すずしろ日誌

介護をテーマにした詩集(じいとんばあ)と、天然な母を題材にしたエッセイ(うちのキヨちゃん)です。ひとりごとも・・・。

一体全体、どうなっているのだ。心配にも悲しみにも追い立てられる。

2018-07-23 21:30:32 | ひとりごと
 昨日、近所のおばさんの告別式が終わった。
 急逝だったので、さぞかし娘さんたちも大変だったろうし、気持ちの整理もつかないだろうに、気丈に振る舞っていらした。
 お悔やみ、通夜とキヨちゃんは連日一緒に行ったので、告別式には参列しなかった。私は二日続けて時間休をもらい早めに切り上げ、昨日は休みだったので告別式にも行けた。
 受付だったので、朝5時から起きて家の事をしてから出掛けて、組内だから火葬場、そして仕上げまで残った。
 今朝は昨日までの仕事が残っているので、早めに出勤しようと思っていたら、早朝から電話が鳴る。朝早い電話と夜中の電話は、決して良いニュースは運ばない。
 電話はご近所から。
 「キヨちゃんが動揺したらいかんけん、すずちゃんが仕事に出る前に電話したん。〇〇のおっちゃんが昨夜夜中に亡くなったんじゃって・・・。」
 「ええ!」
・・・・。絶句である。入院はなさっていたが、容体は安定していると聞いていたし、息子さんは昨日告別式に最後までいてくれて、おじさんの話もしたばかりだ。
 涼しい内にと畑に出たキヨちゃんに伝えると、畑にしゃがみこんで泣き伏した。
 「何で!何で!辛い!」
 通夜には間に合うように早退するつもりだったが、流石に組内の「お悔やみ」には出られない。ご近所に頼んで、キヨちゃんに行って貰った。
 とにかく出勤して上司に今日の時間休と、明日の年休をもらった。明日のお約束をキャンセルする。
 そして今日はどうしても抜けられないお約束があった。今回の災害で、なるべく早く施設を探す必要があり、施設の担当者と同行訪問をする予定だったのだ。長い長い迂回路を経て自宅につき、ご家族と面談。本人も今回のショートステイは仕方ないと納得している様子で、話はとんとんと進んだが、帰り際ご本人の呼吸が荒い。血圧も低めで慌ててかかりつけ医に電話。
 症状から熱中症だろうから救急車を呼ぶようにと指示がある。ただ、この災害で救急車が通れる道は途中までだ。私たちのように軽自動車でないと厳しい。
 施設の担当者さんがいてくれてよかった。二人がかりで着替えさせ、家族の車に乗せ、救急車が到達できる地点まで走ってもらった。
 次のお約束には絶対間に合わないが携帯の電波が無い山の中。固定電話を借りて遅刻する事だけスタッフに伝えた。
 バタバタとギリギリまで仕事し、記録は一切後回しで、大急ぎで家路についた。
 着替えて、おじさんの家に行き、家族の顔とおじさんの顔を見ると、突然悲しみに襲われた。忙しさとあれやこれやで、悲しむ暇も無かった。
 「おっちゃん・・・ごめん。」
 父の頃から世話になっていたご近所さんだ。何もしてあげられなかった。病状が重いと思わず、見舞いにすらまだ行けていなかった。
 ごめん、ごめん、ごめん・・・。色んな思いが色んな方向に向けて、ただごめんとだけ心の中でリフレインしていた。

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コメント (3)
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