すずしろ日誌

介護をテーマにした詩集(じいとんばあ)と、天然な母を題材にしたエッセイ(うちのキヨちゃん)です。ひとりごとも・・・。

何とか、痛みや苦しみがないまま・・・。

2022-11-06 14:11:36 | ひとりごと
 リュウの定期検査に行ってきた。大好きな先生の順番待ちの間、少し庭で過ごした。

     
     

 こうしてみると、どこが病気なんだと言うほど元気そうだし、14歳が近い割に見た目も若い。ただ、耳が遠くなり後ろからだと触れるまで気づかない。また大きな声で呼んでも、どこで呼んでいるのか探すのは、年のせいだろうか。
 筋力も落ちてジャンプできないし、高い・・・ほんのちょっと高い場所は介助がいる。すべて年のせいだけだと思えるほどだ。
 けれど、確実に病気は進行している。腫瘍は徐々に大きくなっているし、肝臓の影も消えない。水分の摂り過ぎで何度もおしっこしても膀胱は満タンだ。そして血液検査のデータもどんどん、しかも急激に悪化している。

     

 体力や年齢から精査や手術は考えていない。検査自体が全身麻酔だし、その時点で戻ってこない可能性もある。
 犬はこっちの気持ちを察する。だから、いつも通りにしよう。悲しそうにしたら、きっと不安がる。そう思っていてもこみ上げてくるものがあった。
 帰りの車、伏せていたリュウが途中から座って、私の肩に頭を持たせてきた。信号待ちで振り返ると、言いようのない切ない目で私を見上げていた。
 「そんな眼で観んとってよ。」
そう言いながら頭を撫でた。
 どこまで頑張れるかな。出来るだけの事はしてやろう。大丈夫、人間の介護も経験ある。クリの介護もくろべえの介護も経験ある。だから、大丈夫だからね、なるべくいつも通りにいようね。


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コメント (2)
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