氏のときですが、政権の不慣れに大蔵省が完全につけいったわけです。
田村
税制改革関連法が成立して消費税5%への引き上げが決まった。
高橋
細川護熙氏のときには、7%の国民福祉税の構想を発表したでしょう?
あれは財務省が操作して言わせたわけです。
消費税増税のためには政権を何度つぶしてもいいんですよ。
田村
実際、細川政権は構想発表を翌日に撤回して、1年もしないうちに政権は終わりました。
弱い政治家もメディアも搦め捕られる
高橋
その後に村山富市氏が大蔵省にうまくやられたんですよ。
橋本龍太郎氏が首相になったときはすでに増税が決まっていたから手遅れで、気の毒でしたね。
橋本氏は怒っていましたが、村山氏が決めてしまったのだから仕方がない。
今回もそのときと同じ財務省のやり方なんです。
つまり、民主党の野田佳彦氏が総理のときに増税について全部決めたわけ。
あれでアウトなんですよ。
田村
今回の安倍政権における増税は、村山政権につけいって橋本政権に増税させた大蔵省の手法と同じということですね。
高橋
そう。
弱い政権のときにつけいる。
弱い政権のときは財務省の言うことをするする聞いちゃう。
そして、政権は増税の踏み台になって潰れる。
こういう歴史を政治家は学ばないのかなあ。
田村
それをメディアが大応援する。
高橋
新聞は軽減税率を頂くからです。
軽減税率の対象は飲食料品と新聞ですよ。
とんでもない話でしょう。米・味噌・醤油くらいまではわかるけど、新聞は異様にそれらと距離がありますよね(笑)。
これを食わされたらアウトなんです。
特に読売新聞は、もし軽減税率を頂けなくなったら大変なことになるという危機意識が非常にありますよ。
田村
押し紙問題ですね。
実売部数以上に発行して販売店に押しつける新聞を押し紙と言います。
産経新聞は押し紙をなくしましたけど。
高橋
広告を取るために新聞は一定の部数が必要だから売れていなくても刷る。
それが押し紙。
田村
その押し紙についても消費税を払うことになるわけだから負担が大きい。
実際は売れていないわけですから。
高橋
読売新聞は販売部数が多いので、経営上の問題になります。
それは必死でしょう。
こんなことはどこも報道しないから、どんどん財務省に外堀も内堀も埋められるわけです。
ちなみに押し紙は販売店に押しつけられた後、どこに行っているかというと、アマゾンで犬や猫のトイレ用の紙として売られている(笑)。
私は犬を飼っていたときにはお世話になり、ありがたかった。
田村
それは記者としては悲しいものがある(苦笑)。
自社の経営上の目先の利益に縛られて、軽減税率を受けられるから増税やむなし、と動くのは言論機関としては大変な読者への裏切りですね。
私は、記者としてスジを通すべきだと産経社内でも主張し、編集局のほうでも私の増税反対論を1面で堂々と載せる。
押し紙は、販売部数の虚偽情報に端を発しているのだから、社会の公器、新聞として是正すべきです。
高橋
安心してください。
犬のトイレ用の紙として売られているのはほとんどは朝日新聞だから(笑)。
朝日新聞は本当にアマゾンでたくさん売られていました。
田村
財務省はなぜ消費税ばかりにこだわる?
高橋
消費税は、理論的に言うと非常に徴税コストが安く、税制としてはよくできています。
さらに、実は脱税の牽制効果があり、さらに脱税されてもどこかで帳尻があう税制なのです。
多くの財務官僚が、これはすばらしいと感化されるのは事実。
田村
日本経済の復活を放り出して、感化もないでしょうよ。
高橋
田村さんのおっしやっているのはタイミング論ですが、財務官僚はタイミング論をしていたら永遠に増税できないと思っているんです。
少なくとも私は「バブルのときには消費増税は正当化できる」ときちんとタイミング論を言っているんですが、彼らは違う。
田村
デフレ圧力があるときに消費増税をすべきではない。
簡単な話ですよ。
高橋
財務省は景気なんて考慮していないんですよ。
野田政権のときに消費税を上げる法律をつくったんですが、そもそも税制は毎年決めるものなんです。先を見越してといってもせいぜい2年くらいのものです。
ですから野田政権のときには、かなり先の消費増税を決めたということで、あれはないと思います。
財政の単年度主義からものすごく逸脱している。
先の景気がどうなるかわかるわけがないですから。
ここから考えても、消費増税をするにあたって景気は考慮していないとわかります。
菅直人氏の語学力と財務省
田村
野田政権のときは財務省に日経、朝日、毎日と論説委員がみんな誘導されていました。
一番ひどかったのは、やはり日経新聞です。
民主党の野田政権、その前の菅直人政権から「日本はギリシャになる」と菅直人氏に言わせるような紙面作りをずっと日経は行ってきたわけです。
後ろに明らかに財務官僚の誘導がある、示唆があるというふうにみて当然でしょうね。
高橋
菅直人氏はもう少し抵抗するかなと思っていたんですが、1、2週間で落ちたね(笑)。
「市民運動家」なんて言っているんだから、もう少し格好よく抵抗してよ、と。
簡単に落ちていいのか、と思いましたね。
田村
第4列の男(笑)。
高橋
そう、本当のガチンコにいかない人なんでしょうね。
田村
どこで菅直人氏が落ちたとわかったの?
高橋
官邸に誰を入れるか見ていればわかります。
すぐ財務省の人を入れましたから。
さらに菅直人氏が決定的だったのは、全く語学ができないこと。
すると当時はG8ですが、G8に行ったときは、もう落ちるしかないんですよ。
なぜならG7やG8ではみんな英語で話します。
フランスやドイツ、イタリアの財務大臣くらいだったら英語ができるんです。
菅直人氏はヒアリングもダメなので、通訳をする財務省の官僚がべ夕に張り付いた。
そこでたぶん官僚が適当なことを言ったんです(笑)。
そういうときにギリシャの話などを吹き込まれる。
案の定、G8のあとに、しきりにギリシャを言い出した。
日本の新聞は報道しなかったんですが、G8で全体写真を撮りますよね。
その写真に収まっている人の中で、菅直人氏だけが通訳のイヤホンをつけているんですよ(笑)。
こういうのを報道すればおもしろいしよくわかるのに、なぜかやらないんですよねえ。
田村
産経は報道しそうですけれども。
高橋G8のホームページにそういう写真があるのですから、それを使えばいいのにと思いましたが、どこも報道しない。
自国の総理があれでは格好悪いというのもあるのでしょうけれども。
話を戻すと、G8から帰ってきてからの菅直人氏は行く前と全く違っています。
心の準備がなされていなかったから完全に財務省に取り込まれたわけです。
ある知り合いの政治家が私に「財務省に巻き込まれないためにどうしたらいいか」とアドバイスを求めてきたんですが、実はそれは簡単。
通訳を自前で連れて行けばいい。
だから私は「この人を連れて行ってください」と通訳を紹介したんです。
田村
なるほど簡単。
高橋
そう。
カネで力夕がつく。
せいぜい2日か3日、通訳を拘束するという話でしょう。
カネを払えば財務省に取り込まれないんだから払えばいいんですよ。
連れて行かない場合、財務省の秘書官が通訳をすることになる。
当然、取り込まれます。
田村
G7には自前で通訳をつける。
徹底したほうがいいね。
「野田君を染めあげてくれ」
高橋
「カネを払ってでも連れて行け」といつもいろんな政治家に言っています。
通訳のうまい人がいるんですよ。
皆さん「連れて行ってよかった」と言います。
こういうことに対する心構えのない人が民主党に多かったんです。
心構えがないとだいたい財務省に取り込まれます。
最初から好んで財務省に取り込まれた人もいますけれどもね。
民主党政権の野田氏はいい人たったけれども、まさにそれ。
田村
財務相に就任したとき、本人自ら「財務省にどっぷり浸かる」と言ったと伝えられます。
高橋
そして民主党政権で一番ひどかったのは藤井裕久氏。
この方は、大蔵省OBで、コテコテの「ザ・財務省」みたいな人です。
そこはある意味でブレない。
役人のときと全く同じです。
彼が最初に財務大臣になったときの副大臣が野田氏でした。
そして藤井氏は財務省にこう言ったんです。
「野田君を連れてきたから、ちゃんと染めてあげてくれ」
田村
財務省色に見事に染まったね。
高橋
ひどい話ですよね。
野田氏はそのとき純真だったから完全に染まっちゃった。
そうなる前までは野田氏はいい人だったから、私たちも勉強会などで連絡を取っていたんですよ。
でも、おそらく財務省が「高橋と付き合ってはいけない」とでも言ったんじゃないでしょうか。
付き合いがなくなりました。
田村
頭の中までどっぷり浸かって、洗脳されたということか。
高橋
まっ白なところに財務省色が流れ込んだという感じですね。
副大臣のときに財務省に完璧に染まって、満を持して財務大臣、総理になってからはあの通り、です。皮肉を言えば、財務省はうまくやった。
それがいまにつながっているわけ。
田村
藤井氏が小沢一郎氏と対立して辞めて、菅直人氏が財務大臣になった。
その後、鳩山由紀夫総理が辞めたから、菅直人氏が総理に昇格し、野田氏が財務大臣になったという流れです。
高橋
それは民主党内の事情ですが、財務省はそういう流れを読んでいます。
政権交代で与党が弱くなるのを知っているんですよ。
だからいろんなことを仕組む。
それも組織でやるから強いんです。
軍隊みたいな組織ですし、軍隊より規律が取れていますよ。
マスコミへの絨毯爆撃も軍隊並みにきちんとして、全部落としていく。
そういう組織に民主党みたいなフワフワしたものでは、手も足も出ません。
田村
日経も付和雷同。消費税増税と緊縮財政の大合唱をしました。
デフレの文字がほとんど出てこなかったですから。
この稿続く。


野田政権のときは財務省に日経、朝日、毎日と論説委員がみんな誘導されていました。一番ひどかったのは、やはり日経新聞です

2022年02月17日 10時34分19秒 | 全般

以下は、2018年12月19日に出版された下記の本からである。
日本国民のみならず世界中の人達が必読。
見出し以外の文中強調は私。

財務省の外堀内堀の埋め方
田村
ただし今回の「消費増税の表明」のように財務省主導で様々に”雰囲気づくり”が行われています。
消費増税の最終判断ではないにもかかわらず大々的に報道されました。
高橋 
財務省はこういうのがうまいんですよ。
少しずつ確保して、安倍総理を孤立させているのです。
社長が全てなんでも思うようにできるかといったら案外できないところがあるでしょう? 
確かに2回は延期して財務省は負けた。
でも財務省は負け方がうまくて、100%は負けないんです。
私はもう少しひっくり返そうと思っているんだけど、なかなか大変な状況ではあります。
田村 
外堀内堀と埋められてしまったということですか。
高橋 
内堀の半分くらい埋まったかな。
田村 
財務官僚は何のためにサボタージュするのか、一般の国民はまったく理解ができないんですよ。
高橋 
省是ですね。消費税については財務省の中では省是と言えます。
入省したら消費税のいい話を山ほど聞かされますよ。
私が大蔵省に入ったのは1980年ですが、私が入ってすぐに大平正芳総理が亡くなったんです。
大平氏はもともと大蔵官僚だったから、消費税をやりたかった。
それが遺言のようにずっと残っている。
大平氏が亡くなったときに、省是になったんですよ。
親財務省の政治家は実は多いんです。
言うことを聞いてくれたらメリットを与えますよと財務省は簡単に言えるからで、それでほとんどの政治家が落ちる。
自民党の中で落ちないのは党人派の人だけです。
田村 
宏池会は?
高橋 
宏池会の人はかなり落ちる。
そもそも党人派が多いのは清和会でしょう? 
清和会では落ちない人もかなりいました。
それから中曽根康弘氏も落ちなかったと。
政治家で準備ができていてしっかりしている人は落ちない。
でもあまり準備ができていない人は落ちるんです。
竹下登氏は完璧に落っこちた(笑)。
田村 
そうですね(笑)。
竹下政権の1988年に消費税法が成立し、89年に3%の消費税増税。
高橋
竹下氏は最初から増税を「やりたい」と言っちゃったでしょ。
でもあれはまだバブルのときだったから、増税を言い出す環境としてはそれほど間違っていないんです。
バブルだから冷や水をかけた方がいいというレベルのときでした。
それはそれで正当化できますが、94年は完璧にアウトです。
村山富市氏のときですが、政権の不慣れに大蔵省が完全につけいったわけです。
田村
税制改革関連法が成立して消費税5%への引き上げが決まった。
高橋
細川護熙氏のときには、7%の国民福祉税の構想を発表したでしょう?
あれは財務省が操作して言わせたわけです。
消費税増税のためには政権を何度つぶしてもいいんですよ。
田村
実際、細川政権は構想発表を翌日に撤回して、1年もしないうちに政権は終わりました。
弱い政治家もメディアも搦め捕られる
高橋
その後に村山富市氏が大蔵省にうまくやられたんですよ。
橋本龍太郎氏が首相になったときはすでに増税が決まっていたから手遅れで、気の毒でしたね。
橋本氏は怒っていましたが、村山氏が決めてしまったのだから仕方がない。
今回もそのときと同じ財務省のやり方なんです。
つまり、民主党の野田佳彦氏が総理のときに増税について全部決めたわけ。
あれでアウトなんですよ。
田村
今回の安倍政権における増税は、村山政権につけいって橋本政権に増税させた大蔵省の手法と同じということですね。
高橋
そう。
弱い政権のときにつけいる。
弱い政権のときは財務省の言うことをするする聞いちゃう。
そして、政権は増税の踏み台になって潰れる。
こういう歴史を政治家は学ばないのかなあ。
田村
それをメディアが大応援する。
高橋
新聞は軽減税率を頂くからです。
軽減税率の対象は飲食料品と新聞ですよ。
とんでもない話でしょう。米・味噌・醤油くらいまではわかるけど、新聞は異様にそれらと距離がありますよね(笑)。
これを食わされたらアウトなんです。
特に読売新聞は、もし軽減税率を頂けなくなったら大変なことになるという危機意識が非常にありますよ。
田村
押し紙問題ですね。
実売部数以上に発行して販売店に押しつける新聞を押し紙と言います。
産経新聞は押し紙をなくしましたけど。
高橋
広告を取るために新聞は一定の部数が必要だから売れていなくても刷る。
それが押し紙。
田村
その押し紙についても消費税を払うことになるわけだから負担が大きい。
実際は売れていないわけですから。
高橋
読売新聞は販売部数が多いので、経営上の問題になります。
それは必死でしょう。
こんなことはどこも報道しないから、どんどん財務省に外堀も内堀も埋められるわけです。
ちなみに押し紙は販売店に押しつけられた後、どこに行っているかというと、アマゾンで犬や猫のトイレ用の紙として売られている(笑)。
私は犬を飼っていたときにはお世話になり、ありがたかった。
田村
それは記者としては悲しいものがある(苦笑)。
自社の経営上の目先の利益に縛られて、軽減税率を受けられるから増税やむなし、と動くのは言論機関としては大変な読者への裏切りですね。
私は、記者としてスジを通すべきだと産経社内でも主張し、編集局のほうでも私の増税反対論を1面で堂々と載せる。
押し紙は、販売部数の虚偽情報に端を発しているのだから、社会の公器、新聞として是正すべきです。
高橋
安心してください。
犬のトイレ用の紙として売られているのはほとんどは朝日新聞だから(笑)。
朝日新聞は本当にアマゾンでたくさん売られていました。
田村
財務省はなぜ消費税ばかりにこだわる?
高橋
消費税は、理論的に言うと非常に徴税コストが安く、税制としてはよくできています。
さらに、実は脱税の牽制効果があり、さらに脱税されてもどこかで帳尻があう税制なのです。
多くの財務官僚が、これはすばらしいと感化されるのは事実。
田村
日本経済の復活を放り出して、感化もないでしょうよ。
高橋
田村さんのおっしやっているのはタイミング論ですが、財務官僚はタイミング論をしていたら永遠に増税できないと思っているんです。
少なくとも私は「バブルのときには消費増税は正当化できる」ときちんとタイミング論を言っているんですが、彼らは違う。
田村
デフレ圧力があるときに消費増税をすべきではない。
簡単な話ですよ。
高橋
財務省は景気なんて考慮していないんですよ。
野田政権のときに消費税を上げる法律をつくったんですが、そもそも税制は毎年決めるものなんです。先を見越してといってもせいぜい2年くらいのものです。
ですから野田政権のときには、かなり先の消費増税を決めたということで、あれはないと思います。
財政の単年度主義からものすごく逸脱している。
先の景気がどうなるかわかるわけがないですから。
ここから考えても、消費増税をするにあたって景気は考慮していないとわかります。
菅直人氏の語学力と財務省
田村
野田政権のときは財務省に日経、朝日、毎日と論説委員がみんな誘導されていました。
一番ひどかったのは、やはり日経新聞です。
民主党の野田政権、その前の菅直人政権から「日本はギリシャになる」と菅直人氏に言わせるような紙面作りをずっと日経は行ってきたわけです。
後ろに明らかに財務官僚の誘導がある、示唆があるというふうにみて当然でしょうね。
高橋
菅直人氏はもう少し抵抗するかなと思っていたんですが、1、2週間で落ちたね(笑)。
「市民運動家」なんて言っているんだから、もう少し格好よく抵抗してよ、と。
簡単に落ちていいのか、と思いましたね。
田村
第4列の男(笑)。
高橋
そう、本当のガチンコにいかない人なんでしょうね。
田村
どこで菅直人氏が落ちたとわかったの?
高橋
官邸に誰を入れるか見ていればわかります。
すぐ財務省の人を入れましたから。
さらに菅直人氏が決定的だったのは、全く語学ができないこと。
すると当時はG8ですが、G8に行ったときは、もう落ちるしかないんですよ。
なぜならG7やG8ではみんな英語で話します。
フランスやドイツ、イタリアの財務大臣くらいだったら英語ができるんです。
菅直人氏はヒアリングもダメなので、通訳をする財務省の官僚がべ夕に張り付いた。
そこでたぶん官僚が適当なことを言ったんです(笑)。
そういうときにギリシャの話などを吹き込まれる。
案の定、G8のあとに、しきりにギリシャを言い出した。
日本の新聞は報道しなかったんですが、G8で全体写真を撮りますよね。
その写真に収まっている人の中で、菅直人氏だけが通訳のイヤホンをつけているんですよ(笑)。
こういうのを報道すればおもしろいしよくわかるのに、なぜかやらないんですよねえ。
田村
産経は報道しそうですけれども。
高橋G8のホームページにそういう写真があるのですから、それを使えばいいのにと思いましたが、どこも報道しない。
自国の総理があれでは格好悪いというのもあるのでしょうけれども。
話を戻すと、G8から帰ってきてからの菅直人氏は行く前と全く違っています。
心の準備がなされていなかったから完全に財務省に取り込まれたわけです。
ある知り合いの政治家が私に「財務省に巻き込まれないためにどうしたらいいか」とアドバイスを求めてきたんですが、実はそれは簡単。
通訳を自前で連れて行けばいい。
だから私は「この人を連れて行ってください」と通訳を紹介したんです。
田村
なるほど簡単。
高橋
そう。
カネで力夕がつく。
せいぜい2日か3日、通訳を拘束するという話でしょう。
カネを払えば財務省に取り込まれないんだから払えばいいんですよ。
連れて行かない場合、財務省の秘書官が通訳をすることになる。
当然、取り込まれます。
田村
G7には自前で通訳をつける。
徹底したほうがいいね。
「野田君を染めあげてくれ」
高橋
「カネを払ってでも連れて行け」といつもいろんな政治家に言っています。
通訳のうまい人がいるんですよ。
皆さん「連れて行ってよかった」と言います。
こういうことに対する心構えのない人が民主党に多かったんです。
心構えがないとだいたい財務省に取り込まれます。
最初から好んで財務省に取り込まれた人もいますけれどもね。
民主党政権の野田氏はいい人たったけれども、まさにそれ。
田村
財務相に就任したとき、本人自ら「財務省にどっぷり浸かる」と言ったと伝えられます。
高橋
そして民主党政権で一番ひどかったのは藤井裕久氏。
この方は、大蔵省OBで、コテコテの「ザ・財務省」みたいな人です。
そこはある意味でブレない。
役人のときと全く同じです。
彼が最初に財務大臣になったときの副大臣が野田氏でした。
そして藤井氏は財務省にこう言ったんです。
「野田君を連れてきたから、ちゃんと染めてあげてくれ」
田村
財務省色に見事に染まったね。
高橋
ひどい話ですよね。
野田氏はそのとき純真だったから完全に染まっちゃった。
そうなる前までは野田氏はいい人だったから、私たちも勉強会などで連絡を取っていたんですよ。
でも、おそらく財務省が「高橋と付き合ってはいけない」とでも言ったんじゃないでしょうか。
付き合いがなくなりました。
田村
頭の中までどっぷり浸かって、洗脳されたということか。
高橋
まっ白なところに財務省色が流れ込んだという感じですね。
副大臣のときに財務省に完璧に染まって、満を持して財務大臣、総理になってからはあの通り、です。皮肉を言えば、財務省はうまくやった。
それがいまにつながっているわけ。
田村
藤井氏が小沢一郎氏と対立して辞めて、菅直人氏が財務大臣になった。
その後、鳩山由紀夫総理が辞めたから、菅直人氏が総理に昇格し、野田氏が財務大臣になったという流れです。
高橋
それは民主党内の事情ですが、財務省はそういう流れを読んでいます。
政権交代で与党が弱くなるのを知っているんですよ。
だからいろんなことを仕組む。
それも組織でやるから強いんです。
軍隊みたいな組織ですし、軍隊より規律が取れていますよ。
マスコミへの絨毯爆撃も軍隊並みにきちんとして、全部落としていく。
そういう組織に民主党みたいなフワフワしたものでは、手も足も出ません。
田村
日経も付和雷同。消費税増税と緊縮財政の大合唱をしました。
デフレの文字がほとんど出てこなかったですから。
この稿続く。


野田政権のときに…かなり先の消費増税を決めた…財政の単年度主義からものすごく逸脱している

2022年02月17日 10時31分11秒 | 全般

以下は、2018年12月19日に出版された下記の本からである。
日本国民のみならず世界中の人達が必読。
見出し以外の文中強調は私。

財務省の外堀内堀の埋め方
田村
ただし今回の「消費増税の表明」のように財務省主導で様々に”雰囲気づくり”が行われています。
消費増税の最終判断ではないにもかかわらず大々的に報道されました。
高橋 
財務省はこういうのがうまいんですよ。
少しずつ確保して、安倍総理を孤立させているのです。
社長が全てなんでも思うようにできるかといったら案外できないところがあるでしょう? 
確かに2回は延期して財務省は負けた。
でも財務省は負け方がうまくて、100%は負けないんです。
私はもう少しひっくり返そうと思っているんだけど、なかなか大変な状況ではあります。
田村 
外堀内堀と埋められてしまったということですか。
高橋 
内堀の半分くらい埋まったかな。
田村 
財務官僚は何のためにサボタージュするのか、一般の国民はまったく理解ができないんですよ。
高橋 
省是ですね。消費税については財務省の中では省是と言えます。
入省したら消費税のいい話を山ほど聞かされますよ。
私が大蔵省に入ったのは1980年ですが、私が入ってすぐに大平正芳総理が亡くなったんです。
大平氏はもともと大蔵官僚だったから、消費税をやりたかった。
それが遺言のようにずっと残っている。
大平氏が亡くなったときに、省是になったんですよ。
親財務省の政治家は実は多いんです。
言うことを聞いてくれたらメリットを与えますよと財務省は簡単に言えるからで、それでほとんどの政治家が落ちる。
自民党の中で落ちないのは党人派の人だけです。
田村 
宏池会は?
高橋 
宏池会の人はかなり落ちる。
そもそも党人派が多いのは清和会でしょう? 
清和会では落ちない人もかなりいました。
それから中曽根康弘氏も落ちなかったと。
政治家で準備ができていてしっかりしている人は落ちない。
でもあまり準備ができていない人は落ちるんです。
竹下登氏は完璧に落っこちた(笑)。
田村 
そうですね(笑)。
竹下政権の1988年に消費税法が成立し、89年に3%の消費税増税。
高橋
竹下氏は最初から増税を「やりたい」と言っちゃったでしょ。
でもあれはまだバブルのときだったから、増税を言い出す環境としてはそれほど間違っていないんです。
バブルだから冷や水をかけた方がいいというレベルのときでした。
それはそれで正当化できますが、94年は完璧にアウトです。
村山富市氏のときですが、政権の不慣れに大蔵省が完全につけいったわけです。
田村
税制改革関連法が成立して消費税5%への引き上げが決まった。
高橋
細川護熙氏のときには、7%の国民福祉税の構想を発表したでしょう?
あれは財務省が操作して言わせたわけです。
消費税増税のためには政権を何度つぶしてもいいんですよ。
田村
実際、細川政権は構想発表を翌日に撤回して、1年もしないうちに政権は終わりました。
弱い政治家もメディアも搦め捕られる
高橋
その後に村山富市氏が大蔵省にうまくやられたんですよ。
橋本龍太郎氏が首相になったときはすでに増税が決まっていたから手遅れで、気の毒でしたね。
橋本氏は怒っていましたが、村山氏が決めてしまったのだから仕方がない。
今回もそのときと同じ財務省のやり方なんです。
つまり、民主党の野田佳彦氏が総理のときに増税について全部決めたわけ。
あれでアウトなんですよ。
田村
今回の安倍政権における増税は、村山政権につけいって橋本政権に増税させた大蔵省の手法と同じということですね。
高橋
そう。
弱い政権のときにつけいる。
弱い政権のときは財務省の言うことをするする聞いちゃう。
そして、政権は増税の踏み台になって潰れる。
こういう歴史を政治家は学ばないのかなあ。
田村
それをメディアが大応援する。
高橋
新聞は軽減税率を頂くからです。
軽減税率の対象は飲食料品と新聞ですよ。
とんでもない話でしょう。米・味噌・醤油くらいまではわかるけど、新聞は異様にそれらと距離がありますよね(笑)。
これを食わされたらアウトなんです。
特に読売新聞は、もし軽減税率を頂けなくなったら大変なことになるという危機意識が非常にありますよ。
田村
押し紙問題ですね。
実売部数以上に発行して販売店に押しつける新聞を押し紙と言います。
産経新聞は押し紙をなくしましたけど。
高橋
広告を取るために新聞は一定の部数が必要だから売れていなくても刷る。
それが押し紙。
田村
その押し紙についても消費税を払うことになるわけだから負担が大きい。
実際は売れていないわけですから。
高橋
読売新聞は販売部数が多いので、経営上の問題になります。
それは必死でしょう。
こんなことはどこも報道しないから、どんどん財務省に外堀も内堀も埋められるわけです。
ちなみに押し紙は販売店に押しつけられた後、どこに行っているかというと、アマゾンで犬や猫のトイレ用の紙として売られている(笑)。
私は犬を飼っていたときにはお世話になり、ありがたかった。
田村
それは記者としては悲しいものがある(苦笑)。
自社の経営上の目先の利益に縛られて、軽減税率を受けられるから増税やむなし、と動くのは言論機関としては大変な読者への裏切りですね。
私は、記者としてスジを通すべきだと産経社内でも主張し、編集局のほうでも私の増税反対論を1面で堂々と載せる。
押し紙は、販売部数の虚偽情報に端を発しているのだから、社会の公器、新聞として是正すべきです。
高橋
安心してください。
犬のトイレ用の紙として売られているのはほとんどは朝日新聞だから(笑)。
朝日新聞は本当にアマゾンでたくさん売られていました。
田村
財務省はなぜ消費税ばかりにこだわる?
高橋
消費税は、理論的に言うと非常に徴税コストが安く、税制としてはよくできています。
さらに、実は脱税の牽制効果があり、さらに脱税されてもどこかで帳尻があう税制なのです。
多くの財務官僚が、これはすばらしいと感化されるのは事実。
田村
日本経済の復活を放り出して、感化もないでしょうよ。
高橋
田村さんのおっしやっているのはタイミング論ですが、財務官僚はタイミング論をしていたら永遠に増税できないと思っているんです。
少なくとも私は「バブルのときには消費増税は正当化できる」ときちんとタイミング論を言っているんですが、彼らは違う。
田村
デフレ圧力があるときに消費増税をすべきではない。
簡単な話ですよ。
高橋
財務省は景気なんて考慮していないんですよ。
野田政権のときに消費税を上げる法律をつくったんですが、そもそも税制は毎年決めるものなんです。先を見越してといってもせいぜい2年くらいのものです。
ですから野田政権のときには、かなり先の消費増税を決めたということで、あれはないと思います。
財政の単年度主義からものすごく逸脱している。
先の景気がどうなるかわかるわけがないですから。
ここから考えても、消費増税をするにあたって景気は考慮していないとわかります。
菅直人氏の語学力と財務省
田村
野田政権のときは財務省に日経、朝日、毎日と論説委員がみんな誘導されていました。
一番ひどかったのは、やはり日経新聞です。
民主党の野田政権、その前の菅直人政権から「日本はギリシャになる」と菅直人氏に言わせるような紙面作りをずっと日経は行ってきたわけです。
後ろに明らかに財務官僚の誘導がある、示唆があるというふうにみて当然でしょうね。
高橋
菅直人氏はもう少し抵抗するかなと思っていたんですが、1、2週間で落ちたね(笑)。
「市民運動家」なんて言っているんだから、もう少し格好よく抵抗してよ、と。
簡単に落ちていいのか、と思いましたね。
田村
第4列の男(笑)。
高橋
そう、本当のガチンコにいかない人なんでしょうね。
田村
どこで菅直人氏が落ちたとわかったの?
高橋
官邸に誰を入れるか見ていればわかります。
すぐ財務省の人を入れましたから。
さらに菅直人氏が決定的だったのは、全く語学ができないこと。
すると当時はG8ですが、G8に行ったときは、もう落ちるしかないんですよ。
なぜならG7やG8ではみんな英語で話します。
フランスやドイツ、イタリアの財務大臣くらいだったら英語ができるんです。
菅直人氏はヒアリングもダメなので、通訳をする財務省の官僚がべ夕に張り付いた。
そこでたぶん官僚が適当なことを言ったんです(笑)。
そういうときにギリシャの話などを吹き込まれる。
案の定、G8のあとに、しきりにギリシャを言い出した。
日本の新聞は報道しなかったんですが、G8で全体写真を撮りますよね。
その写真に収まっている人の中で、菅直人氏だけが通訳のイヤホンをつけているんですよ(笑)。
こういうのを報道すればおもしろいしよくわかるのに、なぜかやらないんですよねえ。
田村
産経は報道しそうですけれども。
高橋G8のホームページにそういう写真があるのですから、それを使えばいいのにと思いましたが、どこも報道しない。
自国の総理があれでは格好悪いというのもあるのでしょうけれども。
話を戻すと、G8から帰ってきてからの菅直人氏は行く前と全く違っています。
心の準備がなされていなかったから完全に財務省に取り込まれたわけです。
ある知り合いの政治家が私に「財務省に巻き込まれないためにどうしたらいいか」とアドバイスを求めてきたんですが、実はそれは簡単。
通訳を自前で連れて行けばいい。
だから私は「この人を連れて行ってください」と通訳を紹介したんです。
田村
なるほど簡単。
高橋
そう。
カネで力夕がつく。
せいぜい2日か3日、通訳を拘束するという話でしょう。
カネを払えば財務省に取り込まれないんだから払えばいいんですよ。
連れて行かない場合、財務省の秘書官が通訳をすることになる。
当然、取り込まれます。
田村
G7には自前で通訳をつける。
徹底したほうがいいね。
「野田君を染めあげてくれ」
高橋
「カネを払ってでも連れて行け」といつもいろんな政治家に言っています。
通訳のうまい人がいるんですよ。
皆さん「連れて行ってよかった」と言います。
こういうことに対する心構えのない人が民主党に多かったんです。
心構えがないとだいたい財務省に取り込まれます。
最初から好んで財務省に取り込まれた人もいますけれどもね。
民主党政権の野田氏はいい人たったけれども、まさにそれ。
田村
財務相に就任したとき、本人自ら「財務省にどっぷり浸かる」と言ったと伝えられます。
高橋
そして民主党政権で一番ひどかったのは藤井裕久氏。
この方は、大蔵省OBで、コテコテの「ザ・財務省」みたいな人です。
そこはある意味でブレない。
役人のときと全く同じです。
彼が最初に財務大臣になったときの副大臣が野田氏でした。
そして藤井氏は財務省にこう言ったんです。
「野田君を連れてきたから、ちゃんと染めてあげてくれ」
田村
財務省色に見事に染まったね。
高橋
ひどい話ですよね。
野田氏はそのとき純真だったから完全に染まっちゃった。
そうなる前までは野田氏はいい人だったから、私たちも勉強会などで連絡を取っていたんですよ。
でも、おそらく財務省が「高橋と付き合ってはいけない」とでも言ったんじゃないでしょうか。
付き合いがなくなりました。
田村
頭の中までどっぷり浸かって、洗脳されたということか。
高橋
まっ白なところに財務省色が流れ込んだという感じですね。
副大臣のときに財務省に完璧に染まって、満を持して財務大臣、総理になってからはあの通り、です。皮肉を言えば、財務省はうまくやった。
それがいまにつながっているわけ。
田村
藤井氏が小沢一郎氏と対立して辞めて、菅直人氏が財務大臣になった。
その後、鳩山由紀夫総理が辞めたから、菅直人氏が総理に昇格し、野田氏が財務大臣になったという流れです。
高橋
それは民主党内の事情ですが、財務省はそういう流れを読んでいます。
政権交代で与党が弱くなるのを知っているんですよ。
だからいろんなことを仕組む。
それも組織でやるから強いんです。
軍隊みたいな組織ですし、軍隊より規律が取れていますよ。
マスコミへの絨毯爆撃も軍隊並みにきちんとして、全部落としていく。
そういう組織に民主党みたいなフワフワしたものでは、手も足も出ません。
田村
日経も付和雷同。消費税増税と緊縮財政の大合唱をしました。
デフレの文字がほとんど出てこなかったですから。
この稿続く。


押し紙は、販売部数の虚偽情報に端を発しているのだから、社会の公器、新聞として是正すべきです

2022年02月17日 10時21分51秒 | 全般

以下は、2018年12月19日に出版された下記の本からである。
日本国民のみならず世界中の人達が必読。
見出し以外の文中強調は私。

財務省の外堀内堀の埋め方
田村
ただし今回の「消費増税の表明」のように財務省主導で様々に”雰囲気づくり”が行われています。
消費増税の最終判断ではないにもかかわらず大々的に報道されました。
高橋 
財務省はこういうのがうまいんですよ。
少しずつ確保して、安倍総理を孤立させているのです。
社長が全てなんでも思うようにできるかといったら案外できないところがあるでしょう? 
確かに2回は延期して財務省は負けた。
でも財務省は負け方がうまくて、100%は負けないんです。
私はもう少しひっくり返そうと思っているんだけど、なかなか大変な状況ではあります。
田村 
外堀内堀と埋められてしまったということですか。
高橋 
内堀の半分くらい埋まったかな。
田村 
財務官僚は何のためにサボタージュするのか、一般の国民はまったく理解ができないんですよ。
高橋 
省是ですね。消費税については財務省の中では省是と言えます。
入省したら消費税のいい話を山ほど聞かされますよ。
私が大蔵省に入ったのは1980年ですが、私が入ってすぐに大平正芳総理が亡くなったんです。
大平氏はもともと大蔵官僚だったから、消費税をやりたかった。
それが遺言のようにずっと残っている。
大平氏が亡くなったときに、省是になったんですよ。
親財務省の政治家は実は多いんです。
言うことを聞いてくれたらメリットを与えますよと財務省は簡単に言えるからで、それでほとんどの政治家が落ちる。
自民党の中で落ちないのは党人派の人だけです。
田村 
宏池会は?
高橋 
宏池会の人はかなり落ちる。
そもそも党人派が多いのは清和会でしょう? 
清和会では落ちない人もかなりいました。
それから中曽根康弘氏も落ちなかったと。
政治家で準備ができていてしっかりしている人は落ちない。
でもあまり準備ができていない人は落ちるんです。
竹下登氏は完璧に落っこちた(笑)。
田村 
そうですね(笑)。
竹下政権の1988年に消費税法が成立し、89年に3%の消費税増税。
高橋
竹下氏は最初から増税を「やりたい」と言っちゃったでしょ。
でもあれはまだバブルのときだったから、増税を言い出す環境としてはそれほど間違っていないんです。
バブルだから冷や水をかけた方がいいというレベルのときでした。
それはそれで正当化できますが、94年は完璧にアウトです。
村山富市氏のときですが、政権の不慣れに大蔵省が完全につけいったわけです。
田村
税制改革関連法が成立して消費税5%への引き上げが決まった。
高橋
細川護熙氏のときには、7%の国民福祉税の構想を発表したでしょう?
あれは財務省が操作して言わせたわけです。
消費税増税のためには政権を何度つぶしてもいいんですよ。
田村
実際、細川政権は構想発表を翌日に撤回して、1年もしないうちに政権は終わりました。
弱い政治家もメディアも搦め捕られる
高橋
その後に村山富市氏が大蔵省にうまくやられたんですよ。
橋本龍太郎氏が首相になったときはすでに増税が決まっていたから手遅れで、気の毒でしたね。
橋本氏は怒っていましたが、村山氏が決めてしまったのだから仕方がない。
今回もそのときと同じ財務省のやり方なんです。
つまり、民主党の野田佳彦氏が総理のときに増税について全部決めたわけ。
あれでアウトなんですよ。
田村
今回の安倍政権における増税は、村山政権につけいって橋本政権に増税させた大蔵省の手法と同じということですね。
高橋
そう。
弱い政権のときにつけいる。
弱い政権のときは財務省の言うことをするする聞いちゃう。
そして、政権は増税の踏み台になって潰れる。
こういう歴史を政治家は学ばないのかなあ。
田村
それをメディアが大応援する。
高橋
新聞は軽減税率を頂くからです。
軽減税率の対象は飲食料品と新聞ですよ。
とんでもない話でしょう。米・味噌・醤油くらいまではわかるけど、新聞は異様にそれらと距離がありますよね(笑)。
これを食わされたらアウトなんです。
特に読売新聞は、もし軽減税率を頂けなくなったら大変なことになるという危機意識が非常にありますよ。
田村
押し紙問題ですね。
実売部数以上に発行して販売店に押しつける新聞を押し紙と言います。
産経新聞は押し紙をなくしましたけど。
高橋
広告を取るために新聞は一定の部数が必要だから売れていなくても刷る。
それが押し紙。
田村
その押し紙についても消費税を払うことになるわけだから負担が大きい。
実際は売れていないわけですから。
高橋
読売新聞は販売部数が多いので、経営上の問題になります。
それは必死でしょう。
こんなことはどこも報道しないから、どんどん財務省に外堀も内堀も埋められるわけです。
ちなみに押し紙は販売店に押しつけられた後、どこに行っているかというと、アマゾンで犬や猫のトイレ用の紙として売られている(笑)。
私は犬を飼っていたときにはお世話になり、ありがたかった。
田村
それは記者としては悲しいものがある(苦笑)。
自社の経営上の目先の利益に縛られて、軽減税率を受けられるから増税やむなし、と動くのは言論機関としては大変な読者への裏切りですね。
私は、記者としてスジを通すべきだと産経社内でも主張し、編集局のほうでも私の増税反対論を1面で堂々と載せる。
押し紙は、販売部数の虚偽情報に端を発しているのだから、社会の公器、新聞として是正すべきです。
高橋
安心してください。
犬のトイレ用の紙として売られているのはほとんどは朝日新聞だから(笑)。
朝日新聞は本当にアマゾンでたくさん売られていました。
田村
財務省はなぜ消費税ばかりにこだわる?
高橋
消費税は、理論的に言うと非常に徴税コストが安く、税制としてはよくできています。
さらに、実は脱税の牽制効果があり、さらに脱税されてもどこかで帳尻があう税制なのです。
多くの財務官僚が、これはすばらしいと感化されるのは事実。
田村
日本経済の復活を放り出して、感化もないでしょうよ。
高橋
田村さんのおっしやっているのはタイミング論ですが、財務官僚はタイミング論をしていたら永遠に増税できないと思っているんです。
少なくとも私は「バブルのときには消費増税は正当化できる」ときちんとタイミング論を言っているんですが、彼らは違う。
田村
デフレ圧力があるときに消費増税をすべきではない。
簡単な話ですよ。
高橋
財務省は景気なんて考慮していないんですよ。
野田政権のときに消費税を上げる法律をつくったんですが、そもそも税制は毎年決めるものなんです。先を見越してといってもせいぜい2年くらいのものです。
ですから野田政権のときには、かなり先の消費増税を決めたということで、あれはないと思います。
財政の単年度主義からものすごく逸脱している。
先の景気がどうなるかわかるわけがないですから。
ここから考えても、消費増税をするにあたって景気は考慮していないとわかります。
菅直人氏の語学力と財務省
田村
野田政権のときは財務省に日経、朝日、毎日と論説委員がみんな誘導されていました。
一番ひどかったのは、やはり日経新聞です。
民主党の野田政権、その前の菅直人政権から「日本はギリシャになる」と菅直人氏に言わせるような紙面作りをずっと日経は行ってきたわけです。
後ろに明らかに財務官僚の誘導がある、示唆があるというふうにみて当然でしょうね。
高橋
菅直人氏はもう少し抵抗するかなと思っていたんですが、1、2週間で落ちたね(笑)。
「市民運動家」なんて言っているんだから、もう少し格好よく抵抗してよ、と。
簡単に落ちていいのか、と思いましたね。
田村
第4列の男(笑)。
高橋
そう、本当のガチンコにいかない人なんでしょうね。
田村
どこで菅直人氏が落ちたとわかったの?
高橋
官邸に誰を入れるか見ていればわかります。
すぐ財務省の人を入れましたから。
さらに菅直人氏が決定的だったのは、全く語学ができないこと。
すると当時はG8ですが、G8に行ったときは、もう落ちるしかないんですよ。
なぜならG7やG8ではみんな英語で話します。
フランスやドイツ、イタリアの財務大臣くらいだったら英語ができるんです。
菅直人氏はヒアリングもダメなので、通訳をする財務省の官僚がべ夕に張り付いた。
そこでたぶん官僚が適当なことを言ったんです(笑)。
そういうときにギリシャの話などを吹き込まれる。
案の定、G8のあとに、しきりにギリシャを言い出した。
日本の新聞は報道しなかったんですが、G8で全体写真を撮りますよね。
その写真に収まっている人の中で、菅直人氏だけが通訳のイヤホンをつけているんですよ(笑)。
こういうのを報道すればおもしろいしよくわかるのに、なぜかやらないんですよねえ。
田村
産経は報道しそうですけれども。
高橋G8のホームページにそういう写真があるのですから、それを使えばいいのにと思いましたが、どこも報道しない。
自国の総理があれでは格好悪いというのもあるのでしょうけれども。
話を戻すと、G8から帰ってきてからの菅直人氏は行く前と全く違っています。
心の準備がなされていなかったから完全に財務省に取り込まれたわけです。
ある知り合いの政治家が私に「財務省に巻き込まれないためにどうしたらいいか」とアドバイスを求めてきたんですが、実はそれは簡単。
通訳を自前で連れて行けばいい。
だから私は「この人を連れて行ってください」と通訳を紹介したんです。
田村
なるほど簡単。
高橋
そう。
カネで力夕がつく。
せいぜい2日か3日、通訳を拘束するという話でしょう。
カネを払えば財務省に取り込まれないんだから払えばいいんですよ。
連れて行かない場合、財務省の秘書官が通訳をすることになる。
当然、取り込まれます。
田村
G7には自前で通訳をつける。
徹底したほうがいいね。
「野田君を染めあげてくれ」
高橋
「カネを払ってでも連れて行け」といつもいろんな政治家に言っています。
通訳のうまい人がいるんですよ。
皆さん「連れて行ってよかった」と言います。
こういうことに対する心構えのない人が民主党に多かったんです。
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この方は、大蔵省OBで、コテコテの「ザ・財務省」みたいな人です。
そこはある意味でブレない。
役人のときと全く同じです。
彼が最初に財務大臣になったときの副大臣が野田氏でした。
そして藤井氏は財務省にこう言ったんです。
「野田君を連れてきたから、ちゃんと染めてあげてくれ」
田村
財務省色に見事に染まったね。
高橋
ひどい話ですよね。
野田氏はそのとき純真だったから完全に染まっちゃった。
そうなる前までは野田氏はいい人だったから、私たちも勉強会などで連絡を取っていたんですよ。
でも、おそらく財務省が「高橋と付き合ってはいけない」とでも言ったんじゃないでしょうか。
付き合いがなくなりました。
田村
頭の中までどっぷり浸かって、洗脳されたということか。
高橋
まっ白なところに財務省色が流れ込んだという感じですね。
副大臣のときに財務省に完璧に染まって、満を持して財務大臣、総理になってからはあの通り、です。皮肉を言えば、財務省はうまくやった。
それがいまにつながっているわけ。
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藤井氏が小沢一郎氏と対立して辞めて、菅直人氏が財務大臣になった。
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  5. It is the U.S. Democratic Party that is destroying democracy.
  6. China kudu mbayar maneh dhuwit sing dipinjam saka Bank Pembangunan Asia
  7. La Cina che dovrebbe prima restituire i soldi che ha preso in prestito dalla Banca asiatica di
  8. Китай, че първо трябва да върне парите, които е заел от Азиатската банка за развитие
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これはある意味で正直であるが、そういう人が中央銀行総裁だったとは空恐ろしいことだ。インフレ目標2%の理由は筒単だ。

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中国や韓国と、日本の様な国の区別もつかない頭脳だから、こんな事が出来る。

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Je to Demokratická strana USA, ktorá ničí demokraciu.

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the text I had written as an incarnation of the trees and flowers were unusually amazing

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It must have been such a disaster that all the previous efforts were instantly wiped out.

O livro está cheio de fatos e esclarecimentos sobre por que a Coreia é do jeito

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readers must have realized that the Imperial Family embodied the heart of the Japanese people

 

 


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13

Kina at de først skulle betale tilbake pengene de lånte fra den asiatiske utviklingsbanken

14

Iku Partai Demokrat AS sing ngrusak demokrasi.

15

China na dapat munang bayaran ang perang hiniram nito sa Asian Development Bank

16

यह अमेरिकी डेमोक्रेटिक पार्टी है जो लोकतंत्र को नष्ट कर रही है।

17

Kina, at det først skulle tilbagebetale de penge, det lånte fra den asiatiske udviklingsbank

18

China bahawa ia perlu membayar balik wang yang dipinjam daripada Bank Pembangunan Asia terlebih

19

China que primero debe devolver el dinero que tomó prestado del Banco Asiático de Desarrollo

20

Kina att man först ska betala tillbaka pengarna man lånat från Asian Development Bank

21

Parti Demokratik A.S. yang memusnahkan demokrasi.

22

Chính Đảng Dân chủ Hoa Kỳ đang phá hủy nền dân chủ.

23

Det är USA:s demokratiska parti som förstör demokratin.

24

China kwamba inapaswa kwanza kulipa pesa ilizokopa kutoka Benki ya Maendeleo ya Asia

25

China că ar trebui să plătească mai întâi banii pe care i-a împrumutat de la Banca Asiatică

26

China que deve primeiro devolver o dinheiro que tomou emprestado do Banco Asiático de

27

الصين أن عليها أولاً سداد الأموال التي اقترضتها من بنك التنمية الآسيوي

28

Es ist die Demokratische Partei der USA, die die Demokratie zerstört.

29

La Chine qu'elle devrait d'abord rembourser l'argent qu'elle a emprunté à la Banque asiatique de

30

トップページ

31

È il Partito Democratico degli Stati Uniti che sta distruggendo la democrazia.

32

中國應首先償還從亞洲開發銀行借的錢

33

Dit is die Amerikaanse Demokratiese Party wat die demokrasie vernietig.

34

إنه الحزب الديمقراطي الأمريكي الذي يقضي على الديمقراطية.

35

Çin, önce Asya Kalkınma Bankası'ndan ödünç aldığı parayı geri ödemesi gerektiğini söyledi.

36

É o Partido Democrata dos EUA que está destruindo a democracia.

37

Čína, že by měla nejprve splatit peníze, které si půjčila od Asijské rozvojové banky

38

Čína by mala najskôr splatiť peniaze, ktoré si požičala od Ázijskej rozvojovej banky

39

Det er det amerikanske demokratiske partiet som ødelegger demokratiet.

40

Именно Демократическая партия США разрушает демократию.

41

민주주의를 파괴하는 것은 미국 민주당이다.

42

文明のターンテーブルThe Turntable of Civilizationの人気記事2/16

43

To Amerykańska Partia Demokratyczna niszczy demokrację.

44

Det er det amerikanske demokratiske parti, der ødelægger demokratiet.

45

Je to Demokratická strana USA, která ničí demokracii.

46

Kínának, hogy először vissza kell fizetnie az Ázsiai Fejlesztési Banktól felvett pénzt

47

Kina da prvo treba vratiti novac koji je posudila od Azijske razvojne banke

48

Kitajski, da bi morala najprej vrniti denar, ki si ga je izposodila pri Azijski razvojni banki

49

Partidul Democrat din SUA este cel care distruge democrația.

50

破坏民主的是美国民主党。

 

 


It is a popular page yesterday on ameba 2022/ 2/17

2022年02月17日 09時12分11秒 | 全般

1

彼らは、ただ「自己陶酔型シャッター症候群」にかかっているだけなのです。

 

2

TBSが反日的報道をする理由を知っていますか?

 

3

テレ朝の玉川徹とか、東京新聞の望月衣塑子とか…もう組織としてダメになってるんだろうな

 

4

残忍日本軍の動かぬ証拠写真とされるが、実際は蒋介石軍が在留邦人を虐殺した済南事件の検視写真だ

 

5

北京冬奥会的明目张胆的政治化是明目张胆的

 

6

「ベス・チャトー 荒れ地で育む奇跡の庭」

 

7

トラウデン直美を重用してこの旗手としているテレビ東京は、中国の悪辣な策略を推進している最も愚劣な

 

8

すなわち、在日韓国朝鮮人に各TV局は、乗っ取られていると云う事です。

 

9

日本食が爆売れ…イギリスでは消費者の行動が、このような日本を絶賛する動きを裏付けています。

 

10

日本は世界が認める文化の国であり、品質に責任を負う国であり、韓国経済の礎石を敷いてくれたゆりかご

 

11

朝鮮は花の国、日本は悪魔の国というのは共産主義者がつくり上げた虚像だった。

 

12

私たちの生命の根源は、森の奥深くにある…芸術家(ガレ)は…花や虫の目線に立って生と死を表現した。

 

13

朝鮮時代の女性は両班の性奴隷的な存在…中国の蛮行"還郷女"…東豆川の慰安婦…米韓同盟を売春同盟 

 

14

浅海一男は貴重な嘘を支える支柱だった。だから、浅海を中国は抱え込んだ。

 

15

越前谷知子のプロフィールを消しているあたり、読売はかなり臭いな。

 

16

だから彼らはドイツを徹底的に利用した、ドイツもまた、進んで彼らに利用された。

 

17

白川氏はまさにデフレ大好き人間…この人が日銀総裁でなくて本当に良かった。

 

18

購読されていない人は、明日、最寄りの書店やコンビニで購読した方が良い。

 

19

題名と高橋洋一だけを書いて来た。まさか、田村秀男との対談本だったとは、夢にも思っていなかった。

 

20

米誌はこうしたドイツについて「自滅的なエネルギー敗戦」と酷評した。

 

21

元外交官・孫崎享の娘。蛙の子は蛙。反日親韓で悪名高いジャーナリスト。牧師の息子で日本育ち。

 

22

筆者はNHKの放送後、九州国際高校と経営母体の日章学園トップへのインタビューを何度も申し入れた。

 

23

誠実に議論して韓国は変わるか?安倍・菅政権が続けた“戦略的放置”は水泡に。これが岸田宏池会政権…

 

24

実は完璧に中国の工作下にあるからだとしたら、身も蓋も無い話であるが。

 

25

ディレクターの新山賢治はNHK理事、NHKエンタープライズ取締役を歴任した大物。伯父がインパール

 

26

貴方が以前にネットで発見した小泉純一郎の経歴についての記事を思い出したよ

 

27

奴婢の身分の女性はすべて両班の財産であり、両班の意のままになる性奴隷でもあった。

 

28

防衛費5兆円と比べ遜色ない年間4兆円の科学技術予算がありながら、軍事的安全保障研究には協力しない

 

29

重信房子支援者が勤務していた高槻市の光愛病院の創設者は日本赤軍の前身である共産主義同盟(ブンド

 

30

実際、ロシア人どもは人をなめ切った嘘をつく。

 

31

その研究結果が韓国社会に広まり、文在寅勢力による5.18聖域化の暴走にブレーキがかかっている。

 

32

携帯電話による会話は当局に筒抜けで、私がメールを書けば、その内容と同じ画面を当局が見ているし、私

 

33

Nikkei takes a pro-China line.

 

34

彼らを搾取する王族や両班のために身を挺して戦う動機などなかったから滅びたのだ

 

35

つまり、中国は、自民党政治家を片っ端からハニートラップの対象としていたようである。

 

36

NHKがTBS等と同様に在日韓国人に支配されている実態を明らかにしている労作である。

 

37

ならば、何故、中国は…調査の意味を成さない形式での調査しか行わせなかったのか?

 

38

金融政策だけでインフレ目標2%は実施できたはずなので、白川氏の金融政策に関する予言は外れた

 

39

案の定、公明が反対。公明党は中国共産党の、習近平の代理人か!一体、何と言う政党である事か!

 

40

経産大臣と環境大臣は国民の代表としてTBSに対し正式に抗議して下さい

 

41

参院選後の金融所得課税強化で株投資のメリットも減る。未だ一般世論調査の支持率が高い方が謎…

 

42

同盟国がとる道は、中国とロシアの全体主義を衰退へと誘導し、覇権の確立を断固として阻止すること

 

43

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44

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45

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46

solo un vago pensiero

 

47

It is a popular page yesterday 2/11

 

48

Top 10 real-time searches on goo 2/10, 23:39

 

49

西側の対中制裁網の中で日本は「最も弱い輪」とみなされ、突破口を開く格好の相手として目をつけられた

 

50

再エネ依存の脆さ示した 電源の多様化が国益を守る 国内需給管理に万全を ドイツの姿勢は残念だ

 

 

 


弱い政権のときは財務省の言うことをするする聞いちゃう。そして、政権は増税の踏み台になって潰れる。

2022年02月17日 08時47分34秒 | 全般

以下は、2018年12月19日に出版された下記の本からである。
日本国民のみならず世界中の人達が必読。
見出し以外の文中強調は私。

財務省の外堀内堀の埋め方
田村
ただし今回の「消費増税の表明」のように財務省主導で様々に”雰囲気づくり”が行われています。
消費増税の最終判断ではないにもかかわらず大々的に報道されました。
高橋 
財務省はこういうのがうまいんですよ。
少しずつ確保して、安倍総理を孤立させているのです。
社長が全てなんでも思うようにできるかといったら案外できないところがあるでしょう? 
確かに2回は延期して財務省は負けた。
でも財務省は負け方がうまくて、100%は負けないんです。
私はもう少しひっくり返そうと思っているんだけど、なかなか大変な状況ではあります。
田村 
外堀内堀と埋められてしまったということですか。
高橋 
内堀の半分くらい埋まったかな。
田村 
財務官僚は何のためにサボタージュするのか、一般の国民はまったく理解ができないんですよ。
高橋 
省是ですね。消費税については財務省の中では省是と言えます。
入省したら消費税のいい話を山ほど聞かされますよ。
私が大蔵省に入ったのは1980年ですが、私が入ってすぐに大平正芳総理が亡くなったんです。
大平氏はもともと大蔵官僚だったから、消費税をやりたかった。
それが遺言のようにずっと残っている。
大平氏が亡くなったときに、省是になったんですよ。
親財務省の政治家は実は多いんです。
言うことを聞いてくれたらメリットを与えますよと財務省は簡単に言えるからで、それでほとんどの政治家が落ちる。
自民党の中で落ちないのは党人派の人だけです。
田村 
宏池会は?
高橋 
宏池会の人はかなり落ちる。
そもそも党人派が多いのは清和会でしょう? 
清和会では落ちない人もかなりいました。
それから中曽根康弘氏も落ちなかったと。
政治家で準備ができていてしっかりしている人は落ちない。
でもあまり準備ができていない人は落ちるんです。
竹下登氏は完璧に落っこちた(笑)。
田村 
そうですね(笑)。
竹下政権の1988年に消費税法が成立し、89年に3%の消費税増税。
高橋
竹下氏は最初から増税を「やりたい」と言っちゃったでしょ。
でもあれはまだバブルのときだったから、増税を言い出す環境としてはそれほど間違っていないんです。
バブルだから冷や水をかけた方がいいというレベルのときでした。
それはそれで正当化できますが、94年は完璧にアウトです。
村山富市氏のときですが、政権の不慣れに大蔵省が完全につけいったわけです。
田村
税制改革関連法が成立して消費税5%への引き上げが決まった。
高橋
細川護熙氏のときには、7%の国民福祉税の構想を発表したでしょう?
あれは財務省が操作して言わせたわけです。
消費税増税のためには政権を何度つぶしてもいいんですよ。
田村
実際、細川政権は構想発表を翌日に撤回して、1年もしないうちに政権は終わりました。
弱い政治家もメディアも搦め捕られる
高橋
その後に村山富市氏が大蔵省にうまくやられたんですよ。
橋本龍太郎氏が首相になったときはすでに増税が決まっていたから手遅れで、気の毒でしたね。
橋本氏は怒っていましたが、村山氏が決めてしまったのだから仕方がない。
今回もそのときと同じ財務省のやり方なんです。
つまり、民主党の野田佳彦氏が総理のときに増税について全部決めたわけ。
あれでアウトなんですよ。
田村
今回の安倍政権における増税は、村山政権につけいって橋本政権に増税させた大蔵省の手法と同じということですね。
高橋
そう。
弱い政権のときにつけいる。
弱い政権のときは財務省の言うことをするする聞いちゃう。
そして、政権は増税の踏み台になって潰れる。
こういう歴史を政治家は学ばないのかなあ。
田村
それをメディアが大応援する。
高橋
新聞は軽減税率を頂くからです。
軽減税率の対象は飲食料品と新聞ですよ。
とんでもない話でしょう。米・味噌・醤油くらいまではわかるけど、新聞は異様にそれらと距離がありますよね(笑)。
これを食わされたらアウトなんです。
特に読売新聞は、もし軽減税率を頂けなくなったら大変なことになるという危機意識が非常にありますよ。
田村
押し紙問題ですね。
実売部数以上に発行して販売店に押しつける新聞を押し紙と言います。
産経新聞は押し紙をなくしましたけど。
高橋
広告を取るために新聞は一定の部数が必要だから売れていなくても刷る。
それが押し紙。
田村
その押し紙についても消費税を払うことになるわけだから負担が大きい。
実際は売れていないわけですから。
高橋
読売新聞は販売部数が多いので、経営上の問題になります。
それは必死でしょう。
こんなことはどこも報道しないから、どんどん財務省に外堀も内堀も埋められるわけです。
ちなみに押し紙は販売店に押しつけられた後、どこに行っているかというと、アマゾンで犬や猫のトイレ用の紙として売られている(笑)。
私は犬を飼っていたときにはお世話になり、ありがたかった。
田村
それは記者としては悲しいものがある(苦笑)。
自社の経営上の目先の利益に縛られて、軽減税率を受けられるから増税やむなし、と動くのは言論機関としては大変な読者への裏切りですね。
私は、記者としてスジを通すべきだと産経社内でも主張し、編集局のほうでも私の増税反対論を1面で堂々と載せる。
押し紙は、販売部数の虚偽情報に端を発しているのだから、社会の公器、新聞として是正すべきです。
高橋
安心してください。
犬のトイレ用の紙として売られているのはほとんどは朝日新聞だから(笑)。
朝日新聞は本当にアマゾンでたくさん売られていました。
田村
財務省はなぜ消費税ばかりにこだわる?
高橋
消費税は、理論的に言うと非常に徴税コストが安く、税制としてはよくできています。
さらに、実は脱税の牽制効果があり、さらに脱税されてもどこかで帳尻があう税制なのです。
多くの財務官僚が、これはすばらしいと感化されるのは事実。
田村
日本経済の復活を放り出して、感化もないでしょうよ。
高橋
田村さんのおっしやっているのはタイミング論ですが、財務官僚はタイミング論をしていたら永遠に増税できないと思っているんです。
少なくとも私は「バブルのときには消費増税は正当化できる」ときちんとタイミング論を言っているんですが、彼らは違う。
田村
デフレ圧力があるときに消費増税をすべきではない。
簡単な話ですよ。
高橋
財務省は景気なんて考慮していないんですよ。
野田政権のときに消費税を上げる法律をつくったんですが、そもそも税制は毎年決めるものなんです。先を見越してといってもせいぜい2年くらいのものです。
ですから野田政権のときには、かなり先の消費増税を決めたということで、あれはないと思います。
財政の単年度主義からものすごく逸脱している。
先の景気がどうなるかわかるわけがないですから。
ここから考えても、消費増税をするにあたって景気は考慮していないとわかります。
菅直人氏の語学力と財務省
田村
野田政権のときは財務省に日経、朝日、毎日と論説委員がみんな誘導されていました。
一番ひどかったのは、やはり日経新聞です。
民主党の野田政権、その前の菅直人政権から「日本はギリシャになる」と菅直人氏に言わせるような紙面作りをずっと日経は行ってきたわけです。
後ろに明らかに財務官僚の誘導がある、示唆があるというふうにみて当然でしょうね。
高橋
菅直人氏はもう少し抵抗するかなと思っていたんですが、1、2週間で落ちたね(笑)。
「市民運動家」なんて言っているんだから、もう少し格好よく抵抗してよ、と。
簡単に落ちていいのか、と思いましたね。
田村
第4列の男(笑)。
高橋
そう、本当のガチンコにいかない人なんでしょうね。
田村
どこで菅直人氏が落ちたとわかったの?
高橋
官邸に誰を入れるか見ていればわかります。
すぐ財務省の人を入れましたから。
さらに菅直人氏が決定的だったのは、全く語学ができないこと。
すると当時はG8ですが、G8に行ったときは、もう落ちるしかないんですよ。
なぜならG7やG8ではみんな英語で話します。
フランスやドイツ、イタリアの財務大臣くらいだったら英語ができるんです。
菅直人氏はヒアリングもダメなので、通訳をする財務省の官僚がべ夕に張り付いた。
そこでたぶん官僚が適当なことを言ったんです(笑)。
そういうときにギリシャの話などを吹き込まれる。
案の定、G8のあとに、しきりにギリシャを言い出した。
日本の新聞は報道しなかったんですが、G8で全体写真を撮りますよね。
その写真に収まっている人の中で、菅直人氏だけが通訳のイヤホンをつけているんですよ(笑)。
こういうのを報道すればおもしろいしよくわかるのに、なぜかやらないんですよねえ。
田村
産経は報道しそうですけれども。
高橋G8のホームページにそういう写真があるのですから、それを使えばいいのにと思いましたが、どこも報道しない。
自国の総理があれでは格好悪いというのもあるのでしょうけれども。
話を戻すと、G8から帰ってきてからの菅直人氏は行く前と全く違っています。
心の準備がなされていなかったから完全に財務省に取り込まれたわけです。
ある知り合いの政治家が私に「財務省に巻き込まれないためにどうしたらいいか」とアドバイスを求めてきたんですが、実はそれは簡単。
通訳を自前で連れて行けばいい。
だから私は「この人を連れて行ってください」と通訳を紹介したんです。
田村
なるほど簡単。
高橋
そう。
カネで力夕がつく。
せいぜい2日か3日、通訳を拘束するという話でしょう。
カネを払えば財務省に取り込まれないんだから払えばいいんですよ。
連れて行かない場合、財務省の秘書官が通訳をすることになる。
当然、取り込まれます。
田村
G7には自前で通訳をつける。
徹底したほうがいいね。
「野田君を染めあげてくれ」
高橋
「カネを払ってでも連れて行け」といつもいろんな政治家に言っています。
通訳のうまい人がいるんですよ。
皆さん「連れて行ってよかった」と言います。
こういうことに対する心構えのない人が民主党に多かったんです。
心構えがないとだいたい財務省に取り込まれます。
最初から好んで財務省に取り込まれた人もいますけれどもね。
民主党政権の野田氏はいい人たったけれども、まさにそれ。
田村
財務相に就任したとき、本人自ら「財務省にどっぷり浸かる」と言ったと伝えられます。
高橋
そして民主党政権で一番ひどかったのは藤井裕久氏。
この方は、大蔵省OBで、コテコテの「ザ・財務省」みたいな人です。
そこはある意味でブレない。
役人のときと全く同じです。
彼が最初に財務大臣になったときの副大臣が野田氏でした。
そして藤井氏は財務省にこう言ったんです。
「野田君を連れてきたから、ちゃんと染めてあげてくれ」
田村
財務省色に見事に染まったね。
高橋
ひどい話ですよね。
野田氏はそのとき純真だったから完全に染まっちゃった。
そうなる前までは野田氏はいい人だったから、私たちも勉強会などで連絡を取っていたんですよ。
でも、おそらく財務省が「高橋と付き合ってはいけない」とでも言ったんじゃないでしょうか。
付き合いがなくなりました。
田村
頭の中までどっぷり浸かって、洗脳されたということか。
高橋
まっ白なところに財務省色が流れ込んだという感じですね。
副大臣のときに財務省に完璧に染まって、満を持して財務大臣、総理になってからはあの通り、です。皮肉を言えば、財務省はうまくやった。
それがいまにつながっているわけ。
田村
藤井氏が小沢一郎氏と対立して辞めて、菅直人氏が財務大臣になった。
その後、鳩山由紀夫総理が辞めたから、菅直人氏が総理に昇格し、野田氏が財務大臣になったという流れです。
高橋
それは民主党内の事情ですが、財務省はそういう流れを読んでいます。
政権交代で与党が弱くなるのを知っているんですよ。
だからいろんなことを仕組む。
それも組織でやるから強いんです。
軍隊みたいな組織ですし、軍隊より規律が取れていますよ。
マスコミへの絨毯爆撃も軍隊並みにきちんとして、全部落としていく。
そういう組織に民主党みたいなフワフワしたものでは、手も足も出ません。
田村
日経も付和雷同。消費税増税と緊縮財政の大合唱をしました。
デフレの文字がほとんど出てこなかったですから。
この稿続く。


細川護熙…7%の国民福祉税の構想…あれは財務省が操作して言わせたわけです

2022年02月17日 08時30分40秒 | 全般

以下は、2018年12月19日に出版された下記の本からである。
日本国民のみならず世界中の人達が必読。
見出し以外の文中強調は私。

財務省の外堀内堀の埋め方
田村
ただし今回の「消費増税の表明」のように財務省主導で様々に”雰囲気づくり”が行われています。
消費増税の最終判断ではないにもかかわらず大々的に報道されました。
高橋 
財務省はこういうのがうまいんですよ。
少しずつ確保して、安倍総理を孤立させているのです。
社長が全てなんでも思うようにできるかといったら案外できないところがあるでしょう? 
確かに2回は延期して財務省は負けた。
でも財務省は負け方がうまくて、100%は負けないんです。
私はもう少しひっくり返そうと思っているんだけど、なかなか大変な状況ではあります。
田村 
外堀内堀と埋められてしまったということですか。
高橋 
内堀の半分くらい埋まったかな。
田村 
財務官僚は何のためにサボタージュするのか、一般の国民はまったく理解ができないんですよ。
高橋 
省是ですね。消費税については財務省の中では省是と言えます。
入省したら消費税のいい話を山ほど聞かされますよ。
私が大蔵省に入ったのは1980年ですが、私が入ってすぐに大平正芳総理が亡くなったんです。
大平氏はもともと大蔵官僚だったから、消費税をやりたかった。
それが遺言のようにずっと残っている。
大平氏が亡くなったときに、省是になったんですよ。
親財務省の政治家は実は多いんです。
言うことを聞いてくれたらメリットを与えますよと財務省は簡単に言えるからで、それでほとんどの政治家が落ちる。
自民党の中で落ちないのは党人派の人だけです。
田村 
宏池会は?
高橋 
宏池会の人はかなり落ちる。
そもそも党人派が多いのは清和会でしょう? 
清和会では落ちない人もかなりいました。
それから中曽根康弘氏も落ちなかったと。
政治家で準備ができていてしっかりしている人は落ちない。
でもあまり準備ができていない人は落ちるんです。
竹下登氏は完璧に落っこちた(笑)。
田村 
そうですね(笑)。
竹下政権の1988年に消費税法が成立し、89年に3%の消費税増税。
高橋
竹下氏は最初から増税を「やりたい」と言っちゃったでしょ。
でもあれはまだバブルのときだったから、増税を言い出す環境としてはそれほど間違っていないんです。
バブルだから冷や水をかけた方がいいというレベルのときでした。
それはそれで正当化できますが、94年は完璧にアウトです。
村山富市氏のときですが、政権の不慣れに大蔵省が完全につけいったわけです。
田村
税制改革関連法が成立して消費税5%への引き上げが決まった。
高橋
細川護熙氏のときには、7%の国民福祉税の構想を発表したでしょう?
あれは財務省が操作して言わせたわけです。
消費税増税のためには政権を何度つぶしてもいいんですよ。
田村
実際、細川政権は構想発表を翌日に撤回して、1年もしないうちに政権は終わりました。
弱い政治家もメディアも搦め捕られる
高橋
その後に村山富市氏が大蔵省にうまくやられたんですよ。
橋本龍太郎氏が首相になったときはすでに増税が決まっていたから手遅れで、気の毒でしたね。
橋本氏は怒っていましたが、村山氏が決めてしまったのだから仕方がない。
今回もそのときと同じ財務省のやり方なんです。
つまり、民主党の野田佳彦氏が総理のときに増税について全部決めたわけ。
あれでアウトなんですよ。
田村
今回の安倍政権における増税は、村山政権につけいって橋本政権に増税させた大蔵省の手法と同じということですね。
高橋
そう。
弱い政権のときにつけいる。
弱い政権のときは財務省の言うことをするする聞いちゃう。
そして、政権は増税の踏み台になって潰れる。
こういう歴史を政治家は学ばないのかなあ。
田村
それをメディアが大応援する。
高橋
新聞は軽減税率を頂くからです。
軽減税率の対象は飲食料品と新聞ですよ。
とんでもない話でしょう。米・味噌・醤油くらいまではわかるけど、新聞は異様にそれらと距離がありますよね(笑)。
これを食わされたらアウトなんです。
特に読売新聞は、もし軽減税率を頂けなくなったら大変なことになるという危機意識が非常にありますよ。
田村
押し紙問題ですね。
実売部数以上に発行して販売店に押しつける新聞を押し紙と言います。
産経新聞は押し紙をなくしましたけど。
高橋
広告を取るために新聞は一定の部数が必要だから売れていなくても刷る。
それが押し紙。
田村
その押し紙についても消費税を払うことになるわけだから負担が大きい。
実際は売れていないわけですから。
高橋
読売新聞は販売部数が多いので、経営上の問題になります。
それは必死でしょう。
こんなことはどこも報道しないから、どんどん財務省に外堀も内堀も埋められるわけです。
ちなみに押し紙は販売店に押しつけられた後、どこに行っているかというと、アマゾンで犬や猫のトイレ用の紙として売られている(笑)。
私は犬を飼っていたときにはお世話になり、ありがたかった。
田村
それは記者としては悲しいものがある(苦笑)。
自社の経営上の目先の利益に縛られて、軽減税率を受けられるから増税やむなし、と動くのは言論機関としては大変な読者への裏切りですね。
私は、記者としてスジを通すべきだと産経社内でも主張し、編集局のほうでも私の増税反対論を1面で堂々と載せる。
押し紙は、販売部数の虚偽情報に端を発しているのだから、社会の公器、新聞として是正すべきです。
高橋
安心してください。
犬のトイレ用の紙として売られているのはほとんどは朝日新聞だから(笑)。
朝日新聞は本当にアマゾンでたくさん売られていました。
田村
財務省はなぜ消費税ばかりにこだわる?
高橋
消費税は、理論的に言うと非常に徴税コストが安く、税制としてはよくできています。
さらに、実は脱税の牽制効果があり、さらに脱税されてもどこかで帳尻があう税制なのです。
多くの財務官僚が、これはすばらしいと感化されるのは事実。
田村
日本経済の復活を放り出して、感化もないでしょうよ。
高橋
田村さんのおっしやっているのはタイミング論ですが、財務官僚はタイミング論をしていたら永遠に増税できないと思っているんです。
少なくとも私は「バブルのときには消費増税は正当化できる」ときちんとタイミング論を言っているんですが、彼らは違う。
田村
デフレ圧力があるときに消費増税をすべきではない。
簡単な話ですよ。
高橋
財務省は景気なんて考慮していないんですよ。
野田政権のときに消費税を上げる法律をつくったんですが、そもそも税制は毎年決めるものなんです。先を見越してといってもせいぜい2年くらいのものです。
ですから野田政権のときには、かなり先の消費増税を決めたということで、あれはないと思います。
財政の単年度主義からものすごく逸脱している。
先の景気がどうなるかわかるわけがないですから。
ここから考えても、消費増税をするにあたって景気は考慮していないとわかります。
菅直人氏の語学力と財務省
田村
野田政権のときは財務省に日経、朝日、毎日と論説委員がみんな誘導されていました。
一番ひどかったのは、やはり日経新聞です。
民主党の野田政権、その前の菅直人政権から「日本はギリシャになる」と菅直人氏に言わせるような紙面作りをずっと日経は行ってきたわけです。
後ろに明らかに財務官僚の誘導がある、示唆があるというふうにみて当然でしょうね。
高橋
菅直人氏はもう少し抵抗するかなと思っていたんですが、1、2週間で落ちたね(笑)。
「市民運動家」なんて言っているんだから、もう少し格好よく抵抗してよ、と。
簡単に落ちていいのか、と思いましたね。
田村
第4列の男(笑)。
高橋
そう、本当のガチンコにいかない人なんでしょうね。
田村
どこで菅直人氏が落ちたとわかったの?
高橋
官邸に誰を入れるか見ていればわかります。
すぐ財務省の人を入れましたから。
さらに菅直人氏が決定的だったのは、全く語学ができないこと。
すると当時はG8ですが、G8に行ったときは、もう落ちるしかないんですよ。
なぜならG7やG8ではみんな英語で話します。
フランスやドイツ、イタリアの財務大臣くらいだったら英語ができるんです。
菅直人氏はヒアリングもダメなので、通訳をする財務省の官僚がべ夕に張り付いた。
そこでたぶん官僚が適当なことを言ったんです(笑)。
そういうときにギリシャの話などを吹き込まれる。
案の定、G8のあとに、しきりにギリシャを言い出した。
日本の新聞は報道しなかったんですが、G8で全体写真を撮りますよね。
その写真に収まっている人の中で、菅直人氏だけが通訳のイヤホンをつけているんですよ(笑)。
こういうのを報道すればおもしろいしよくわかるのに、なぜかやらないんですよねえ。
田村
産経は報道しそうですけれども。
高橋G8のホームページにそういう写真があるのですから、それを使えばいいのにと思いましたが、どこも報道しない。
自国の総理があれでは格好悪いというのもあるのでしょうけれども。
話を戻すと、G8から帰ってきてからの菅直人氏は行く前と全く違っています。
心の準備がなされていなかったから完全に財務省に取り込まれたわけです。
ある知り合いの政治家が私に「財務省に巻き込まれないためにどうしたらいいか」とアドバイスを求めてきたんですが、実はそれは簡単。
通訳を自前で連れて行けばいい。
だから私は「この人を連れて行ってください」と通訳を紹介したんです。
田村
なるほど簡単。
高橋
そう。
カネで力夕がつく。
せいぜい2日か3日、通訳を拘束するという話でしょう。
カネを払えば財務省に取り込まれないんだから払えばいいんですよ。
連れて行かない場合、財務省の秘書官が通訳をすることになる。
当然、取り込まれます。
田村
G7には自前で通訳をつける。
徹底したほうがいいね。
「野田君を染めあげてくれ」
高橋
「カネを払ってでも連れて行け」といつもいろんな政治家に言っています。
通訳のうまい人がいるんですよ。
皆さん「連れて行ってよかった」と言います。
こういうことに対する心構えのない人が民主党に多かったんです。
心構えがないとだいたい財務省に取り込まれます。
最初から好んで財務省に取り込まれた人もいますけれどもね。
民主党政権の野田氏はいい人たったけれども、まさにそれ。
田村
財務相に就任したとき、本人自ら「財務省にどっぷり浸かる」と言ったと伝えられます。
高橋
そして民主党政権で一番ひどかったのは藤井裕久氏。
この方は、大蔵省OBで、コテコテの「ザ・財務省」みたいな人です。
そこはある意味でブレない。
役人のときと全く同じです。
彼が最初に財務大臣になったときの副大臣が野田氏でした。
そして藤井氏は財務省にこう言ったんです。
「野田君を連れてきたから、ちゃんと染めてあげてくれ」
田村
財務省色に見事に染まったね。
高橋
ひどい話ですよね。
野田氏はそのとき純真だったから完全に染まっちゃった。
そうなる前までは野田氏はいい人だったから、私たちも勉強会などで連絡を取っていたんですよ。
でも、おそらく財務省が「高橋と付き合ってはいけない」とでも言ったんじゃないでしょうか。
付き合いがなくなりました。
田村
頭の中までどっぷり浸かって、洗脳されたということか。
高橋
まっ白なところに財務省色が流れ込んだという感じですね。
副大臣のときに財務省に完璧に染まって、満を持して財務大臣、総理になってからはあの通り、です。皮肉を言えば、財務省はうまくやった。
それがいまにつながっているわけ。
田村
藤井氏が小沢一郎氏と対立して辞めて、菅直人氏が財務大臣になった。
その後、鳩山由紀夫総理が辞めたから、菅直人氏が総理に昇格し、野田氏が財務大臣になったという流れです。
高橋
それは民主党内の事情ですが、財務省はそういう流れを読んでいます。
政権交代で与党が弱くなるのを知っているんですよ。
だからいろんなことを仕組む。
それも組織でやるから強いんです。
軍隊みたいな組織ですし、軍隊より規律が取れていますよ。
マスコミへの絨毯爆撃も軍隊並みにきちんとして、全部落としていく。
そういう組織に民主党みたいなフワフワしたものでは、手も足も出ません。
田村
日経も付和雷同。消費税増税と緊縮財政の大合唱をしました。
デフレの文字がほとんど出てこなかったですから。
この稿続く。


政治家で準備ができていてしっかりしている人は落ちない。でもあまり準備ができていない人は落ちるんです。

2022年02月17日 08時27分11秒 | 全般

以下は、2018年12月19日に出版された下記の本からである。
日本国民のみならず世界中の人達が必読。
見出し以外の文中強調は私。

財務省の外堀内堀の埋め方
田村
ただし今回の「消費増税の表明」のように財務省主導で様々に”雰囲気づくり”が行われています。
消費増税の最終判断ではないにもかかわらず大々的に報道されました。
高橋 
財務省はこういうのがうまいんですよ。
少しずつ確保して、安倍総理を孤立させているのです。
社長が全てなんでも思うようにできるかといったら案外できないところがあるでしょう? 
確かに2回は延期して財務省は負けた。
でも財務省は負け方がうまくて、100%は負けないんです。
私はもう少しひっくり返そうと思っているんだけど、なかなか大変な状況ではあります。
田村 
外堀内堀と埋められてしまったということですか。
高橋 
内堀の半分くらい埋まったかな。
田村 
財務官僚は何のためにサボタージュするのか、一般の国民はまったく理解ができないんですよ。
高橋 
省是ですね。消費税については財務省の中では省是と言えます。
入省したら消費税のいい話を山ほど聞かされますよ。
私が大蔵省に入ったのは1980年ですが、私が入ってすぐに大平正芳総理が亡くなったんです。
大平氏はもともと大蔵官僚だったから、消費税をやりたかった。
それが遺言のようにずっと残っている。
大平氏が亡くなったときに、省是になったんですよ。
親財務省の政治家は実は多いんです。
言うことを聞いてくれたらメリットを与えますよと財務省は簡単に言えるからで、それでほとんどの政治家が落ちる。
自民党の中で落ちないのは党人派の人だけです。
田村 
宏池会は?
高橋 
宏池会の人はかなり落ちる。
そもそも党人派が多いのは清和会でしょう? 
清和会では落ちない人もかなりいました。
それから中曽根康弘氏も落ちなかったと。
政治家で準備ができていてしっかりしている人は落ちない。
でもあまり準備ができていない人は落ちるんです。
竹下登氏は完璧に落っこちた(笑)。
田村 
そうですね(笑)。
竹下政権の1988年に消費税法が成立し、89年に3%の消費税増税。
高橋
竹下氏は最初から増税を「やりたい」と言っちゃったでしょ。
でもあれはまだバブルのときだったから、増税を言い出す環境としてはそれほど間違っていないんです。
バブルだから冷や水をかけた方がいいというレベルのときでした。
それはそれで正当化できますが、94年は完璧にアウトです。
村山富市氏のときですが、政権の不慣れに大蔵省が完全につけいったわけです。
田村
税制改革関連法が成立して消費税5%への引き上げが決まった。
高橋
細川護熈氏のときには、7%の国民福祉税の構想を発表したでしょう?
あれは財務省が操作して言わせたわけです。
消費税増税のためには政権を何度つぶしてもいいんですよ。
田村
実際、細川政権は構想発表を翌日に撤回して、1年もしないうちに政権は終わりました。
弱い政治家もメディアも搦め捕られる
高橋
その後に村山富市氏が大蔵省にうまくやられたんですよ。
橋本龍太郎氏が首相になったときはすでに増税が決まっていたから手遅れで、気の毒でしたね。
橋本氏は怒っていましたが、村山氏が決めてしまったのだから仕方がない。
今回もそのときと同じ財務省のやり方なんです。
つまり、民主党の野田佳彦氏が総理のときに増税について全部決めたわけ。
あれでアウトなんですよ。
田村
今回の安倍政権における増税は、村山政権につけいって橋本政権に増税させた大蔵省の手法と同じということですね。
高橋
そう。
弱い政権のときにつけいる。
弱い政権のときは財務省の言うことをするする聞いちゃう。
そして、政権は増税の踏み台になって潰れる。
こういう歴史を政治家は学ばないのかなあ。
田村
それをメディアが大応援する。
高橋
新聞は軽減税率を頂くからです。
軽減税率の対象は飲食料品と新聞ですよ。
とんでもない話でしょう。米・味噌・醤油くらいまではわかるけど、新聞は異様にそれらと距離がありますよね(笑)。
これを食わされたらアウトなんです。
特に読売新聞は、もし軽減税率を頂けなくなったら大変なことになるという危機意識が非常にありますよ。
田村
押し紙問題ですね。
実売部数以上に発行して販売店に押しつける新聞を押し紙と言います。
産経新聞は押し紙をなくしましたけど。
高橋
広告を取るために新聞は一定の部数が必要だから売れていなくても刷る。
それが押し紙。
田村
その押し紙についても消費税を払うことになるわけだから負担が大きい。
実際は売れていないわけですから。
高橋
読売新聞は販売部数が多いので、経営上の問題になります。
それは必死でしょう。
こんなことはどこも報道しないから、どんどん財務省に外堀も内堀も埋められるわけです。
ちなみに押し紙は販売店に押しつけられた後、どこに行っているかというと、アマゾンで犬や猫のトイレ用の紙として売られている(笑)。
私は犬を飼っていたときにはお世話になり、ありがたかった。
田村
それは記者としては悲しいものがある(苦笑)。
自社の経営上の目先の利益に縛られて、軽減税率を受けられるから増税やむなし、と動くのは言論機関としては大変な読者への裏切りですね。
私は、記者としてスジを通すべきだと産経社内でも主張し、編集局のほうでも私の増税反対論を1面で堂々と載せる。
押し紙は、販売部数の虚偽情報に端を発しているのだから、社会の公器、新聞として是正すべきです。
高橋
安心してください。
犬のトイレ用の紙として売られているのはほとんどは朝日新聞だから(笑)。
朝日新聞は本当にアマゾンでたくさん売られていました。
田村
財務省はなぜ消費税ばかりにこだわる?
高橋
消費税は、理論的に言うと非常に徴税コストが安く、税制としてはよくできています。
さらに、実は脱税の牽制効果があり、さらに脱税されてもどこかで帳尻があう税制なのです。
多くの財務官僚が、これはすばらしいと感化されるのは事実。
田村
日本経済の復活を放り出して、感化もないでしょうよ。
高橋
田村さんのおっしやっているのはタイミング論ですが、財務官僚はタイミング論をしていたら永遠に増税できないと思っているんです。
少なくとも私は「バブルのときには消費増税は正当化できる」ときちんとタイミング論を言っているんですが、彼らは違う。
田村
デフレ圧力があるときに消費増税をすべきではない。
簡単な話ですよ。
高橋
財務省は景気なんて考慮していないんですよ。
野田政権のときに消費税を上げる法律をつくったんですが、そもそも税制は毎年決めるものなんです。先を見越してといってもせいぜい2年くらいのものです。
ですから野田政権のときには、かなり先の消費増税を決めたということで、あれはないと思います。
財政の単年度主義からものすごく逸脱している。
先の景気がどうなるかわかるわけがないですから。
ここから考えても、消費増税をするにあたって景気は考慮していないとわかります。
菅直人氏の語学力と財務省
田村
野田政権のときは財務省に日経、朝日、毎日と論説委員がみんな誘導されていました。
一番ひどかったのは、やはり日経新聞です。
民主党の野田政権、その前の菅直人政権から「日本はギリシャになる」と菅直人氏に言わせるような紙面作りをずっと日経は行ってきたわけです。
後ろに明らかに財務官僚の誘導がある、示唆があるというふうにみて当然でしょうね。
高橋
菅直人氏はもう少し抵抗するかなと思っていたんですが、1、2週間で落ちたね(笑)。
「市民運動家」なんて言っているんだから、もう少し格好よく抵抗してよ、と。
簡単に落ちていいのか、と思いましたね。
田村
第4列の男(笑)。
高橋
そう、本当のガチンコにいかない人なんでしょうね。
田村
どこで菅直人氏が落ちたとわかったの?
高橋
官邸に誰を入れるか見ていればわかります。
すぐ財務省の人を入れましたから。
さらに菅直人氏が決定的だったのは、全く語学ができないこと。
すると当時はG8ですが、G8に行ったときは、もう落ちるしかないんですよ。
なぜならG7やG8ではみんな英語で話します。
フランスやドイツ、イタリアの財務大臣くらいだったら英語ができるんです。
菅直人氏はヒアリングもダメなので、通訳をする財務省の官僚がべ夕に張り付いた。
そこでたぶん官僚が適当なことを言ったんです(笑)。
そういうときにギリシャの話などを吹き込まれる。
案の定、G8のあとに、しきりにギリシャを言い出した。
日本の新聞は報道しなかったんですが、G8で全体写真を撮りますよね。
その写真に収まっている人の中で、菅直人氏だけが通訳のイヤホンをつけているんですよ(笑)。
こういうのを報道すればおもしろいしよくわかるのに、なぜかやらないんですよねえ。
田村
産経は報道しそうですけれども。
高橋G8のホームページにそういう写真があるのですから、それを使えばいいのにと思いましたが、どこも報道しない。
自国の総理があれでは格好悪いというのもあるのでしょうけれども。
話を戻すと、G8から帰ってきてからの菅直人氏は行く前と全く違っています。
心の準備がなされていなかったから完全に財務省に取り込まれたわけです。
ある知り合いの政治家が私に「財務省に巻き込まれないためにどうしたらいいか」とアドバイスを求めてきたんですが、実はそれは簡単。
通訳を自前で連れて行けばいい。
だから私は「この人を連れて行ってください」と通訳を紹介したんです。
田村
なるほど簡単。
高橋
そう。
カネで力夕がつく。
せいぜい2日か3日、通訳を拘束するという話でしょう。
カネを払えば財務省に取り込まれないんだから払えばいいんですよ。
連れて行かない場合、財務省の秘書官が通訳をすることになる。
当然、取り込まれます。
田村
G7には自前で通訳をつける。
徹底したほうがいいね。
「野田君を染めあげてくれ」
高橋
「カネを払ってでも連れて行け」といつもいろんな政治家に言っています。
通訳のうまい人がいるんですよ。
皆さん「連れて行ってよかった」と言います。
こういうことに対する心構えのない人が民主党に多かったんです。
心構えがないとだいたい財務省に取り込まれます。
最初から好んで財務省に取り込まれた人もいますけれどもね。
民主党政権の野田氏はいい人たったけれども、まさにそれ。
田村
財務相に就任したとき、本人自ら「財務省にどっぷり浸かる」と言ったと伝えられます。
高橋
そして民主党政権で一番ひどかったのは藤井裕久氏。
この方は、大蔵省OBで、コテコテの「ザ・財務省」みたいな人です。
そこはある意味でブレない。
役人のときと全く同じです。
彼が最初に財務大臣になったときの副大臣が野田氏でした。
そして藤井氏は財務省にこう言ったんです。
「野田君を連れてきたから、ちゃんと染めてあげてくれ」
田村
財務省色に見事に染まったね。
高橋
ひどい話ですよね。
野田氏はそのとき純真だったから完全に染まっちゃった。
そうなる前までは野田氏はいい人だったから、私たちも勉強会などで連絡を取っていたんですよ。
でも、おそらく財務省が「高橋と付き合ってはいけない」とでも言ったんじゃないでしょうか。
付き合いがなくなりました。
田村
頭の中までどっぷり浸かって、洗脳されたということか。
高橋
まっ白なところに財務省色が流れ込んだという感じですね。
副大臣のときに財務省に完璧に染まって、満を持して財務大臣、総理になってからはあの通り、です。皮肉を言えば、財務省はうまくやった。
それがいまにつながっているわけ。
田村
藤井氏が小沢一郎氏と対立して辞めて、菅直人氏が財務大臣になった。
その後、鳩山由紀夫総理が辞めたから、菅直人氏が総理に昇格し、野田氏が財務大臣になったという流れです。
高橋
それは民主党内の事情ですが、財務省はそういう流れを読んでいます。
政権交代で与党が弱くなるのを知っているんですよ。
だからいろんなことを仕組む。
それも組織でやるから強いんです。
軍隊みたいな組織ですし、軍隊より規律が取れていますよ。
マスコミへの絨毯爆撃も軍隊並みにきちんとして、全部落としていく。
そういう組織に民主党みたいなフワフワしたものでは、手も足も出ません。
田村
日経も付和雷同。消費税増税と緊縮財政の大合唱をしました。
デフレの文字がほとんど出てこなかったですから。
この稿続く。


親財務省の政治家…それでほとんどの政治家が落ちる…自民党の中で落ちないのは党人派の人だけです

2022年02月17日 08時23分06秒 | 全般

以下は、2018年12月19日に出版された下記の本からである。
日本国民のみならず世界中の人達が必読。
見出し以外の文中強調は私。

財務省の外堀内堀の埋め方
田村
ただし今回の「消費増税の表明」のように財務省主導で様々に”雰囲気づくり”が行われています。
消費増税の最終判断ではないにもかかわらず大々的に報道されました。
高橋 
財務省はこういうのがうまいんですよ。
少しずつ確保して、安倍総理を孤立させているのです。
社長が全てなんでも思うようにできるかといったら案外できないところがあるでしょう? 
確かに2回は延期して財務省は負けた。
でも財務省は負け方がうまくて、100%は負けないんです。
私はもう少しひっくり返そうと思っているんだけど、なかなか大変な状況ではあります。
田村 
外堀内堀と埋められてしまったということですか。
高橋 
内堀の半分くらい埋まったかな。
田村 
財務官僚は何のためにサボタージュするのか、一般の国民はまったく理解ができないんですよ。
高橋 
省是ですね。消費税については財務省の中では省是と言えます。
入省したら消費税のいい話を山ほど聞かされますよ。
私が大蔵省に入ったのは1980年ですが、私が入ってすぐに大平正芳総理が亡くなったんです。
大平氏はもともと大蔵官僚だったから、消費税をやりたかった。
それが遺言のようにずっと残っている。
大平氏が亡くなったときに、省是になったんですよ。
親財務省の政治家は実は多いんです。
言うことを聞いてくれたらメリットを与えますよと財務省は簡単に言えるからで、それでほとんどの政治家が落ちる。
自民党の中で落ちないのは党人派の人だけです。
田村 
宏池会は?
高橋 
宏池会の人はかなり落ちる。
そもそも党人派が多いのは清和会でしょう? 
清和会では落ちない人もかなりいました。
それから中曽根康弘氏も落ちなかったと。
政治家で準備ができていてしっかりしている人は落ちない。
でもあまり準備ができていない人は落ちるんです。
竹下登氏は完璧に落っこちた(笑)。
田村 
そうですね(笑)。
竹下政権の1988年に消費税法が成立し、89年に3%の消費税増税。
高橋
竹下氏は最初から増税を「やりたい」と言っちゃったでしょ。
でもあれはまだバブルのときだったから、増税を言い出す環境としてはそれほど間違っていないんです。
バブルだから冷や水をかけた方がいいというレベルのときでした。
それはそれで正当化できますが、94年は完璧にアウトです。
村山富市氏のときですが、政権の不慣れに大蔵省が完全につけいったわけです。
田村
税制改革関連法が成立して消費税5%への引き上げが決まった。
高橋
細川護熈氏のときには、7%の国民福祉税の構想を発表したでしょう?
あれは財務省が操作して言わせたわけです。
消費税増税のためには政権を何度つぶしてもいいんですよ。
田村実際、細川政権は構想発表を翌日に撤回して、1年もしないうちに政権は終わりました。
弱い政治家もメディアも搦め捕られる
高橋
その後に村山富市氏が大蔵省にうまくやられたんですよ。
橋本龍太郎氏が首相になったときはすでに増税が決まっていたから手遅れで、気の毒でしたね。
橋本氏は怒っていましたが、村山氏が決めてしまったのだから仕方がない。
今回もそのときと同じ財務省のやり方なんです。
つまり、民主党の野田佳彦氏が総理のときに増税について全部決めたわけ。
あれでアウトなんですよ。
田村
今回の安倍政権における増税は、村山政権につけいって橋本政権に増税させた大蔵省の手法と同じということですね。
高橋
そう。
弱い政権のときにつけいる。
弱い政権のときは財務省の言うことをするする聞いちゃう。
そして、政権は増税の踏み台になって潰れる。
こういう歴史を政治家は学ばないのかなあ。
田村
それをメディアが大応援する。
高橋
新聞は軽減税率を頂くからです。
軽減税率の対象は飲食料品と新聞ですよ。
とんでもない話でしょう。米・味噌・醤油くらいまではわかるけど、新聞は異様にそれらと距離がありますよね(笑)。
これを食わされたらアウトなんです。
特に読売新聞は、もし軽減税率を頂けなくなったら大変なことになるという危機意識が非常にありますよ。
田村
押し紙問題ですね。
実売部数以上に発行して販売店に押しつける新聞を押し紙と言います。
産経新聞は押し紙をなくしましたけど。
高橋
広告を取るために新聞は一定の部数が必要だから売れていなくても刷る。
それが押し紙。
田村
その押し紙についても消費税を払うことになるわけだから負担が大きい。
実際は売れていないわけですから。
高橋
読売新聞は販売部数が多いので、経営上の問題になります。
それは必死でしょう。
こんなことはどこも報道しないから、どんどん財務省に外堀も内堀も埋められるわけです。
ちなみに押し紙は販売店に押しつけられた後、どこに行っているかというと、アマゾンで犬や猫のトイレ用の紙として売られている(笑)。
私は犬を飼っていたときにはお世話になり、ありがたかった。
田村
それは記者としては悲しいものがある(苦笑)。
自社の経営上の目先の利益に縛られて、軽減税率を受けられるから増税やむなし、と動くのは言論機関としては大変な読者への裏切りですね。
私は、記者としてスジを通すべきだと産経社内でも主張し、編集局のほうでも私の増税反対論を1面で堂々と載せる。
押し紙は、販売部数の虚偽情報に端を発しているのだから、社会の公器、新聞として是正すべきです。
高橋
安心してください。
犬のトイレ用の紙として売られているのはほとんどは朝日新聞だから(笑)。
朝日新聞は本当にアマゾンでたくさん売られていました。
田村
財務省はなぜ消費税ばかりにこだわる?
高橋
消費税は、理論的に言うと非常に徴税コストが安く、税制としてはよくできています。
さらに、実は脱税の牽制効果があり、さらに脱税されてもどこかで帳尻があう税制なのです。
多くの財務官僚が、これはすばらしいと感化されるのは事実。
田村
日本経済の復活を放り出して、感化もないでしょうよ。
高橋
田村さんのおっしやっているのはタイミング論ですが、財務官僚はタイミング論をしていたら永遠に増税できないと思っているんです。
少なくとも私は「バブルのときには消費増税は正当化できる」ときちんとタイミング論を言っているんですが、彼らは違う。
田村
デフレ圧力があるときに消費増税をすべきではない。
簡単な話ですよ。
高橋
財務省は景気なんて考慮していないんですよ。
野田政権のときに消費税を上げる法律をつくったんですが、そもそも税制は毎年決めるものなんです。先を見越してといってもせいぜい2年くらいのものです。
ですから野田政権のときには、かなり先の消費増税を決めたということで、あれはないと思います。
財政の単年度主義からものすごく逸脱している。
先の景気がどうなるかわかるわけがないですから。
ここから考えても、消費増税をするにあたって景気は考慮していないとわかります。
菅直人氏の語学力と財務省
田村
野田政権のときは財務省に日経、朝日、毎日と論説委員がみんな誘導されていました。
一番ひどかったのは、やはり日経新聞です。
民主党の野田政権、その前の菅直人政権から「日本はギリシャになる」と菅直人氏に言わせるような紙面作りをずっと日経は行ってきたわけです。
後ろに明らかに財務官僚の誘導がある、示唆があるというふうにみて当然でしょうね。
高橋
菅直人氏はもう少し抵抗するかなと思っていたんですが、1、2週間で落ちたね(笑)。
「市民運動家」なんて言っているんだから、もう少し格好よく抵抗してよ、と。
簡単に落ちていいのか、と思いましたね。
田村
第4列の男(笑)。
高橋
そう、本当のガチンコにいかない人なんでしょうね。
田村
どこで菅直人氏が落ちたとわかったの?
高橋
官邸に誰を入れるか見ていればわかります。
すぐ財務省の人を入れましたから。
さらに菅直人氏が決定的だったのは、全く語学ができないこと。
すると当時はG8ですが、G8に行ったときは、もう落ちるしかないんですよ。
なぜならG7やG8ではみんな英語で話します。
フランスやドイツ、イタリアの財務大臣くらいだったら英語ができるんです。
菅直人氏はヒアリングもダメなので、通訳をする財務省の官僚がべ夕に張り付いた。
そこでたぶん官僚が適当なことを言ったんです(笑)。
そういうときにギリシャの話などを吹き込まれる。
案の定、G8のあとに、しきりにギリシャを言い出した。
日本の新聞は報道しなかったんですが、G8で全体写真を撮りますよね。
その写真に収まっている人の中で、菅直人氏だけが通訳のイヤホンをつけているんですよ(笑)。
こういうのを報道すればおもしろいしよくわかるのに、なぜかやらないんですよねえ。
田村
産経は報道しそうですけれども。
高橋G8のホームページにそういう写真があるのですから、それを使えばいいのにと思いましたが、どこも報道しない。
自国の総理があれでは格好悪いというのもあるのでしょうけれども。
話を戻すと、G8から帰ってきてからの菅直人氏は行く前と全く違っています。
心の準備がなされていなかったから完全に財務省に取り込まれたわけです。
ある知り合いの政治家が私に「財務省に巻き込まれないためにどうしたらいいか」とアドバイスを求めてきたんですが、実はそれは簡単。
通訳を自前で連れて行けばいい。
だから私は「この人を連れて行ってください」と通訳を紹介したんです。
田村
なるほど簡単。
高橋
そう。
カネで力夕がつく。
せいぜい2日か3日、通訳を拘束するという話でしょう。
カネを払えば財務省に取り込まれないんだから払えばいいんですよ。
連れて行かない場合、財務省の秘書官が通訳をすることになる。
当然、取り込まれます。
田村
G7には自前で通訳をつける。
徹底したほうがいいね。
「野田君を染めあげてくれ」
高橋
「カネを払ってでも連れて行け」といつもいろんな政治家に言っています。
通訳のうまい人がいるんですよ。
皆さん「連れて行ってよかった」と言います。
こういうことに対する心構えのない人が民主党に多かったんです。
心構えがないとだいたい財務省に取り込まれます。
最初から好んで財務省に取り込まれた人もいますけれどもね。
民主党政権の野田氏はいい人たったけれども、まさにそれ。
田村
財務相に就任したとき、本人自ら「財務省にどっぷり浸かる」と言ったと伝えられます。
高橋
そして民主党政権で一番ひどかったのは藤井裕久氏。
この方は、大蔵省OBで、コテコテの「ザ・財務省」みたいな人です。
そこはある意味でブレない。
役人のときと全く同じです。
彼が最初に財務大臣になったときの副大臣が野田氏でした。
そして藤井氏は財務省にこう言ったんです。
「野田君を連れてきたから、ちゃんと染めてあげてくれ」
田村
財務省色に見事に染まったね。
高橋
ひどい話ですよね。
野田氏はそのとき純真だったから完全に染まっちゃった。
そうなる前までは野田氏はいい人だったから、私たちも勉強会などで連絡を取っていたんですよ。
でも、おそらく財務省が「高橋と付き合ってはいけない」とでも言ったんじゃないでしょうか。
付き合いがなくなりました。
田村
頭の中までどっぷり浸かって、洗脳されたということか。
高橋
まっ白なところに財務省色が流れ込んだという感じですね。
副大臣のときに財務省に完璧に染まって、満を持して財務大臣、総理になってからはあの通り、です。皮肉を言えば、財務省はうまくやった。
それがいまにつながっているわけ。
田村
藤井氏が小沢一郎氏と対立して辞めて、菅直人氏が財務大臣になった。
その後、鳩山由紀夫総理が辞めたから、菅直人氏が総理に昇格し、野田氏が財務大臣になったという流れです。
高橋
それは民主党内の事情ですが、財務省はそういう流れを読んでいます。
政権交代で与党が弱くなるのを知っているんですよ。
だからいろんなことを仕組む。
それも組織でやるから強いんです。
軍隊みたいな組織ですし、軍隊より規律が取れていますよ。
マスコミへの絨毯爆撃も軍隊並みにきちんとして、全部落としていく。
そういう組織に民主党みたいなフワフワしたものでは、手も足も出ません。
田村
日経も付和雷同。消費税増税と緊縮財政の大合唱をしました。
デフレの文字がほとんど出てこなかったですから。
この稿続く。


弱い政治家もメディアも搦め捕られる…菅直人氏の語学力と財務省…「野田君を染めあげてくれ」

2022年02月17日 08時18分31秒 | 全般

以下は、2018年12月19日に出版された下記の本からである。
日本国民のみならず世界中の人達が必読。
見出し以外の文中強調は私。

財務省の外堀内堀の埋め方
田村
ただし今回の「消費増税の表明」のように財務省主導で様々に”雰囲気づくり”が行われています。
消費増税の最終判断ではないにもかかわらず大々的に報道されました。
高橋 
財務省はこういうのがうまいんですよ。
少しずつ確保して、安倍総理を孤立させているのです。
社長が全てなんでも思うようにできるかといったら案外できないところがあるでしょう? 
確かに2回は延期して財務省は負けた。
でも財務省は負け方がうまくて、100%は負けないんです。
私はもう少しひっくり返そうと思っているんだけど、なかなか大変な状況ではあります。
田村 
外堀内堀と埋められてしまったということですか。
高橋 
内堀の半分くらい埋まったかな。
田村 
財務官僚は何のためにサボタージュするのか、一般の国民はまったく理解ができないんですよ。
高橋 
省是ですね。消費税については財務省の中では省是と言えます。
入省したら消費税のいい話を山ほど聞かされますよ。
私が大蔵省に入ったのは1980年ですが、私が入ってすぐに大平正芳総理が亡くなったんです。
大平氏はもともと大蔵官僚だったから、消費税をやりたかった。
それが遺言のようにずっと残っている。
大平氏が亡くなったときに、省是になったんですよ。
親財務省の政治家は実は多いんです。
言うことを聞いてくれたらメリットを与えますよと財務省は簡単に言えるからで、それでほとんどの政治家が落ちる。
自民党の中で落ちないのは党人派の人だけです。
田村 
宏池会は?
高橋 
宏池会の人はかなり落ちる。
そもそも党人派が多いのは清和会でしょう? 
清和会では落ちない人もかなりいました。
それから中曽根康弘氏も落ちなかったと。
政治家で準備ができていてしっかりしている人は落ちない。
でもあまり準備ができていない人は落ちるんです。
竹下登氏は完璧に落っこちた(笑)。
田村 
そうですね(笑)。
竹下政権の1988年に消費税法が成立し、89年に3%の消費税増税。
高橋
竹下氏は最初から増税を「やりたい」と言っちゃったでしょ。
でもあれはまだバブルのときだったから、増税を言い出す環境としてはそれほど間違っていないんです。
バブルだから冷や水をかけた方がいいというレベルのときでした。
それはそれで正当化できますが、94年は完璧にアウトです。
村山富市氏のときですが、政権の不慣れに大蔵省が完全につけいったわけです。
田村
税制改革関連法が成立して消費税5%への引き上げが決まった。
高橋
細川護熈氏のときには、7%の国民福祉税の構想を発表したでしょう?
あれは財務省が操作して言わせたわけです。
消費税増税のためには政権を何度つぶしてもいいんですよ。
田村実際、細川政権は構想発表を翌日に撤回して、1年もしないうちに政権は終わりました。
弱い政治家もメディアも搦め捕られる
高橋
その後に村山富市氏が大蔵省にうまくやられたんですよ。
橋本龍太郎氏が首相になったときはすでに増税が決まっていたから手遅れで、気の毒でしたね。
橋本氏は怒っていましたが、村山氏が決めてしまったのだから仕方がない。
今回もそのときと同じ財務省のやり方なんです。
つまり、民主党の野田佳彦氏が総理のときに増税について全部決めたわけ。
あれでアウトなんですよ。
田村
今回の安倍政権における増税は、村山政権につけいって橋本政権に増税させた大蔵省の手法と同じということですね。
高橋
そう。
弱い政権のときにつけいる。
弱い政権のときは財務省の言うことをするする聞いちゃう。
そして、政権は増税の踏み台になって潰れる。
こういう歴史を政治家は学ばないのかなあ。
田村
それをメディアが大応援する。
高橋
新聞は軽減税率を頂くからです。
軽減税率の対象は飲食料品と新聞ですよ。
とんでもない話でしょう。米・味噌・醤油くらいまではわかるけど、新聞は異様にそれらと距離がありますよね(笑)。
これを食わされたらアウトなんです。
特に読売新聞は、もし軽減税率を頂けなくなったら大変なことになるという危機意識が非常にありますよ。
田村
押し紙問題ですね。
実売部数以上に発行して販売店に押しつける新聞を押し紙と言います。
産経新聞は押し紙をなくしましたけど。
高橋
広告を取るために新聞は一定の部数が必要だから売れていなくても刷る。
それが押し紙。
田村
その押し紙についても消費税を払うことになるわけだから負担が大きい。
実際は売れていないわけですから。
高橋
読売新聞は販売部数が多いので、経営上の問題になります。
それは必死でしょう。
こんなことはどこも報道しないから、どんどん財務省に外堀も内堀も埋められるわけです。
ちなみに押し紙は販売店に押しつけられた後、どこに行っているかというと、アマゾンで犬や猫のトイレ用の紙として売られている(笑)。
私は犬を飼っていたときにはお世話になり、ありがたかった。
田村
それは記者としては悲しいものがある(苦笑)。
自社の経営上の目先の利益に縛られて、軽減税率を受けられるから増税やむなし、と動くのは言論機関としては大変な読者への裏切りですね。
私は、記者としてスジを通すべきだと産経社内でも主張し、編集局のほうでも私の増税反対論を1面で堂々と載せる。
押し紙は、販売部数の虚偽情報に端を発しているのだから、社会の公器、新聞として是正すべきです。
高橋
安心してください。
犬のトイレ用の紙として売られているのはほとんどは朝日新聞だから(笑)。
朝日新聞は本当にアマゾンでたくさん売られていました。
田村
財務省はなぜ消費税ばかりにこだわる?
高橋
消費税は、理論的に言うと非常に徴税コストが安く、税制としてはよくできています。
さらに、実は脱税の牽制効果があり、さらに脱税されてもどこかで帳尻があう税制なのです。
多くの財務官僚が、これはすばらしいと感化されるのは事実。
田村
日本経済の復活を放り出して、感化もないでしょうよ。
高橋
田村さんのおっしやっているのはタイミング論ですが、財務官僚はタイミング論をしていたら永遠に増税できないと思っているんです。
少なくとも私は「バブルのときには消費増税は正当化できる」ときちんとタイミング論を言っているんですが、彼らは違う。
田村
デフレ圧力があるときに消費増税をすべきではない。
簡単な話ですよ。
高橋
財務省は景気なんて考慮していないんですよ。
野田政権のときに消費税を上げる法律をつくったんですが、そもそも税制は毎年決めるものなんです。先を見越してといってもせいぜい2年くらいのものです。
ですから野田政権のときには、かなり先の消費増税を決めたということで、あれはないと思います。
財政の単年度主義からものすごく逸脱している。
先の景気がどうなるかわかるわけがないですから。
ここから考えても、消費増税をするにあたって景気は考慮していないとわかります。
菅直人氏の語学力と財務省
田村
野田政権のときは財務省に日経、朝日、毎日と論説委員がみんな誘導されていました。
一番ひどかったのは、やはり日経新聞です。
民主党の野田政権、その前の菅直人政権から「日本はギリシャになる」と菅直人氏に言わせるような紙面作りをずっと日経は行ってきたわけです。
後ろに明らかに財務官僚の誘導がある、示唆があるというふうにみて当然でしょうね。
高橋
菅直人氏はもう少し抵抗するかなと思っていたんですが、1、2週間で落ちたね(笑)。
「市民運動家」なんて言っているんだから、もう少し格好よく抵抗してよ、と。
簡単に落ちていいのか、と思いましたね。
田村
第4列の男(笑)。
高橋
そう、本当のガチンコにいかない人なんでしょうね。
田村
どこで菅直人氏が落ちたとわかったの?
高橋
官邸に誰を入れるか見ていればわかります。
すぐ財務省の人を入れましたから。
さらに菅直人氏が決定的だったのは、全く語学ができないこと。
すると当時はG8ですが、G8に行ったときは、もう落ちるしかないんですよ。
なぜならG7やG8ではみんな英語で話します。
フランスやドイツ、イタリアの財務大臣くらいだったら英語ができるんです。
菅直人氏はヒアリングもダメなので、通訳をする財務省の官僚がべ夕に張り付いた。
そこでたぶん官僚が適当なことを言ったんです(笑)。
そういうときにギリシャの話などを吹き込まれる。
案の定、G8のあとに、しきりにギリシャを言い出した。
日本の新聞は報道しなかったんですが、G8で全体写真を撮りますよね。
その写真に収まっている人の中で、菅直人氏だけが通訳のイヤホンをつけているんですよ(笑)。
こういうのを報道すればおもしろいしよくわかるのに、なぜかやらないんですよねえ。
田村
産経は報道しそうですけれども。
高橋G8のホームページにそういう写真があるのですから、それを使えばいいのにと思いましたが、どこも報道しない。
自国の総理があれでは格好悪いというのもあるのでしょうけれども。
話を戻すと、G8から帰ってきてからの菅直人氏は行く前と全く違っています。
心の準備がなされていなかったから完全に財務省に取り込まれたわけです。
ある知り合いの政治家が私に「財務省に巻き込まれないためにどうしたらいいか」とアドバイスを求めてきたんですが、実はそれは簡単。
通訳を自前で連れて行けばいい。
だから私は「この人を連れて行ってください」と通訳を紹介したんです。
田村
なるほど簡単。
高橋
そう。
カネで力夕がつく。
せいぜい2日か3日、通訳を拘束するという話でしょう。
カネを払えば財務省に取り込まれないんだから払えばいいんですよ。
連れて行かない場合、財務省の秘書官が通訳をすることになる。
当然、取り込まれます。
田村
G7には自前で通訳をつける。
徹底したほうがいいね。
「野田君を染めあげてくれ」
高橋
「カネを払ってでも連れて行け」といつもいろんな政治家に言っています。
通訳のうまい人がいるんですよ。
皆さん「連れて行ってよかった」と言います。
こういうことに対する心構えのない人が民主党に多かったんです。
心構えがないとだいたい財務省に取り込まれます。
最初から好んで財務省に取り込まれた人もいますけれどもね。
民主党政権の野田氏はいい人たったけれども、まさにそれ。
田村
財務相に就任したとき、本人自ら「財務省にどっぷり浸かる」と言ったと伝えられます。
高橋
そして民主党政権で一番ひどかったのは藤井裕久氏。
この方は、大蔵省OBで、コテコテの「ザ・財務省」みたいな人です。
そこはある意味でブレない。
役人のときと全く同じです。
彼が最初に財務大臣になったときの副大臣が野田氏でした。
そして藤井氏は財務省にこう言ったんです。
「野田君を連れてきたから、ちゃんと染めてあげてくれ」
田村
財務省色に見事に染まったね。
高橋
ひどい話ですよね。
野田氏はそのとき純真だったから完全に染まっちゃった。
そうなる前までは野田氏はいい人だったから、私たちも勉強会などで連絡を取っていたんですよ。
でも、おそらく財務省が「高橋と付き合ってはいけない」とでも言ったんじゃないでしょうか。
付き合いがなくなりました。
田村
頭の中までどっぷり浸かって、洗脳されたということか。
高橋
まっ白なところに財務省色が流れ込んだという感じですね。
副大臣のときに財務省に完璧に染まって、満を持して財務大臣、総理になってからはあの通り、です。皮肉を言えば、財務省はうまくやった。
それがいまにつながっているわけ。
田村
藤井氏が小沢一郎氏と対立して辞めて、菅直人氏が財務大臣になった。
その後、鳩山由紀夫総理が辞めたから、菅直人氏が総理に昇格し、野田氏が財務大臣になったという流れです。
高橋
それは民主党内の事情ですが、財務省はそういう流れを読んでいます。
政権交代で与党が弱くなるのを知っているんですよ。
だからいろんなことを仕組む。
それも組織でやるから強いんです。
軍隊みたいな組織ですし、軍隊より規律が取れていますよ。
マスコミへの絨毯爆撃も軍隊並みにきちんとして、全部落としていく。
そういう組織に民主党みたいなフワフワしたものでは、手も足も出ません。
田村
日経も付和雷同。消費税増税と緊縮財政の大合唱をしました。
デフレの文字がほとんど出てこなかったですから。
この稿続く。