すずしろ日誌

介護をテーマにした詩集(じいとんばあ)と、天然な母を題材にしたエッセイ(うちのキヨちゃん)です。ひとりごとも・・・。

今食べたい物が明日食べたいとは限らない。

2024-08-26 20:09:35 | ひとりごと
 父の介護をしていた頃、父はとにかく病気をしてから食が細かったので、
 「これが食べたい。」
と言うものがあれば、どこへでも買いに行ったし取り寄せもした。ただ病人なので、気持ちは山ほど食べたい気分でも、ほんの一口しか入らないことが多い。
 そしてどんなに食べたい物でも、タイミングを外すとそれが食べたい気分でなくなってしまう。なので、何が何でも「食べたい」タイミングでなるべく手に入れようとした。
 さて、今日キヨちゃんがデイに出掛けてから、1時間程草刈りをしてシャワーを浴びてくつろいでいたら、例のおじさんから電話。
 「すず、買い物頼めるか?」
 しかし、おじさんたちは昨日私たちと同じく法事に出ていて、その帰りに台風も来るからと娘さんが食材を買ってから帰ったはずだ。
 「昨日姉ちゃんと買い物してないかな?」
 「ほんでもスイカとトウモロコシが食べたい。」
・・・・。さて、キヨちゃんは出掛けているしどうしたものか。明日なら健康診断で出掛けるのでその帰りに買い物する予定だが・・・。
 「おっちゃん、それ、今日でないとダメ?」
 「・・・できれば今日がええ。」
・・・そっか・・・。
 「分かった。今母さんが出とるけん、夕方でええかな?」
と説明した。
 そう、おじさんは父のような重病人ではないが、食べたい時を逃すのはやはりダメな気がするので、デイに電話して事情を話し、開錠と上がり框までキヨちゃんを送ってもらえるよう頼んで出掛けた。
 今夜スイカ食べたかな?美味しく食べられたら良かったねなんだけど・・・。


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コメント (2)
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