すずしろ日誌

介護をテーマにした詩集(じいとんばあ)と、天然な母を題材にしたエッセイ(うちのキヨちゃん)です。ひとりごとも・・・。

天然祭り

2010-07-10 21:16:51 | ひとりごと
 うちの会社に最近入った人で、見事な天然さんがいる。うちのキヨちゃんをしても、もしかしたら負けるかもしれないと思う部分もある。
 彼女はこのあたりでもかなりの田舎に住んでいる。運転していると観光バスの客に食べ物をねだるのか、「おひかえなすって」のポーズで(中腰で手のひらを上)猿が道路にいるという。それよりすごいのは、勝手口を開けると猿が座っている時もあるという。そしてそのあたりには普通に鹿が出る。
 彼女はもともとそこの生まれではなく、お嫁に来たわけでさぞかし鹿には驚いただろうと同僚が聞くと
 「はじめて見た時はキリンかと思った。」
と答えたのだ。き、キリンってあのキリンだよね???同僚たちの中でクエスチョンマークが並んだ。どんなに大きな鹿でもどんなに首が長くても、キリンの比ではないだろう。
 「群青色だったし・・・。」
????同僚たちは顔を見合わせて、小声で確認しあう。
 「群青って言うたよな?」
 「群青って・・・青よなあ・・・。」
群青色のキリンに見える鹿って、どんな鹿だ。
 今日は食事中に近々ある健康診断の話で盛り上がっていた。一人が
 「バリウム飲んだことが無い。」
と言うので、
 「肝臓疾患が怖いのだろう(酒飲みだから)」
とからかった。
 「いやいや、肝臓は強いんよ(酒飲みだから)」
彼女もそう答えていた。そこで
 「あなたは腹に酒虫飼いよるけんなあ。」
とからかい、周りも同調して盛り上がった。
 するとしばらく話を聞いていた彼女がおずおずとこう聞いた。
 「あの・・・。本当に虫がいるんですか?」
聞いてくれてよかった。危うく寄生虫でもいるような話になるところだった。
 キヨちゃんと暮らしている私でも、彼女には一目置いている。なかなかの器だと思うのだが・・・。


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コメント (4)
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