すずしろ日誌

介護をテーマにした詩集(じいとんばあ)と、天然な母を題材にしたエッセイ(うちのキヨちゃん)です。ひとりごとも・・・。

リュウとくろべえの事情

2017-08-27 19:45:10 | ひとりごと
 くろべえは私がデイに勤務していた頃に捨て猫として出会った。だから、かれこれ18年くらいになるのではないだろうか??結構なお爺さんである。
 父がいた頃はずっと父に寄り添う猫で、私が出掛けても一緒に出たりしないのに、父が散歩に出た時は、当然私が付き添うのだが、くろべえもつかず離れず一緒に行動する猫だった。
 父が死んでからは私とキヨちゃんに、私が結婚してからはすっかりキヨちゃんの猫になった。
 リュウは父が死んでから家に来た子である。前の子(クリ)はガンで、父より先に逝ってしまったので、心配した父よりもキヨちゃんの方がロスとなった。なので、しばらくは犬を飼う事をキヨちゃんが嫌ったのだ。
 しかし縁あってリュウが来てから、リュウは私をお母さんと慕ってくれているようだ。メンタルの弱いリュウは、来た当初は1週間ほどハンスト状態で、本当に家の子になるのか心配したが、その反動でか、心を開くと本当に芯から甘えるようになった。
 さて、くろべえのスタイルはこうである。日中はとにかく気に入った場所を転々としながら、とにかく寝る。食事と水以外は本当に寝ている。夜はキヨちゃんに甘えたり、散歩に出たりの繰り返しだ。とにかくねだるのが上手で、ご飯やおやつはキヨちゃんに精一杯甘えて貰い、くりりんにはマッサージをねだる。首を掻いたり、コロコロで毛玉を取ってもらったりも私やキヨちゃんにねだる。
 一方リュウは基本くりりんが散歩する。私はお休み担当だ。ご飯は二人がいない時の方が多いので、基本キヨちゃんがあげる。
 暑さやメンタルのせいで、朝は食べない事が多いリュウである。夕飯はよほど何かあった時は口もつけない。くりりんが戻って「よしよし」してやると、食べ始めるが、私が戻った時用に一口は残す。そして、私が「よしよし」したら残りを食べる。
 しかし、現金なもんで、好物だったり空腹だったりすると「よしよし」なしでも完食して待っている。あとはおやつ待ちだ。
 そんなリュウとくろべえ。夕方居間で過ごしていると、リュウが甘えにやってきた。今日は大好物だったので、さっさと完食していたのだが、どっぷり甘えたかったのだ。
 私の膝に身体を預けて甘えるリュウを観てキヨちゃんが、
 「まあ、その甘え方。うちにはそんな事絶対せんなあ。」
と言う。するとその話を聞いていたくろべえが、私におやつでも貰おうかとそばにいたくせに、くるりと踵を返してキヨちゃんに近寄り、ことんと甘えて見せた。その見事さにキヨちゃんと私は大笑いである。
 リュウにしてもくろべえにしても、事情があるのだ。ご飯だったりおやつだったり、外に出たかったり、撫でてもらいたかったりなのだが、こちらは何でも勝手に「愛されてる」と解釈して癒されている。
 ま、それでいいのだ。

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3 コメント

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わかる〜 (山の すずめ)
2017-08-27 23:08:33
りゅう君と、くろべえちゃん、甘え上手ね。
その姿に 癒されるの、分かりますぅ〜(≧∀≦)

犬は、身体全体で 表現するから 可愛いね(^^)

猫は、向こうから 甘えに来てくれたら めっちゃ嬉しいね(≧∀≦)

ああ、又 猫を飼いたくなっちゃいましたよ^ ^
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Unknown (ふくだ)
2017-08-29 14:33:18
かわいいものです(^^♪ ただただ癒されますね。
この春、黒猫ももがお空の星にキラリンとなってしまい、我が家は絶賛ロス中です(笑)。
縁があればまた飼ってもいいかなと思ったり、でもももみたいに19才まで生きたら(もちろんそれは喜ばしいことだけれど)、自分はその時いくつやねん?!と計算すると、考えようです(笑)。
りゅう君もくろべえちゃんも幸せ、幸せ
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Unknown (すずしろ)
2017-08-29 22:57:14
山のすずめ様
猫いいですよね。ツンデレな感じが・・・。
犬のわかりやす~い愛も好きです。

ふくだ様
あ・・・、ももちゃん・・・そうだったんですか。
寂しくなりましたね。おじい様の所でいますかね?
ロス・・・私はハムスターでもなりましたよ。
飼ってると幸せ、亡くすと悲しい。
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