すずしろ日誌

介護をテーマにした詩集(じいとんばあ)と、天然な母を題材にしたエッセイ(うちのキヨちゃん)です。ひとりごとも・・・。

身内が知っている事、他人が知っている事

2017-03-24 22:02:14 | ひとりごと
 すいかのおばちゃんを送り出したので、ちょっと思い出した事がある。
 そもそも、私が事実を知ったのは本当に遅くて、30歳を超えていた。勿論、それまでも色々噂はあったし、他人から聞かされる事もあったが、私は信じていなかった。それでもあんまり人から聞くと気になって、鎌をかけてもみたが父は墓まで持って行ったし、キヨちゃんもそれに習うつもりだったろう。
 だいたい、どこまで知っていようが、身内が墓まで持って行こうと覚悟している事を、他人様は何と軽々と口にする事か。勿論、大人になってからは分かるのだ。さすがにもう知っているだろうという油断もあり、黙っていた親戚でも時々ボロを出した。
 しかし、それこそ何も知らない子供の時に、それも子供を通して話すものだから、小学生の頃は、
「捨て子だったん?」
と聞いてきた子もいた。
 まあ、今は説明するのも面倒なので、キヨちゃんの実子だと言われればそう答えるし、おばちゃんの子だと言われるとそう答えている。
 さて、今日親戚でもご近所でもないある方から、
 「新聞の訃報欄に名前があったが、お母さん亡くなられたんじゃな。」
とお悔やみの言葉を貰った。当然、おばちゃんと私は名字も違う。
 帰ってキヨちゃんに、
 「どこどこの〇〇さんと言う人からお悔やみを言われた。」
と報告したが、キヨちゃんはその方を知らなかった。
 う・・・ん。一体他人様はどこまで知っているのだろうか??

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コメント (2)
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