霎時施
2013年10月29日 | 暦
今朝、本殿大扉を開くときはまだ一粒二粒程度だった雨も、正午を迎えるころには境内が白く煙るようなしっかりした降りになっていました。
風があまりないおかげで静かな雨、ではありますが、もう秋を通り過ぎて冬の訪れを感じさせる空でした。
暦の暦注(れきちゅう)で言えば今は二十四節気の『霜降(そうこう)』、七十二候の『霎時施(こさめときどきふる)』の時期に当たります。
『霜降』は文字通り霜が降り始めるという時期。『霎時施』も小雨のよく降る時期を意味し、まさに今日の天気を表しているような言葉です。
もっとも七十二候の方は時代によって何通りか使われた言葉があり、『草木黄落(そうもくこうらくす)』・『蔦楓紅葉(つたもみじこうようす)』という言い方もするようです。ただこちらは少し違って、天候のせいか、今年は紅葉が遅れているようにも思えます。
二十四節気でいうと次はいよいよ『立冬(りっとう)』。朝晩の冷え込みが急に強く感じられるようになりましたが、氏子崇敬者の皆さまが息災に過ごせますことをご祈念申し上げております。