文明のターンテーブルThe Turntable of Civilization

日本の時間、世界の時間。
The time of Japan, the time of the world

上野千鶴子フェミニズムこそ、ただのフェイクなのだが、

2024年10月10日 06時09分10秒 | 全般

以下は9/26に発売された月刊誌WiLLに、p292から3段組みで掲載されている、世界有数の学者である古田博司筑波大学名誉教授の連載コラム「たたかうエピクロス」からである。
日本国民のみならず世界中の人たちが必読。

加藤陽子自伝「周到にしなやかに」(朝日新聞掲載)を読む
左翼学者の蜥蜴の尻尾切り 
朝日新聞8月1日付「オピニオン&フォーラム」に、歴史学者で東大教授の加藤陽子氏の「自伝」らしきものが載った。
加藤氏の今までの言説中では、珍しく正直だったので、私はこれを自伝と受け取ったのだが、多くの人々は学者の「愚痴・泣き言」と見なしたようである。 
順にみていくと、自分は夫婦別姓論者だが、夫の「加藤」姓を私の「野島」姓に加えて用いている。
「私の配偶者は予備校で日本史を教えています」。
私は東大教授だが、予備校の夫を尊敬して加藤姓も名乗っている、ということだと思われる。
そこをインタビュアー田中聡子氏(に名を借りた編集委員・高橋純子氏)に突っ込まれる。 
「-アナーキーですね。昨年のNHKの番組『100分deフェミニズム』では関東大震災後、憲兵隊に虐殺されたアナキストの伊藤野枝の著作を紹介していました」と、無規範、無秩序だとなじられた。 
返す理由は、「家庭のケアは女性が行うべきだとの社会的規範が昔も今も多くの女性を苦しめています」、そんな中で社会運動をよくやってきた野枝は立派じゃないですか、といっているのである。ところが番組では、上野千鶴子氏に馬鹿にされた。じつに心外である。 
「一緒に出演した旧知の間柄の上野千鶴子さんには『なぜ緻密で周到な加藤陽子が、粗野な運動家の伊藤野枝を選ぶのか』と不思議がられた」。
野島陽子は、じつに不愉快だったといっている。
私はあくまで「周到」なのだ。 
ところがこれには根拠があり、日本の社会学者はほぼ全員だと思われるのだが、「家族は擬制である」と、信じているのである。
これは、筑波大学の社会学の学者たちに私がじかに確かめたことがあった。 
そしてその論理的根拠はと尋ねると、一番親切な樽川典子先生が、西洋人の本を持ってきてくれたのだが、一瞥して余りに馬鹿々々しかったので、書名も著者も忘れてしまった。
結局は、この人たちの「学問」の黙契のようなものなのであろう。
社会学者でフェミニストの上野氏にとっては、こんな「フェイク」のために育児や家事労働に追われた野枝は、粗野な運動家だということになる。
上野千鶴子フェミニズムこそ、ただのフェイクなのだが、……。
本連載の2022年5月号の第34回から第36回までと、とんで38回、47回に論理的かつ詳細に書いておいた。
ほんとうのことを知りたい方は、是非ご覧いただきたい。
この稿続く。

 


2024/10/6 in Umeda, Osaka

 


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