すずしろ日誌

介護をテーマにした詩集(じいとんばあ)と、天然な母を題材にしたエッセイ(うちのキヨちゃん)です。ひとりごとも・・・。

くじけないで

2010-07-13 21:49:56 | ひとりごと
 先日、同僚から本をプレゼントされた。柴田トヨさんという98歳の方の詩集である。彼女は90を過ぎてから詩を作り始めて、これがはじめての詩集らしい。
 詩はとてもシンプルである。しかし、時に笑わせられ、時に胸を打たれ、様々な感情が揺すぶられる。プレゼントしてくれた同僚が、ついつい手元において何度も読んでしまうのが分かる。
 紹介したい詩はたくさんあるが、著作権の問題もあるだろう。でもひとつだけ。
 
         自分に
      ぽたぽたと
      蛇口から落ちる涙は
      止まらない
  
      どんなに辛く
      悲しいことがあっても
      いつまで
      くよくよしていては   
      だめ

      思い切り
      蛇口をひねって
      一気に涙を
      流してしまうの

      さあ 新しいカップで
      コーヒーのみましょう


 あああ・・・と思った。蛇口をきゅって閉めてしまわないのだ。私はそこが間違っているのだ。泣くもんかって歯を食いしばることが正しくは無いのだ・・・と思った。
 すばらしい詩なので、他の作品も是非読んで欲しい。

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コメント (5)
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