すずしろ日誌

介護をテーマにした詩集(じいとんばあ)と、天然な母を題材にしたエッセイ(うちのキヨちゃん)です。ひとりごとも・・・。

朝から一仕事、そして朝から〇〇なキヨちゃん。

2022-06-04 09:47:20 | うちのキヨちゃん
 うちの前には人様の土地だが竹が多く生えている。これが道に差し掛かったり、電線に引っかかったりするので、邪魔になる木は切って良いよと許可を貰っている。
 勿論、電線や電話線にかかるようなものは、電力会社やNTTが切ってくれるが、それ以外に道に出たり、出ないまでも見通しの悪いものは切っている。
 それは筍のうちに切ってしまえば、切らなくても引っ張るなどして折ってしまえるので簡単だ。しかし今年キヨちゃんは、
 「あの竹は折らずに置いてくれ。竹になってから使いたい。」
と言うので今日まで置いていたのだ。
 さて、昨日その竹をそろそろ切ってほしいというような話になった。今月最後の日曜日が「道作り」なので、その時に男の人に切ってもらおうとキヨちゃんは考えていた。しかし、まだ日があるのでその間にも竹はぐんぐん伸びる。それに、道作りだけでも十分仕事があり、余分なことは頼みにくいな…と思い、切ることにした。
 これ、監督キヨちゃんがうるさいのだ。できれば放っておいてくれたら、気ままにやるのだが、やれのこぎり(この場合長い柄のついたやつ)は下から引けだの、やれ竹が倒れると危ないだの、身を乗り出したらお前が落ちるだの、分かってるがな、それよりも母ちゃんがウロチョロする方が危ないがな・・・と返してしまうような事ばかりだ。
 そしてこういう時必ず悪いキヨちゃんが出て、仕事に行くくりりんがこの作業をしないことを、
 「うちには男がおっても竹も切らん!」
と言う。やって出来ないことは無いが、仕事前に汗だくの仕事は私だっていやだ。まあ田舎の働き者の年寄りは、皆朝飯前や仕事に行く前に一仕事するのが当たり前だったので、仕方ない話ではある。
 何だかんだ、結構竹は切った。5~6本というところか。

     

     

     

     

     

 くりりんが仕事に出る時に、車を入れ替えて送り出した。こういう時一番邪魔になるところで覗いたりするキヨちゃんなので、怪我しても困るから、
 「もう少し引っ込んで。危ないけん。くりちゃん仕事に行くけん。」
と車の窓越しに私が言った。
 くりりんを送り出してから、日陰でキヨちゃんとアイスを食べながら色々話をした。来年のキヨちゃんの里の法事に行きたい話なども、じっくり話した。 
 久しぶりにキヨちゃんとちゃんと話したなあ・・・と充実感に浸っていたらくりりんからライン。
 「朝から気分悪いぜ。お母さん多分竹の事が気に入らなかったんだろうね、『早う行けや!』と言われた。『気をつけて行ってこい。』だろう普通。」
・・・・あ、ごめん。きっと八つ当たり。悪いキヨちゃん、朝から出るのである。


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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (ふくだ)
2022-06-04 20:04:22
運転する身としては、出がけに腹立つこと言われるのが一番イヤですよね。
あ、運転しなくてもそうだけど(笑)。
キヨちゃん、そこのところヨロシク!
すずしろさん、おつかれさまでした!
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Unknown (山のスズメ)
2022-06-04 22:01:14
竹切りご苦労様です。
その竹、何に使うのかしらきよちゃん。

八つ当たりされたくりりんさんも気の毒ですが、板挟みのすずちゃん、お疲れ様。辛いね〜!!
明日はゆっくりお休みくださいね。
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Unknown (すずしろ)
2022-06-07 21:10:28
ふくだ様
そうそう、運転前のイライラはごめんです。

山のスズメ様
竹、今干してます。多分野菜の杖にするのかと。
ゆっくり・・・出来なかったかな。
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