座間郷総鎮守 鈴鹿明神社ブログ「社務日記」

神奈川県座間市入谷西鎮座、座間郷総鎮守 鈴鹿明神社の神事や日々の様子、神社の豆知識をお知らせ致します。

祝詞の作文

2012年09月16日 | 神社知識・作法・歴史

私達神主が行うお祭りには祝詞(のりと)が欠かせないものですが、どのような内容を読み上げているかは御存知でない方のほうが多いのではないでしょうか。時々、例えば「経文のように伝えられた文章・決まった文章なのだろう」と言われることもありますが、実は祝詞は神主がそれぞれ作文をしてつくるものですので、ほとんど同じ内容のものはありません。

神社で行うお祭りの内容は実に様々です。厄除けのお祓いを受けに来られた方がいればその方の名前を御神前に報告し、厄年の一年を大禍なく過ごせるよう祝詞を奏上します。七五三のお祝いに来られた方がいれば、その子がお祝いの年齢を迎えたことと、御家族がまごころを以ってお参りに来た事を祝詞で奏上します。

昨日のような大安の日は地鎮祭などで神社の外にお伺いすることも多いのですが、その場合も地鎮祭ならば土地の神様に、井戸のお祓いならば井戸の神様・水の神様にお祭りのご報告と以後のご加護を祈る祝詞を奏上します。

神道では、神様は礼儀を以ってお仕えすれば礼儀を以って返してくれる存在ですので、祝詞は失礼のないよう慎重につくります。古い「やまとことば」とはいえ日本語でつくるものですから、もし祝詞を聞く機会がありましたら、どのような事を奏上しているのか注意してみてはいかがでしょうか?