座間郷総鎮守 鈴鹿明神社ブログ「社務日記」

神奈川県座間市入谷西鎮座、座間郷総鎮守 鈴鹿明神社の神事や日々の様子、神社の豆知識をお知らせ致します。

狛犬について

2011年07月14日 | 境内の様子

本日も大変な猛暑ですが、境内の木陰に行きますと、とても涼しい風が流れ、体を癒してくれます。

皆様もすでにお気づきでしょうが、神社には狛犬がございます。
神社に狛犬が置かれるようになったのは、平安時代以降であると言われております。もともと狛犬は、宮中の几帳(布製の間仕切り)の裾を押さえる重しとして用いられていたようです。それが神社にも転用され、本殿内部に置かれるようになったと言われております。この頃の狛犬は木製できれいに彩色されていましたが、やがてこれが石造りになり、参道などに置かれるようになったと言われております。

この宮中における魔除けの具であった狛犬が、やがて神社に取り入れられ魔物が入らぬよう神域を警護する象徴として狛犬になったと言われております。

狛犬は、雄雌一対が代表的で、口を大きく開けたものを阿型(あがた)、口を閉じたものを吽型(うんがた)といい、両方で物事の終わりと始めを意味すると言われております。

本殿を正面に左側、吽型(うんがた)の狛犬
本殿を正面に右側、阿型(あがた)の狛犬

本日は、市内の小学生が、神社見学にお見えになれられておりました。猛暑にもかかわらず、とても元気で、境内をかけずり回っておりました。このように、地域のコミュニティーの場として、神社へお見え頂けますこと本当にうれしく思います。


鎮物について

2011年07月13日 | 出張祭典(地鎮祭・神葬祭・他)

神社で執り行われる御祈祷には様々な種類があります。
神様の御心を和らげるため、それぞれお供え物は欠かせません。米、御酒、塩、水、海の物山の物・・・基本的には御食事を用意してお供えとしますが、時には特別なお供え物を準備することもあります。その一つが「鎮物」と呼ばれる物です。

鎮物(しずめもの)、鈴鹿明神社で使用のもの

鎮物は、地鎮祭や井戸のお祓いの際に、埋めることによってその土地、或るいは水の神様へお供えするものです。内容は地域等によっても違いがあるようですが、白米の他に真鍮で作った人形や貨幣、南天の葉や銀杏の実などが入れられるようです。

古いお屋敷を取り壊すと床下から昔の鎮物が出てくるといったこともあるようです。お供えは神事の中でも最も重要視されますが、この鎮物もそうした古い伝統を伝える一つと言えるでしょう。

 

真鍮製の威儀物
南天の葉。「難を転ずる」縁起物として

天然石おみくじ

2011年07月12日 | 御祈祷・授与品

本日より社頭にて新しく、天然石おみくじ(初穂料200円)を授与しております。
天然石にはそれぞれに、御利益があると言われております。

 

 
天然石おみくじ 初穂料200円
 
 
               水  晶・・・開運招福、吉兆招来
                虎目石・・・金運、心願成就
               紫水晶・・・恋愛成就、学力増進
               翡  翠・・・健康長寿、厄難清除
               瑪   瑙・・・商売繁昌、身体健固
               紅水晶・・・良縁招来、心身平癒
               ソーダライト・・・魔除、家内安全
 
お参りの際には、おみくじを引いて運勢を占ってみてはどうでしょう。また、受けられた天然石は、大切にお持ち下さい。

安全祈願祭

2011年07月11日 | 御祈祷・授与品

本日は、㈱かおる建設工業様の安全祈願を斎行し、参集殿にて安全大会が行われました。全国安全週間に合わせ、協力会社様と共に、毎年ご参拝頂いております。

㈱かおる建設工業 代表取締役 芥川様は、当社の神輿会「入谷睦」の会長を務め、神社行事にご尽力頂き、また様々な活動を行っております。
先日も、東日本大震災被災地に出向き、会社従業員の皆様と共に、東日本大震災復興支援活動を行ってきたとのことです。

御参拝いただきました社員・協力業者の皆様

各地の神社ではお祭りを自粛するところもあるようですが、当社では例年通り7月31日に宵宮祭、8月1日に例大祭を斎行する予定です。

8月1日例大祭当日は、祭典後、午前11時宮出しより午後9時半宮入りまで氏子会・神輿会を中心に神輿渡御を行い、氏子崇敬者をはじめ、地域の皆様方のご健勝ご多幸、また東日本大震災の復興を祈念し斎行します。また、ホームページ・ブログにて例大祭のご案内をさせて頂きたいと思います。

本日は、安全祈願並びに安全大会、誠におめでとうございます。益々のご繁栄、工事安全、ご活躍をお祈り申し上げます。


熱中症対策

2011年07月11日 | その他

梅雨も明け本日も大変暑い一日となりそうです。本日の社殿の写真も太陽の恵みを受けております。

本日の境内の様子

最近のニュースでは、熱中症にかかり病院へ搬送されるというニュースが多数報道されております。
「熱中症」とは、発汗や循環機能に異常をきたし、体温の調節がうまくできなくなることによって起こる、様々な体の不調を総称した症状のことです。

「体温調節機能」がうまく働かなくなると、発汗による蒸発や皮膚からの熱放出を通じた「体温のコントロール力」が崩れ、本来なら暑いときも寒いときも一定に保たれるはずの体温が上昇し、体内に熱がこもり、同時に、体内の水分や塩分のバランスも失われます。

このバランスの崩れにより、めまい・けいれん・吐き気・意識障害・頭痛など、さまざまな「熱中症」の症状が引き起こされることになります。

「熱中症」は、幼児から高齢者まで年齢を問わず起こりうる症状です。


本日は、日本体育協会が平成5年に「熱中症予防の原則」として下記の8ヶ条を発表しています。参考にしてください。

熱中症予防8ヶ条
 1.知って防ごう熱中症
 2.暑いとき、無理な運動は事故のもと
 3.急な暑さは要注意
 4.失った水と塩分を取り戻そう
 5.体重と知ろう健康と汗と量
 6.薄着ルックでさわかに
 7.体調不良は事故のもと
 8.あわてるな、されど急ごう救急処置

これから、夏本番であります。熱中症対策をおこない、お身体ご自愛いただき、この夏を乗り切りましょう!


八坂神社例大祭と地鎮祭

2011年07月09日 | 兼務神社

本日も大変天気の良い一日となりました。もう間もなく梅雨明けでしょうか?

今日は、兼務神社の例大祭、本殿におきましてはお宮参りを始め諸祈願祭、並びに地鎮祭のご奉仕がございました。

相模原市南区上鶴間本町中和田 八坂神社例大祭
本日、鈴鹿明神社で兼務させて頂いております相模原市南区上鶴間本町中和田地区に鎮座いたします長嶋神社内、八坂神社での例大祭並びに東日本大震災復興祈願祭を斎行いたしました。

八坂神社本殿
子供相撲大会の土俵お祓い

本日は、氏子会の皆様の手造り義援金看板、義援金箱を設置し、募金活動も同時に行わせて頂きました。相模原市は、岩手県大船渡市と姉妹都市であります。集まりました義援金は、大船渡市へお送りさせていただきます。

義捐金箱設置

本日は、中和田囃子保存会のお囃子披露をはじめ、子供相撲大会また小学生によるダンスや地元の皆様方の演芸奉納がございます。出店も出ております。皆様のお参りをお待ち致しております。

中和田囃子保存会の皆様

地鎮祭
本日は、友引土曜日で地鎮祭のご奉仕がございました。ご家族の皆様方のご健康、ご多幸、工事の安全をお祈り申し上げます。

老人ホーム地鎮祭おめでとうございます
地鎮祭おめでとうございます
地鎮祭おめでとうございます
地鎮祭おめでとうございます
地鎮祭おめでとうございます


東日本大震災復興支援その2

2011年07月08日 | 社外活動

今回は、復興支援活動の一環として、当神社、禰宜が所属致します神奈川県神道青年会が、『RQ市民災害救援センター』にボランティアとして登録し、会の一員として宮城県石巻市でのボランティア活動を終え、本日戻って参りました。

今回は、宮城県石巻市雄勝町の波板海岸のがれき撤去、海水浴場公共トイレの復旧作業をご奉仕させて頂きました。

お昼ご飯は持参しておりましたが、地域の住民の皆様から差し入れをいただき、一緒に食事を取りながら、様々なお話しを伺うことが出来ました。

 

 

波板海岸付近
 
この地域は、震災当日、高さ約20m程の津波が押し寄せてきたとのことです。現在、この場所には住まれていませんが、自宅をこつこつと修理をされていらっしゃいました。
 
今回ご奉仕させていただきました神奈川県神道青年会の会員
 
下の写真は、波板海岸に行く途中の道路より撮影したのもです。今までは、テレビでの映像しか見ておりませんでしたが、実際に現状を目の当たりにすると、想像を絶するものでした。
しかしながら、多くの作業員の皆さんが、復旧作業時に従事され、道路などの整備をされており、復興に向けて歩みまじめられておりました。
 
ボランティア活動に行く途中の車より1
ボランティア活動に行く途中の車より2
ボランティア活動に行く途中の車より3
 
復興は長期的なものとなりそうです。義援金やまたボランティアとして、何らかの形で、復興支援に役立てるよう取り組んでいきたいと考えております。

次回は、福島県いわき市にて、神道青年全国協議会、神青協一都七県協議会の一員として、復興支援活動に参加する予定です。


東日本大震災復興支援活動

2011年07月07日 | 社外活動

未曾有の被害を出した東日本大震災。一季節前の出来事とはいえその印象が衰えることはまだありませんが、現在も日本各地より集まった有志の方々により様々な復興支援活動がつづけられております。

 当鈴鹿明神社の禰宜も、昨日より被災地の宮城県に入って活動に加わっており、その報告がありましたので今日はこの場を借りてその様子をお伝えします。

各放送でも取り上げられていますが、片付けが進んでいるのはまだほんの一部で、機械が使えず人の手だけで片付けなければいけない場所も多いそうです。数十人でも一日で家一軒分片付けるのがやっとというお話も聞きます。
写真に写っているのは宮城県雄勝町波板海岸の様子です。

今回の支援活動は明日一日までを予定しています。またお伝えできることがあればこの社務日記にてお知らせいたします。


明日は小暑

2011年07月06日 | 境内の様子

小暑とは、梅雨も明けて本格的に暑くなってくるという意で呼ばれます。蝉もこの頃から、鳴き始めるそうです。
明日からは、夏本番です。お体に気を付けてお過ごし下さいますようお祈り申し上げます。

本日は、大安・戌の日とあって多くのご参拝、安産祈願等ございました。

交通安全祈願(車祓いの様子)
 
地鎮祭おめでとうございます。
 
ご祈願・地鎮祭など、ご参拝頂きました皆様方のご健勝ご多幸をお祈り申し上げます。

大磯海開き祭

2011年07月05日 | 氏子会・敬神婦人会・神輿保存会入谷睦

昨夜は突然の大雨に見舞われましたが、今朝は、朝日が燦々と照り輝く一日の始まりとなりました。

当神輿保存会には、30を超える友好団体の皆様との交流がございます。当神社の例大祭は8月1日ありますが、例大祭以外の活動として、友好団体のお祭りに参加し、渡御のお手伝いをさせていただいております。8月1日は、平日にもかかわらず、多くの友好団体の皆様も鈴鹿明神社の御神輿の渡御に応援に来てくださいます。

昨日、当神社神輿保存会入谷睦の副会長より、7月3日、大磯松龍会様の神輿渡御、大磯海開き祭の活動報告がございましたので、紹介させていただきます。

大磯海開き祭 神輿を見守る会長
神輿禊ぎ

友好団体の皆様、8月1日、当社例大祭でお会い出来ますことをお待ちいたしております。


人形のお祓い

2011年07月04日 | 御祈祷・授与品

梅雨の内ながら本日も青空となり、境内はもう夏の日差しに包まれていました。

鈴鹿明神社ではお宮参り・厄除けなどの御祈祷とあわせて、人形のお祓いもお引き受けしています。可能ならば持参された方々のお立ち会いの元に、祓戸という場所を設けてお祓いをさせていただきます。
今日も人形をお持ちになった方がおりましたが、このような季節の変わり目にお持ちになる方が多いように感じます。

人形祓いの様子

現代では人形を飾る家はだんだん減ってきているといいますが、ひな人形などの日本人形は特に、家族の皆様が長年大事にされているものです。お祓いをし、祝詞を読み上げて感謝を伝え、みたまをお送りしたうえでお焚き上げをさせていただいております。


梅雨明けもちかい?

2011年07月03日 | 境内の様子

今日も暑い一日となりました。
友引の日曜日とあって多くのお宮参りと自動車の交通安全のご祈祷者が訪れました。
アパートや戸建ての地鎮祭も梅雨の晴れ間を選んで行われ、心地よい風の中厳かに行われました。

梅雨前半のように雨がしとしと降る毎日から夏のような気温も30度を超える日が続くようになるとなんだかもう夏になったような気がしてしまいますね。
神社境内の木々も虫たちも本格的な夏到来を待って準備をしているようです。
樹木から樹液が出ているようで多くのカナブンが集まって来ています。

カナブンが樹液に集まってきています
小学校が終業を向かえる頃にはカブトムシやクワガタムシ、セミを採る子供達で境内は賑やかになります。
境内を流れる用水ではザリガニが涼しそうに泳いでいます。今はこのザリガニを採る子供が、水槽を片手に水遊びを兼ねてやって来ています。

セミの鳴き声が聞こえるようになるとやっと本格的夏の到来となります。

アメリカザリガニが用水を泳いでいます

『座間市史6 民俗編』

2011年07月02日 | 神社知識・作法・歴史
本日も大変暑い一日でした。 
今日は、昇殿参拝をはじめ地鎮祭のご奉仕がございました。
昨年11月、参拝者の環境整備事業として、氏子の皆様方の御奉賛によりまして、冷暖房を完備致しました。本日お宮参りをお迎えになりました赤ちゃんも涼しく御祈祷を受けられておりました。 
また、本日、地鎮祭並びに入居清祓いをお迎えになられましたご家族の皆様、誠におめでとうございました。 
 
本日の地鎮祭
 
 
本日は、座間市発行の本を紹介させて頂きます。この本は、『座間市史6 民俗編』(平成11年3月第二版発行)という本です。
この本は、座間市における、「衣食住」「生業」「社会」「人の一生」「信仰・年中行事」と6章に分かれ民俗のことについて、詳しく記されております。
当社のことも数多く記されており、平成4年御造営前の旧社殿も掲載(写真下部)されております。座間市の歴史を知る上では大変勉強になります。
 
『座間市史6民俗編』
 
 
このように、座間市史を通じて様々なことを知りうることができ、民俗を理解する上で大変貴重な書物であります。
座間市の民俗についてご興味のある方は、ご覧になってみては如何でしょうか?

「ちまき」について

2011年07月01日 | 神社祭事

本日は月初めの一日にあたりますので、本殿では月次祭のご奉仕がありました。
先日行われた夏越大祓には、過酷な夏を乗り切るためということもあって、様々な風習がともに伝えられています。皆でくぐる「茅の輪くぐり」もそうですが、大祓当日に参列者の皆様へお分かちする「ちまき」もその一つです。

「ちまき」 玄関の外側に吊して災除けの御守りとします


「ちまき」は元々京都八坂神社の祇園祭にて配られるもので、みどろヶ池付近の山より笹を採り、中身なしで巻いてつくられます。
当神社では八坂神社とおなじく素戔鳴尊をお祀りしているご縁で、八坂神社と同じちまきを毎年お分かちしております。

夏の暑さは“草木もしぼむ”と表現されることもありますが、その季節でも青々と茂る笹・茅に古代の人々は霊力を感じていたのでしょう。