神棚と御札の取り扱いについてはよくご質問を受けるのですが、先日少し踏み込んだご質問をいただいたのでこちらにも記しておきたいと思います。
“神棚の正面の扉は開けておいた方が良いのですか?”
→基本的には閉めたままで大丈夫です。 どの神社でも御神体の納められている一番奥の扉は閉めたままにするのが慣わしです。 しかし御札がその神社に通じる「しるし」であると考えるならば、見えるように開けておくのも間違いではありません。
“神棚の御札には薄い紙がかかっている事が多いが取った方が良いのですか?”
→御札にかかっている薄紙は昔御札を白紙に包んでお渡ししていた名残ですので、取るのが本来の作法です。 ただし直接中の御札に触れるのが畏れ多いとして、外さずにお祀りされる方も多くいらっしゃいます。
“神棚と仏壇は同じ部屋に置いても良いのですか?”
→同じ部屋に置いて大丈夫です。 ただ神棚と仏壇が真っすぐ上と下、あるいは向かい合わせになる配置は避けるべきとされています。
“神棚を新たにお祀りする際や別の家にお移しする際にお祓いをしなければいけませんか?”
→神主をお呼びになるのなら、きちんとその旨祝詞でご奉告をし丁寧にお祭りをさせていただきます。 しかし特別な事をできなくとも、ご家族で掃除をして神棚を設え、神社と同じように二礼二拍手一礼でお参りをなさるならそれだけでも大丈夫です。
神棚のお祀りの仕方は社頭の説明書きにもありますが、ご不明な点があればお気軽にお尋ね下さい。