座間郷総鎮守 鈴鹿明神社ブログ「社務日記」

神奈川県座間市入谷西鎮座、座間郷総鎮守 鈴鹿明神社の神事や日々の様子、神社の豆知識をお知らせ致します。

神棚の祀り方

2017年04月13日 | 神社知識・作法・歴史

神棚と御札の取り扱いについてはよくご質問を受けるのですが、先日少し踏み込んだご質問をいただいたのでこちらにも記しておきたいと思います。

“神棚の正面の扉は開けておいた方が良いのですか?”

 →基本的には閉めたままで大丈夫です。 どの神社でも御神体の納められている一番奥の扉は閉めたままにするのが慣わしです。 しかし御札がその神社に通じる「しるし」であると考えるならば、見えるように開けておくのも間違いではありません。

“神棚の御札には薄い紙がかかっている事が多いが取った方が良いのですか?”

 →御札にかかっている薄紙は昔御札を白紙に包んでお渡ししていた名残ですので、取るのが本来の作法です。 ただし直接中の御札に触れるのが畏れ多いとして、外さずにお祀りされる方も多くいらっしゃいます。

“神棚と仏壇は同じ部屋に置いても良いのですか?”

 →同じ部屋に置いて大丈夫です。 ただ神棚と仏壇が真っすぐ上と下、あるいは向かい合わせになる配置は避けるべきとされています。

“神棚を新たにお祀りする際や別の家にお移しする際にお祓いをしなければいけませんか?”

 →神主をお呼びになるのなら、きちんとその旨祝詞でご奉告をし丁寧にお祭りをさせていただきます。 しかし特別な事をできなくとも、ご家族で掃除をして神棚を設え、神社と同じように二礼二拍手一礼でお参りをなさるならそれだけでも大丈夫です。

 

神棚のお祀りの仕方は社頭の説明書きにもありますが、ご不明な点があればお気軽にお尋ね下さい。


新緑と落ち葉

2017年04月12日 | 境内の様子

昨日の冷たい雨も上がり快い晴天…とはなりましたが、雨天で掃除ができなかった分境内には落ち葉がたまっています。

秋ほどではありませんが今は葉の生え変わりで落ち葉が増える時期。 桜の花が落ちるだけならば綺麗なのですが、惜しい事です。

特に今葉を落とすのが本殿に向かって右側に植わっているスダジイの木です。

椎茸の原木になる椎(しい)の木の一種で、高さ20m程にまで育つ大木です。 堅果は食用、木は建材にもなりますが、防火樹として寺社に植えられることの多い木でもあります。

落ち葉の無い季節は真冬の少しの間だけですので、手を抜かずに清掃を続けたいと思います。


神主の役職

2017年04月11日 | 神社知識・作法・歴史

先日、神社に新しく神主が奉職をしたと社務日記に書きました。

彼の役職はしばらく“出仕(しゅっし)”というものになります。 では他にどんな役職があるかご存知でしょうか?

昨年の例大祭の様子。実は袴の色で役職が分けられているのではありません

順番に挙げていきますと、

①宮司(ぐうじ)… 神社を代表する神主で、会社で言うなら社長に当たる役職です。 その神社の神職の長、また神社事務の統括者としての二つの面があります。

②禰宜(ねぎ)… 宮司に次ぐ役職で、宮司を補佐し祭事を取り仕切るのがその役割です。 古語で祈る事を“ねぐ”と言った事からその呼び名がついたそうです。

③権禰宜(ごんねぎ)… 禰宜を補佐する役職で、神事をはじめ雑事全般に関わります。 多くの場合宮司と禰宜は一神社にそれぞれ一人までですが、権禰宜は複数人いて良い事になっています。

④出仕(しゅっし)… いわゆる“見習”に当たる役職ですが、宮司の許しがあれば神事にも携わります。 古社の格式ある大祭などではお手伝いをする学生等を“臨時出仕”に任命する、という例もあります。

 

他にも神主の多い神社で宮司の下に「権宮司(ごんぐうじ)」を置いたり、権禰宜の下に「主典(しゅてん)」を置くなどの例外もありますが、主たる役職はこのようなものでしょうか。

実は神主の肩書にはこの役職のほかにも“神職階位”、“等級”といったものがあり少々複雑なのですが、機会があればここでご紹介したいと思います。


筍が出てきました!

2017年04月10日 | 境内の様子

昨日まで降っていた雨も上がり朝から太陽も出て清々しい一日の始まりとなりました。

昨日までは気温も高く桜も満開を迎えて、早い所は散り始めてもいます。

又、数日前までは何の変化もなかった中庭にもたくさんの筍が顔を出していました。

今年はちょうど竹や木々が無い場所に出てきたので大きく育ちそうです。

こんな小さな筍ですが、数日経つともう人の背の高さまで伸びています。

季節の変化は、少し鈍りがちだった五感を呼び覚ましてもくれます。


装束を洗う

2017年04月09日 | 神社知識・作法・歴史

雨が上がり、日差しが出てきたと思うといつの間にかまた小雨になっている…今日は一日思うとおりにならない天気でした。

こういった日に屋外の神事で使った装束は勿論洗って綺麗にしなければなりませんが、これがなかなか気を遣う所です。

装束を洗う時は、汚れに応じて洗い方を変えています。

手水や汗で濡れた場合は一日陰干しをし、また少しの汚れなら多めに水を含ませた布で押すように拭き取ります。

泥汚れの多い場合は水の中で押し洗いをし、時間をかけて陰干しで乾かします。

 

私は出した事はないのですが、“洗い張り”というのも選択肢の一つでしょうか。 洗い張りとは和服独特の洗い方の一種で、まず袖など縫ってある部分を解いて布地のみの状態にし、それを洗って糊をかけてからまた縫って着物に戻す、というものです。

今も洗い張りを専門に行うお店があり時折その看板を目にしますが、まだお願いする機会がなくいつか頼んでみたいと思っています。

 

とはいえ外で着るような装束には化繊の入ったものを選んでいるので、あまりに汚れた際は洗濯機を使う事もしばしばあります。

常に綺麗な姿でご奉仕ができるよう、気を付けて参りたいと思います。


神前結婚式斎行

2017年04月08日 | 神社祭事

本日15時より、神前結婚式の奉仕が御座いました。生憎の雨となりましたが、御親族・ご友人約30名のご参列のもと厳粛に斎行されました。

祝詞奏上

神前神楽浦安の舞奉納

この後誓盃の儀・誓詞奏上・指輪交換の儀・玉串奉奠と続き滞りなく執り納め致しました。

結婚式前は雨が降っておりましたが、その後は雨も上がり外でお写真を撮る事ができました。枝垂桜も思い出の一つに加えて頂けたように思います。

御両家の皆様本日は誠におめでとう御座います。これからのお二人のご多幸を御祈念申し上げます。

 


春の便り

2017年04月07日 | 境内の様子

昨日に続き風が強い日が続いております。

境内には多くの木々があるので、その時期により花をつけたり、紅葉したりなどしてそれぞれの季節を感じさせてくれます。

今の時期は、桜が綺麗に花を咲かせ春を感じさせてくれます。また、この時期は楠が葉を落としていきます。

 

右の枝垂れ桜・左の山桜見頃を迎え春を感じます

風が強かったのもあり、楠の葉だけでも袋二つ分の量になりました。

明日は神前結婚式の予定があるので、境内の手入れに午後も引き続き行って参ります。

 


柳緑花紅

2017年04月06日 | 境内の様子

お彼岸を過ぎても時折風の冷たい日がしばしばありましたが、ようやく落ち着いた暖かさがやってきたようです。

開花が遅れていた分ここ数日で桜も大いに開き、満開までにはまだ至らないものの境内は春爛漫といった風情です。

桜は600種類以上の品種があるとか。人の背ほどの桜も境内にあります

毎月神社庁より出されている「まことの道」、今月は上の一首です。

冒頭の“風さゆる”は“冴ゆる”、風のひえびえとしている事を表し、率直に春の訪れを喜ぶ詩となっています。

座間の駅前やかにが沢公園など市内には桜の見事な場所が幾つもありますが、この鈴鹿明神社の桜もなかなかのものです。 是非一度この季節にご参拝にいらっしゃってください。


祭式作法の練習

2017年04月05日 | その他

今日は近隣の学校で入学式があったようで、その帰り道かご家族で神社にお参りをされている姿を多くお見受けしました。

晴天にも恵まれ、桜ももう見頃と言えるくらい開いていて、御祝にぴったりの日になったのではないでしょうか。

当神社にも4月から新しい神職が奉職しました。 大学等で実地研修を重ねているとはいえ、実際に奉仕をはじめてから身につく事も多くあります。

まずはこの鈴鹿明神社での作法を覚えてもらわねばいけませんので、しばらくの間はこうした練習が主な社務となります。

作法習熟の後には各祭典において奉仕者に加わる予定です。 始めのうちは慣れない姿をお目に掛ける事かと思いますが、暖かい目で見守っていただけますようお願い致します。


桜紅白で咲き揃い

2017年04月04日 | 境内の様子

暖かい日差しが降り注ぎ、気温も20度近くまであがって気持ち良い一日となっています。

境内のソメイヨシノの咲き方には場所場所によって大きく違い、参集殿前は徐々に咲き始めていますが、参道や境内の方はまだまだという感じです。

咲き揃うのはもう少し先になりそうです。

しかし、境内の枝垂れ桜や山桜はかなり咲いています。

左の白い花が山桜。右の濃いピンク色が枝垂れ桜です。

山桜は黄緑色の葉と共に白い花を咲かせます。

枝垂桜は花が開ききらない状態の方が綺麗に見えます。

今週は気温も20度前後まであがって暖かい日が続くのでソメイヨシノの方も咲いてくることでしょう。


兼務神社 三峰神社 例祭斎行

2017年04月03日 | 兼務神社

本日10時より、谷戸山公園内鎮座の兼務神社「三峰神社」の例祭が執り行われました。

記憶では雨の降る中でのご奉仕が多かったように思いますが、今年は春らしく清々しい空の下ご奉仕することができました。

写真は神社資料より

三峰神社の“三峰(みつみね)”とは現埼玉県秩父郡の三峯山の事。 修験道の盛んな地で、狼を“猪や鹿から田畑を守る守護神”と崇敬している事でも知られています。

この三峰神社も盗難除・火難除の御神徳で広く崇敬を集めており、今回は天気が良かったのもあってか地元の方々に多くご参列をいただきました。

本日は長らくのご参列誠にご苦労様でございました。 これからの一年も皆様の暮らしが穏やかであります事をお祈り申し上げております。


神前結婚式ご奉仕

2017年04月02日 | 神前結婚式

昨日、本殿において神前結婚式が斎行されました。

桜の季節ゆえかこの4月は挙式のご奉仕が多いように感じますが、御祝のお祭りはいつご奉仕しても清々しいものです。

ご家族が揃い、開式

神前神楽「浦安の舞」奉納

御新郎御新婦の玉串奉奠

御両家御代表の玉串奉奠

御両家の皆様、此の度は誠におめでとうございます!

この週末は春らしからぬ冷たい風を感じましたが、明日からはまた暖かさがやってくるようです。 境内の桜が満開になるのもあと少しですね。


月次祭並びに出仕拝命奉告祭・四月神社祭事予定

2017年04月01日 | 

平成29年度が始まりました!新たな道を進まれた方も多いかと存じます。本日7時より卯月一日月次祭を斎行致しました。

また、月次祭の後は、本日より当社に奉職致します、國學院大學より新卒神職の出仕(しゅっし)拝命奉告祭を執り行いました。

今後、神職として皆様の前に出る事も多いかと思いますが宜しくお願い致します。

平成29年4月祭事予定をお知らせ致します。

   01日(土)07:00~月次祭

   01日(土)11:30~神前結婚式

   03日(月)10:00~神奈川県立谷戸山公園内鎮座 三峰神社例祭

   05日(木)安産戌の日

   08日(土)15:00~神前結婚式

   15日(土)07:00~月次祭

   15日(土)10:00~相模原市南区新戸鎮座 白山姫神社例大祭

   17日(月)11:00~座間市入谷鎮座 諏訪明神例大祭

   17日(月)安産戌の日

   23日(日)10:00~相模原市南区南台鎮座 二宮神社春季例大祭

   23日(日)16:00~鈴鹿明神社氏子青年会定例総会

   29日(土)安産戌の日

   29日(土)15:00~鈴鹿明神社氏子会定例総会